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再生回数1000万回を突破した近畿大学のスピーチの裏側 byキンコン西野

このnoteは2020年9月13日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:ステキな毎日を更新中 えんとつ町の孤高のホルモン焼き屋 さかいりょうすけ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「再生回数1000万回を突破した近畿大学のスピーチの裏側」
というテーマでお話しします。

まずは近況報告から。

世界中の子供達に毎月1冊の絵本を贈るプロジェクト「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」の会員が450名を突破しました。
つまり、毎月450人の子供達に絵本が届きます。

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昨日、そのグループに御礼を兼ねてご挨拶をさせていただいたのですが、(僕がやっているオンラインサロンと違って)西野亮廣の時間を、この子供支援のプロジェクトの活動報告に割きすぎてしまうのは絶対に違うと思っていて…やっぱり僕は新作を生むことに汗を流すべきだと思うんですね。

あ、もちろん、「活動報告」は現地に絵本を持っていって来てくれたスタッフさんがキチンとやってくれているのですが、ここで僕が「よかれと思って」支援者さんへのリターンに熱を出しすぎてしまうと、「支援」の意味合いが薄れてしまう。

くれぐれもメルマガを売っているわけではないので。

そのことをお伝えしたところ、「西野は四の五の言わず、傑作を作れ」と。
「今なら、映画『えんとつ町のプペル』に全力を注げ。それが、巡り巡って、皆の為になるから」と。

そういうお言葉を頂きまして、なんか、本当にこういった「応援し合う社会」って最高だなぁと思いました。

ありがとうございました。

僕は、僕がやるべきことをメチャクチャやりますので、引き続き、よろしくお願いします。

【世界中の子供達に絵本を支援『こどもギフト』】


さて、そんなこんなで今日の本題です。

タイトルにありますとおり、僕が登壇させていただいた近畿大学の卒業式のスピーチの動画の再生回数が1000万回を突破しました。

昨日、お客様から教えていただいたのですが、そういえば、スピーチ動画で1000万回を超えるのって、なかなか、無いなぁと思ったので、あのスピーチはどんな気持ちで臨んだのか…そのへんの話をしたいと思います。


あのスピーチで一つだけ用意しておいた仕掛けについては、以前、お話ししたので、YouTubeのアーカイブでご覧ください。

「『登場のやり直し』は最初から仕組んでましたよ」という話です。

ちなみに、スピーチの中身に関しては壇上でもお話ししましたが、パフォーマンスでも何でもなく、ほぼノープランです。締め方を考えてたぐらい。
あとは、本当に「出たとこ勝負」です。


というのも、近大のゲストスピーチって、式の一番最後なんですね。

それまでに、モノ音一つたたないカッツリとした儀式をしっかりと1時間ぐらいやるので、会場の空気の重さがハンパない(笑)。

そんな中、ガッチガチの用意していったエピソードトークをぶつけてしまうと、100%スベってしまうので、会場の様子を見つつ、話す内容を決めながら話ました。

このへんは一応、プロなので、たぶん、できるんです。

今日お話ししたいのは、そういう技術的な話ではなくて、あの仕事をお受けすることになった時の気持ちの話です。

ぶっちゃけ、スピーチの話を最初にいただいた時は、受けるかどうか迷ったんですよね。

それこそ、講演会みたいに「マーケティング」の話とかなら、いくらでも話せますよ。

「ウェブでこういう感じで仕掛けて、こうすると、こうなります」的な。

でも、あそこは、そういう情報を求めているわけじゃないじゃないですか。

あそこで待たれているメッセージは一つ、「挑戦しよう」です。
それを、「いかに自分の言葉で伝えるか?」という大喜利です。

逆に、変に奇をてらって、それ以外のメッセージを発信してしまうとハシゴを外された感じが出る。

ああいう席での、名だたる名スピーチのメッセージは基本、同じです。

なので「誰が言うか?」みたいなところが重要になってくると思うのですが、僕は、まだ何の結果も出していない人間なので、ちょっと迷ったんですよね。


でも、まもなく考えが変わりました。

まずは、「そのことも踏まえて、西野に声をかけてくださった」というのがある。

たぶん、「現在進行形で挑戦している人間の言葉を、生徒に聞かせたい」という理由で。

それに対して、「僕はまだ結果を出していない」は返事になっていません。

 
 
そして、もう一つ。

近大のスピーチは動画で残るじゃないですか?タトゥーのように。

なので、あの場で胸を張って言葉を発信して、その言葉に見合うだけの実績を大急ぎで積んでやろうと思いました。

要するに、この仕事は「ゆくゆく僕の背筋を伸ばしてくれる」と。


結果、1000万回も見られました。
たぶん、今日も見られています。

今の僕がギラギラできていなかったら、あの近代のスピーチ動画は、今の僕を処刑すると思うんですね。
 
「言ってることと、やってることが違うじゃないか」と。
 
幸い、今日も僕は挑戦を続けていて、たぶん、あそこで話したことと、今の僕の行動には、そこまでの乖離はないと思います。

これ、規模の違いはあれど、皆さんに共通することだと思うんですね。
ときどき、「いやいや、僕なんかが」というバトンがまわってくる時、あるじゃないですか?

あれ、たぶん、受けた方がいいですよ。

未来の自分の背筋を伸ばす為に。言ってしまった以上は、帳尻を合わせないと、カッコがつかないので。

なので、そういったバトンがまわってきたら「エイヤ!」と受けてみてください。


そんなこんなで【お知らせ】です。

はたして、この時期に需要があるのかどうか分からないのですが、『【企業様・団体様向け】西野亮廣オンライン講演会を開催できる権』をクラウドファンディングのリターンで出してみました。

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興味がある方はSILKHATのプロジェクトページに飛んでみてください。

まだまだ暑い日が続きますが、今日も一日頑張りましょう!


というわけで、
「再生回数1000万回を突破した近畿大学のスピーチの裏側」
というテーマでお話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
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