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会社をダメにする経営者の共通点【キンコン西野】

このnoteは2022年8月3日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


建築士の佐々木茂良さんや蜷川幸雄さんのアイデアの引き出し


昨日、オンラインサロンの方に書かせていただいたのですが、先日、ちょっとした用事があって、建築士の佐々木茂良さんのアトリエにお邪魔しました。

佐々木さんは、2016年にお亡くなりになったんですが、亡くなる前に出会って、仕事でご一緒させていただいたことはないのですが、僕が佐々木さんにお手紙を書いたり、佐々木さんが僕の仕事場に遊びに来てくださったり、そういった仕事外での交流をとらせてもらっていたのもあって、今でも、ご家族の方とはチョコチョコとやりとりさせていただいているんです。

本当に素晴らしい(夢に溢れた)家を建てられる建築士さんなので、是非、皆さんにも、「こんな素敵な建築士さんが日本にいた」ということを知っていただきたいなぁと思います。

今日の放送が終わったら、是非、『ぬくもりの森』で画像検索してみてください。

佐々木さんが建てたお家がたくさん出てくると思います。

今回、そんな素敵な佐々木さんのアトリエに、2〜3年ぶりぐらいにお邪魔して、そこであらためて思い知らされたのですが、とにかくアトリエは本だらけで、インプット量がすごいんです。世界中の建物に関する本が全部あるんじゃないかというぐらいの量です。

要するに、建築デザインに関する引き出しが多いんですね。

これ、蜷川幸雄さんのアトリエにお邪魔した時もそうだったんですけども、蜷川幸雄さんのアトリエは壁とか床とか机とか無くて、いや、実際にはあるんですけど本で埋もれているんです。

もう、「本を積み木のように重ねて部屋を作ったんかい」というぐらい、360度、本なんです。

それがそのまま、蜷川幸雄さんのアイデアの引き出しになっているわけですね。

「自分達ならでは」の強みは右脳で創造する


で、今日の話はここからなんですけども、僕、実に生意気ですが、お仕事で「コンサル」をやらせてもらっているんです。
対象は、個人から企業まで幅広く。

僕自身が、実際にビジネスを作ったり、実際に集客している人間なので、まぁ、それなりに説得力はあるみたいです。

で、毎回、いろんなビジネスプランを聞かせていただくのですが、こんなことを言うと、怒られるのですが、皆さんが考えていることって、大体一緒なんです。

これ、くれぐれも「一緒」が悪いことじゃなくて、「考えて、考えて、考え抜いたら、そりゃ、そこに辿り着くよね」という話です。

逆に言うと、たいして考えていない人は、一発逆転を狙いがちなので、全然「皆と一緒」じゃないですけども、それは「皆と一緒じゃない」というだけの話で、面白くもなければ、成功もしないだろうな…というのが僕の率直な感想です。

M −1の舞台に全裸で出ていって、「オレ達、他のコンビと違って斬新でしょ?」と言っているような感じ。

なので、「お揃いのスーツで漫才をする」というのは「他と一緒」ですが、それ自体はネガティブなことではないように、「ビジネスプランが他と一緒」も、それほどネガティブなことじゃないと思っています。

ただ、やっぱり上から下まで他と一緒だと「選ばれる理由」が無いわけですから、どこかで「自分達ならでは」の強みを見せていかなきゃいけない。

「ここを、どう創造していくか?」という話なんですけども…

それには2ステップあると思っていて、ファーストステップは「自分達が会議で出したアイデアは、『お客さんのニーズに応える』というライン上で戦っている以上、競合が出すアイデアと大体同じようなところに着地している」ということを自覚すること。

ニーズファーストで、突き詰めてしまうと、同じ答えに辿り着いちゃうんですね。

iPhoneに駆逐される前の日本のガラケーが全部同じ形だったように。

じゃあ、ここを突破しようと思ったら、ニーズなんて、ほぼほぼ無視で、「俺はこれがイイと思ってる!」と言い切って、押し切るか、あるいは「ビジネスモデルは他と一緒ですが、ウチの方がイケてるでしょ?」と打ち出すか?

これがセカンドステップなんですが、今言った2択のどちらを選ぶにしても、「デザイン」とか「右脳」が必要なんです。

「右脳」というのは、「イメージ脳」のことです。
反対に、「左脳」は「言語脳」です。

で、ここの解像度をもうチョイ上げると、「イメージ脳」って、なんとなく、生まれ持ったもので、「才能」や「センス」みたいな言葉で片付けられがちですが、僕が知る限り、「右脳」で結果を出している人は、そうじゃ無いんです。

こういう風に整理すると分かりやすいと思います。

右脳=「イメージの引き出しの量」
左脳=「言語や計算の引き出しの量」
です。

どちらも「引き出しの量」なんです。

佐々木茂良さんの「右脳」ってオンリーワンなんですけども、それは生まれ持ったものじゃなくて、「他の人以上に右脳教育にコストを割いた」という話だと思います。

左脳経営者が「右脳仕事」をやると上手くいかない


で、ここからはチョット耳の痛い話かもしれませんが、「上手くいかない会社(あるいは上手くいかないプロジェクト)あるある」が、左脳の経営者が、セカンドステップで、「右脳仕事」をやっちゃう…ということ。

「世界観やストーリーが必要」という答えを割り出すところまではいいのですが、それを自分でやっちゃおうとするんです。

だけど、残念ながら、引き出しの量が少なすぎるから、「どこかで見たことのある世界観」なんです。

「競合と同じビジネスモデルで、どこかで見たことのある世界観」という、 RADWIMPS的に言うと、「差別化から一番遠い場所」で待ち合わせしてるんです。

で、会社って、恐ろしいもので、社員は社長に対して「ダサい」って言えないんです。

あと、社員も別に「デザイン」の勉強をしている人ばかりじゃないので、結局、左脳人間が集まって「どんな世界観にする〜?」みたいな会議をしちゃう。

日本の企業が特にそうだと思うのですが、ちゃんと、「デザイナーさんとか、物語や世界観を作れる人材を、会社の経営に近いところに参画させる」ということを積極的にやっていかないと、いろいろ立ち行かなくなると思います。

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