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借金と信用の関係【キンコン西野】

このnoteは2023年6月15日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

 
 

海外で働く時は、とにかく「信用が無い」ということを思い知らされる

 
今はミュージカル『えんとつ町のプペル』の制作でニューヨークにいるんですけども、せっかくなので、今日は海外っぽい話(からの皆さんの生活に落とし込める話)をお届けしたいと思います。
 
『信用』に関するお話しです。
 
コッチで活動しようと思ったら、(当たり前ですが)イチイチ『外国人』として扱われるんですね。
 
旅行で海外に行く時も勿論『外国人』として扱われるんですけども、それとは違って、「働く」となった時の外国人扱いというのは、なかなか厄介で、「信用が無い」ということをイチイチ思い知らされます。
 
入り口でいうと、まずは「VISA」を取らなきゃいけないですよね。
 
ここでは、「お前はアメリカでお金を生めるのか?」みたいなことを問われる。
 
僕は「アーティストVISA」というものを取得しているのですが、これは映画の賞(国内外の賞)をいただいていたのが大きかったみたいで…つまり“「クリエイター西野亮廣」としての信用”で取得できたVISAで(※自分で言うの凄く恥ずかしい!)、“「キングコング西野亮廣」としての信用”では取得できなかったと思います。
 
日本だと「日本の有名人」は、それなりの信用があるのかもしれませんが、海外のお仕事シーンでは「日本の有名人」というのは信用にカウントされないんです。
 
そこから、アメリカで働こうと思ったら「ソーシャルセキュリティナンバー(日本でいうところの「マイナンバー」)」というのを取らなきゃいけなくて、これが無いと何もできないのですが、これを取るときも、「お前、ホントに大丈夫なの?」的な感じで、メチャクチャ足元を見られます。
 
そこから銀行の口座を開設しなきゃいけないんですけども……銀行の口座も簡単には開設できないんです。
 
僕の場合は「お前、大丈夫なの?」的な感じで、「クレジットカードの履歴」とかを出すように言われました。
 
とにかく信用が無いんです。
 
 

「お金を貸して!」と言って、お金を返す人間の方が信用される

 
その銀行の口座開設の流れで、ついでにアメリカのクレジットカードを作っていただいたんですけども(※クレジットカードって世界共通だと思ってた!)、その時に銀行の方に「信用を稼ぐと、いろいろと活動しやすくなるので、“アメリカの”信用を稼いでください」と言われたんです。
 
メチャクチャ親切な方で、色々と話をしてくださったんですけども、「『信用を稼ぐ』って、具体的に何をすればいいんですか?」と聞いてみたんです。
 
その答えが銀行マンっぽくて最高だったんですけど、「『借金をして、借金を返す』を繰り返してください」というアドバイスをいただいたんです。
 
要するに、「クレジットカードでお買い物をしろ」と。
 
クレジットカードでのお買い物って、一旦はお金を借りている状態じゃないですか?
 
そこで「お金を借りて、お金を返す」を繰り返して、「あぁ、コイツ、キチンとお金を返すヤツなんだ」と思ってもらって、信用ポイントをあげろ…と彼は言うわけです。
 
これ、面白くないですか?
 
借りたものを返しただけなのに、信用ポイントが上がるんです。
 
逆に言うと、借りなかったら信用ポイントが上がらないんです。
 
「お金貸して!」って言わない人の方が信用に足る人間っぽいじゃないですか?
 
そのイメージですよね?
 
でも、現実は、「お金を貸して!」と言って、お金を返す人間の方が信用されるんです。
 
アメリカだと「クレジットスコア(信用スコア)」というものがあって、300点から850点の間で採点されるんですけども、この点数が低いと、ローンを組む時とかのハードルがグンと高くなっちゃうんです。
 
だから、あの銀行マンは「アメリカでの信用を稼いでください」と言ったわけですが、信用の稼ぎ方の一つに「借りたものを返す」「借りないことには信用の創造が始まらない」というのがあって、これに関しては、どこの世界でもそうだなぁと思いました。
 
 

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