加速するクリエイターエコノミー【キンコン西野】
このnoteは2021年6月22日のvoicyの音源の内容をもとに作成したものです。
どうも。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
今日は、「加速するクリエイターエコノミー」というテーマでお話させていただきます。
本題に入る前にお知らせを2つさせてください。
一つ目は、イオンシネマさんと御一緒させていただいていて、好評を博しております『映画 えんとつ町のプペル』のドライブインシアターの《追加上映》が決定しました。
すでにチケットが完売してしまっている会場がでているので、現在まだチケットが取れる会場をご案内させていただきます。
↓
6/24(木)イオン板橋(東京)
6/25(金)イオン板橋
6/25(金)越谷イオンレイクタウン
【鑑賞料金】
お車1台につき¥3,300(税込)
※ポップコーン2個、ペットボトル2本付き
【チケットはコチラから】
車の中でお楽しみいただける映画なので、子供が騒ごうが何しようが、誰にも迷惑がかかりません。
これまで「子供がまだ小さいから」という理由で映画を諦めていたお父さん&お母さんに届くと嬉しいです。
よろしくお願いします。
そして、お知らせがもう一つあります。
月に2度、僕の友達を僕の自宅に招いて、呑みながら語り明かす『スナック西野』という月額590円のYouTubeのメンバーシップをやっております。
ただ呑んでるだけっちゃあ、呑んでるだけなのですが、お越しになられるのが各業界のトップランナーの方々で、そういう人達は、呑みの席の話が一番面白いんです。
なぜなら、まだ世に出していないプロジェクトだったり、世に出しているプロジェクトの裏話だったりするので、早いし、本質的なんですね。
次回のゲストは、美容室NORA代表の広江一也さんです。
いろんなお店が悲鳴をあげているコロナ禍で、5店舗をオープンしたNORAさんの実態を知りたくて、どうしてもお話をしたかった友人のひとりです。
経済評論家さんのお話もおもしろくて好きなんですけど、僕はやっぱり、現場の手触り感のある話を聞きたくて、キンコン西野が終始前のめりに質問しています。
実店舗を持たれている方、ギリギリのところでコロナと戦い続けている方のヒントとなり、エールとなるようなお話が聞けました。ぜひご覧ください。
参加される方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の画面下にある「メンバーになる」をクリックしてみてください。
「スナック西野」は隔週土曜日放送です。
(※コチラ↓)
そんなこんなで、本題です。
今日は、「加速するクリエイターエコノミー」というテーマでお話させていただきます。
その前に、「クリエイターエコノミーってなんなの?」という方にザックリ説明させていただきます。
いま、あらゆるプラットフォームが、クリエイターが稼げる方向に向かっているんですね。
ツイッターのCEOのジャック・ドーシーは、「ゴールはツイッターが稼ぐことじゃない。クリエイターが稼ぐことだ」とはっきり言ってるんですね。
その言葉通り、ツイッターは、ツイッターを有料でフォローする『スーパーフォロー』っていうサービスをぐいぐい進めていると。
それとか、ユーチューブなんかは、スパチャ(投げ銭)とか、メンバーシップ(月額課金)とかぐいぐい進めていますし、ほかにもみなさんがお使いの発信系のプラットフォームで、投げ銭的なものが実装されていると思います。
voicy代表の緒方さんからもちょこちょこお話を伺っているんですけど、やっぱりvoicyも向かっている方向は「音声で食っていける人を増やす」だったりするんですね。
今年話題のNFTなんかもそうですね。
デジタルデータに価値をもたせて、これまで売ることができなかったものを売るようにして、それによって食っていけるクリエイターを増やしにかかっていると。
とにかく今、世界中がクリエイターが食っていける未来に向かっているんです。
発信者が増えるので、競争が激しくなる一方で、才能とか圧倒的な努力がみつかり、正しく報われる世界でもあるので、個人的にはフェアな世界だと思っています。
そんな中、昨日、けんすうさん率いる『アル』という会社がこっそりと始めた「エル」っていう新サービスがあるんですけど、これがどうやらおもしろそうなので、ご紹介しておきます。
「エル」のコンセプトは、一枚のイラストをサクッと売る、みたいなところだと思うんですけど、触ってみなきゃわからないから、早速触ってみました。
結論から先に言わせていただくと、自分が描いた絵を、めちゃくちゃサクッと出品できてやべぇです。やべぇですよ。このサクサク感。
手順を説明すると、
①絵を描く。
②描いた絵をスマホで写真を撮る。
③エルの出品ページに画像を貼る。
④販売枚数を決める。
⑤出品する。
です。
これで気づいた方いらっしゃると思うんですけど、販売するのは「画像データ」なんですね。
スマホで撮った「写真」なんですよ。
べつに一眼レフで撮ったすごい写真でもいいんですけど。画像なんですよ。
出品ページにでている絵にはモザイクがかかっていて、その絵を購入したらモザイクが外れた絵がダウンロードできる仕様になっています。販売手数料は6.8%でした。
ちなみにですね、昨日、僕は絵を描いて、一万円の値をつけて、限定10枚で販売しました。で、完売しました。
自分の絵の値付けは、500円〜5万円の中から選べます。
そこをいくらにするかは、販売枚数との相談とかになってくると思います。500円で100枚販売するっていう人もいるだろうし。
で、個人的におもしろいと思っているのは、これがNFTとちがって画像なので、コピーしようと思ったらいくらでもできるっていうことですね。
それでも買う人がいるのかっていう実験をしている。
これ、どっちに転ぶと思います?
例えば、購入した画像を表でだすことを厳しく規制することもできると思うんですけど、いまのところ、エルはそれをやってないんですよ。
それだったら、誰かが買った画像をSNSにアップしちゃって、その画像の価値がなくなるじゃんって思う方がいらっしゃるかもしれませんが、わざわざ買った画像の価値を自分から失くす人っているんですかね?
そこはまだ、どうなるかわかんない。
で、エルの着地点の第一希望は、おそらくその先ですね。
ネット上に出回っている画像を、わざわざ買って、クリエイターを応援するっていう文化の構築だと思います。
ユーチューブのスパチャも同じような発想ですよね。
課金して質問しているけど、その質問の答えは自分以外の人にも共有されてしまっている。
あそこで支払ったお金の対価って、「このクリエイターを応援できた!」ってところじゃないですか。
僕ね、ときどきユーチューブのライブ配信やっているんですけど、もはや質問やコメントは何もつけず、ただただ500円を投げてくださる方って少なくないし、僕が誰かの配信にスパチャをするときもそうなんです。
応援できればそれでいいし、僕のコメントなんて読んでいらないから。
エルがどのあたりに着地して、どんな文化が生まれるのかわかりませんが、触ってみた感想としては本当に最高でした。
いつも思うのは、こういったサービス、こういった選択肢を知らないっていうだけで、苦しい思いをするクリエイターさんとか、やめていくクリエイターさんがいるっていうことですね。
クリエイターにとっては、エルっていう選択肢があったほうが、当然いいと思うので、いい感じに広がっていけばいいなと思っています。
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