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【キンコン西野】手紙を書くように生きる

このnoteは2021年3月12日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:軽井沢のすぐ近く 長野県こもろ市 ハナオカリュウタ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

『映画 えんとつ町のプペル』の上映期間が延長したり、新しく上映がスタートしたり、まもなく台湾で公開されたり……本当にありがないかぎりです。
引き続きそちらも押し進めていきますが、僕らは次もスタートさせておりまして、今、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では新しいプロジェクトがドシドシ立ち上がっております。

昨日は、映画級(もしくは映画を凌ぐ規模)の新プロジェクトを発表させていただいて、サロン内が完全にザワつきました。
これら本当に大変なことになるやつなので、要注目です。

一応、僕のオンラインサロンは、何か強制的に参加しなきゃいけないわけではなくて、「毎日2000〜3000文字の記事が届く」というメルマガになっているので、忙しくて時間がない方にもお楽しみいただけると思います。

そんなオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では現在、「地方創生」にも乗り出しておりまして、その一貫で、旅館を作ることが決まりました。

旅館です、旅館。


「地方創生」…もっというと「実店舗ビジネス」って、各地で同じ地雷を踏んじゃっているケースが見受けられるので、大切なのは、こういった活動(成功や失敗)のデータを共有して、次の人達に活かしてもらうことだと考え、旅館の空間設計のガチ会議を生配信することになりました。


配信日時は3月17日17時30分から。リアルタイムで立ち会えない方もいらっしゃると思うので、アーカイブに残します。
参加費は300円です。

ちなみに、現時点での参加者は2136名。

視聴券はCHIMNEY TOWNのオンラインショップで販売しておりますので、興味がある方は「CHIMNEY TOWN BASE」で検索してみてください。


(※こちら↓)

そんなこんなで今日の本題です。

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発信は誰か一人に届けた方がいいよね

by 西野亮廣エンタメ研究所

僕はときどき調子にのってビジネス書を書いています。
一番、部数が苦戦したビジネス書でも「10万部」とかなので、たぶん、かなりご支持いただいている方だと思います。

ビジネス書執筆の依頼はチョコチョコいただくので、またネタが溜まったら書きます。

そんな僕のビジネス書ですが、ヒットしているからとって、幅広い人に向けて書かれているわけではありません。

本を書くときは、いつも「この人に向けて書く」という対象を一人決めていて、ビジネス書の場合だと、僕の6つ歳下の弟に宛てて書くことが多いです。

なので、文体……というか口調も、弟に語りかける感じになっています。

てことは、僕よりも歳上の方には、いささか失礼な口の聞き方になってしまうわけですね。

そこは自覚していますし、申し訳ないなぁと思っています。

でも、僕より歳上の方が、僕の本を買ってくれていないかというと、そんなことは無かったりします。
40代、50代、60代のビジネスマンにも、意外とモテるんです(笑)。

この時、思うのは、「歳上の人にも読んでもらわなきゃいけないから」といって、歳下の弟や遥か彼方にすむ60代のオジサンといった全方位に配慮した内容にしてしまったら、歳上の人に刺さっていたのか?という部分です。

結論、それは難しくて、「全方位に配慮した内容にしてしまうと、全方位に刺されない」というのが世の理だと思っています。


今、「やっぱ、尾崎豊はいいなぁ」とか言っているのって、ほとんとが、尾崎が反抗した「大人達」だと思うのですが、おそらく尾崎を聴いている大人達は、タイムスリップというか……まだ大人じゃなかった頃の自分に都合よく憑依して聴いていると思うんですね。

歌詞の内容を、都合よく抽出して、都合よく共感している。

これはやっぱり「エッジ」の成せる技で、「害は無いけど、トゲも無い」という発信だと、こうはならない。

「トゲ」というのは、攻撃的なそれことではなくて、検索に引っ掛かり、都合よく解釈する為の「とっかかり」のことです。
やっぱり、それが必要だと思います。

『映画 えんとつ町のプペル』なんて、まさにそれで、逃げも隠れもしませんが、あれって、僕の自叙伝なんです。

僕が言った言葉や、浴びた言葉、その言葉が生まれるまでの、アレやコレやの出来事を、そのまま投影したのが『映画 えんとつ町のプペル』です。
超個人的な話なんです。


ただ、きっと、世の中には、僕と同じように声をあげて、行動して、笑われて、叩かれた人が、どこかにいるハズで……その人には共感いただけるかなぁという気持ちはありました。

でも、それにしたって、圧倒的に少数派じゃないですか。

世の中の99%の人は、「星なんて、あるわけないだろ」と笑う人か、「何も言わない人」です。

「星があるかもしれない」と声を上げ、行動する人することに共感する人の市場なんて、1%です。
数字はテキトーです。3%かもしれません。


ただ、インターネットで繋がった世界における「1%」は全然小さい数字じゃないし、その「1%」に向けた主張が確かなものであれば、昔、1%側だった人にも届くし、さらには1%側の気持ちを知りたい人にも届く。


これって、SNSの発信や、書籍や、映画に限った話じゃなくて、「自分の在り方」にも通ずる話で、機能・品質で差別化が図りにくくなった今の時代は、とにかく「応援してもらえる人」にならないといけないわけじゃないですか?


その時、考えなきぇいけないのは、「自分はどこの誰の為にあるのか?」という部分だと思います。

「自分が成功することが、誰の支えになっているのか?」という。

僕は決めています。
ここで個人名を言ったところで、何のこっちゃ分からないと思うので、もう少し抽象的な表現をすると「挑戦することを選んで、迫害を受けている、弱者」です。
その人に向けて生きています。


自分の頑張りや、発信のアレやコレは、基本的に、その人に宛てたエールで、たった一人に向けて生きています。

たった一人、「あの人」に向けて生きているのですが、実は、「あの人」の陰になって見えていなかったけれども、「あの人」の奥には、あの人と同じ形をした人がたくさんいて、そこには刺さる。

手紙を書くように生きるといいと思います。
いい言葉だな。本のタイトルにしようかな。



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