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どうして「転売できないNFT」を選んだのか?【キンコン西野】

このnoteは2022年12月22日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

 
 

『CHIMNEY TOWN Landscape』では、セカンドシーズンが展開中
 

今日は久しぶりにNFTの話です。
 
僕らは今、NFTプロジェクトを2つ走らせています。
 
一つが、Twitterの「ヘッダー(プロフィールの背景画像)」にバチコーンとハメる『CHIMNEY TOWN Landscape』というNFTです。
 
今はセカンドシーズン(冬バージョン)を展開しておりまして、クリスマスまで一日限定2個ずつ販売しています。
 
購入方法などはCHIMNEY TOWN DAOというコミュニティーで詳しく聞いていただきたいのですが、こちらの特徴としては「AIで描いた」という点です。
 
これがまぁ、すっごく素敵な絵なんですね。
 
「AIで描いた絵をNFTで出す」というのが『CHIMNEY TOWN Landscape』です。
 
https://opensea.io/collection/chimney-town-landscape
  
 

『CHIMNEY TOWN GIFT』とは…
 

そして、今日お話ししたいのは、もう一つの方のNFTプロジェクト『CHIMNEY TOWN GIFT』です。

初めて聞かれる方もいらっしゃると思うので、あらためて『CHIMNEY TOWN GIFT』の説明をさせていただきます。
 
『CHIMNEY TOWN GIFT』って一体何なのか?というと、これは「子供施設に絵本を寄付したことを証明してくれるNFT」です。
 
運営サイドがやっていることは…まずは、「絵本の寄贈先(絵本を寄付して欲しい子供施設)」を募集します。
 
絵本支援NFT」で検索すると出てくると思います。

応募条件は「絵本の寄贈冊数が20冊以上」「こども達が所属する施設・団体限定」「集客目的の絵本利用はNG」「3歳〜12歳が対象」です。
 
そんな感じで、まずは寄贈先を募集して、そのあと、その寄贈先に「絵本を寄贈できるNFT」を発行する感じです。
 
「絵本を寄贈できるNFT」の収益は全額絵本寄贈に充てられるので、つまるところ「この人は、この寄贈先に絵本を○○冊寄贈しましたよ」という証明になる。
 
当然、寄贈する絵本の冊数によって、そのNFTの価格は変わってくるのですが、先日は、1000冊分のNFTが数秒で完売しました。
 
この世界がいつか世間に伝わるといいなぁと思っているのですが、今、寄贈したい人が競い合っています。
 
 

『CHIMNEY TOWN GIFT』を日本円で販売している理由
 

『CHIMNEY TOWN GIFT』の特徴は2つありまして、一つは、「日本円で販売している」というところ。
 
普通にオンラインショップで販売していて、購入して下さった方に、手作業でNFTを送らせてもらっている感じです。
 
万が一、購入者さんがNFTを入れておくウォレットを持っていなかったら、ウォレット開設のお手伝いもして。
 
そこまでして、日本円で出したかったのには理由がありまして、「価値を変動させたくなかったから」といったところです。
 
「円安」だ何だ言っていますが、それでも日本円って、めちゃくちゃ安定していて、1ヶ月前の「1万円」は、大体、今日も「1万円」なんです。
 
これが、イーサリアムとかになってくると変動が凄いので、「先週10万円ぐらいだったものが、今週3万円になっている」みたいなことが平気である。
 
もちろん、その逆もあります。「めちゃくちゃ価値が上がる」という。
 
『CHIMNEY TOWN GIFT』は「支援したことを証明するNFT」ですから、「1ヶ月前、1年前、5年前に、どれぐらい支援したか?」を説明する必要がある。
 
その時、価格が変動してしまっていたら、よく分かんないじゃないですか?
 
「1年前に100万円分支援したのに、そのNFTの価格が今は5000円」とかになっていると、「ああ、この人は5000円分支援した人なんだな」となってしまう。
 
なので、日本円で販売して、日本円を強めに紐付けた感じです。
 
 

『CHIMNEY TOWN GIFT』が転売できない理由
 

そして『CHIMNEY TOWN GIFT』のもう一つの特徴として「転売できない」というのがあります。
 
今日はこの話をしたかったのですが、ここまでをちゃんと説明しておかないと、「何のこっちゃ分からない」となる方がいらっしゃるので、ご容赦ください。
 
そうなんです。
 
『CHIMNEY TOWN GIFT』のNFTって転売できないんです。
 
「日本円で買えて、転売できないNFTにしてくれ」というのが僕からのお願いだったんです。
 
「転売できない」ということは、「安く買って、高く売る」みたいなことができないし、転売によって、大元に「転売フィー」みたいなものも入らない。
 
言ってしまったら、誰一人儲からないんですね。
 
僕はそれでいいと思っていて、これもさっきの話と根っこは同じで、転売されてしまうと、価格が動いちゃうんですね。
 
でも、大切なのは、「この人は3年前に◯◯冊の絵本を子供施設に寄付しました」という証明なので、転売されたり、価格が動いちゃったりすると、「誰が寄付したのか?」が分からなくなるし、「いくら寄付したのか?」が分からなくなる。
 
それだと、「支援したことを証明するNFT」というコンセプトから外れちゃうんですね。
 
僕、投機筋が参加したくなるNFTにはあまり興味がないんです。
 
煽って、価値を強引に吊り上げて、販売しちゃうと、結局「ババ抜き」になるので。
 
つまり、価値がガツーンと下がった時に、そのNFTを持っている人が泣きを見ることになる。
 
なので、そういうところには持っていきたくなくて、ただ一方で、ブロックチェーンという技術や、NFTというアプローチは本当に面白いと思っていて、これらを使って社会貢献をしながら、時々、そのおこぼれを貰っているのが『CHIMNEY TOWN GIFT』です。
 
「転売できないようにして、マネーゲームにしない」というのが支援系のNFTの基本姿勢なのかなぁと思っています。
 
このへんの話も、今度出る新刊『夢と金』に書こうと思っているので、ボケーっとしていないで、今すぐポチってください。
 
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