見出し画像

『応援広告』を考えた先に、韓国の恐ろしさを知る【キンコン西野】

このnoteは2021年12月22日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「『応援広告』を考えた先に、韓国の恐ろしさを知る」というテーマでお話ししたいと思います。


本題に入る前にお知らせをさせてください。 

お知らせ!『プペル ~天明の護美人間~』チケット絶賛発売中


来年1月3日〜20日に、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』があります。

画像1

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=610331

チケットは、ローチケ、ぴあ、イープラスで絶賛発売中です。

僕は、1月12日(水)16時の回を、普通にお客さんとして観に行こうと思っているのですが、ごめんなさい。

ここにきて、コロナの水際対策(入国者の扱い)の件が二転三転しておりまして、もしかすると、「日本にはいるけど、まだ外には出れない」となるかもしれないです。

ただ、「西野が観る回を観たい」と思っていた方も少なからずいらっしゃると思うので、もし、僕が行けなくなった場合も、「それはそれで良かった(むしろ、こっちの方が良かった)」となるような手を打ちますので、ご安心ください。

ちなみに、その夜の、オンライン打ち上げは確実にやります。

どうやるかは、追ってご連絡させていただきます。
お知らせが二転三転してしまって申し訳ございません。


そして、もう一点。

お知らせ!キングコングの武道館トークライブ開催!


来年2月28日に、キングコングが日本武道館で二人っきりのトークライブをおこないます。

『毎週キングコングin日本武道館』です。

チケットは、ローチケさんで、12月25日(土)発売です。

画像2

ライブの内容に変化球はございません。
キングコングの二人が出てきて、ただ喋って、笑わせるだけです。

梶原君とも言っていたのですが、キングコングが武道館でライブをするのは、これが最初で最後です。

まぁ、あまりズルズルやるものでもないし。
どうか、見届けにいらしてください。

 
宜しくお願いします。


そんなこんなで、本題です。

アメリカに『応援広告』が根づかない2つの理由


今日は「『応援広告』を考えた先に、韓国の恐ろしさを知る」というテーマでお話ししたいと思います。


昨日、ものすごーく久しぶりにクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げました。

ブロードウェイのデジタルサイネージに『映画 えんとつ町のプペル』のCMを流す費用(広告費)を集めるクラウドファンディングです。

すでに、たくさんの方に御支援いただいていて、現時点で、支援者数は「601名」、支援総額は「640万円」となっております。

本当にたくさんの御支援ありがとうございます。


支援は引き続き募集中でして、昨日はリターンが無くなってしまったので「学生限定のZOOM飲み会」をリターンで出しました。

このリターンは購入者が参加しなきゃいけないルールじゃないので、学生に権利をプレゼントしていただくことも可能です。

というか、そういう流れが生まれたらいいなぁと思って出させていただきました。


あと、引き続き、「ただただ支援」と称した西野の御礼の手紙(メール)は超絶オススメです。

こちらは、御礼の手紙とは名ばかりの、私、キングコング西野による約2000~3000文字のメンヘラ文章を送りつける段取りとなっております。

海外進出にあたって、いろいろと心境の変化がありましたので、そのあたりを、全力でぶつけようと思います。受け止めてください。


さて。


今回の企画に関しては、当然、僕が単体で動いているわけではなくて、アメリカの配給会社さんと情報を逐一共有しながら、一緒に進めています。

その中で、ちょっと面白かったのが、「今回のブロードウェイのデジタルサイネージの広告費用はクラウドファンディングで集めましょう」と提案した時に、ちょっと驚かれて、そして実際にクラウドファンディングをスタートさせて、支援が集まっていく様子を見て、メチャクチャ驚かれていたんです。


今回は僕がクラウドファンディングの音頭をとっているものの、要するに「ファンの方が広告を出している」という状態じゃないですか?

これって、韓国だと全然当たり前だし、ここ数年は日本でもよく見かける光景ですよね。

いわゆる「応援広告」というやつです。

広告って、個人で出せなかったりすることもあるので、応援広告をサポートするサービスがあったりするぐらい、今となっては韓国や日本じゃベターな文化です。


アメリカの配給会社さんには、この文化がすごく新鮮に映ったらしく、実際、アメリカにも似たようなノリはあるらしいのですが、ここまでスムーズに話が進まないらしいです。

今回のクラウドファンディングは、「やる!」と言った翌日には立ち上がっていました。

アメリカの配給会社さんは、終始、「こんなことがあるんですか!」といった感じ。


一つにはアメリカが「権利の国」というのも大きいと思います。

韓国の場合は、たしかオーディション番組か何かで「この写真素材は誰でも使っていいっすよー」みたいな感じで、権利を軽く解放したんですよね。

『えんとつ町のプペル』は、その先駆けで、全ページ無料公開するは、絵本の素材はフリーにしちゃうは…とにかくハチャメチャです。

だけど、それがあったので、ファンの方がその素材を使って、自分達で広告を出し始めた。

でも、アメリカはその手はなかなか打てない。


これはどちらかというと『権利』の問題です。

「アメリカは権利が厳しいから、お客さん主導のアプローチがとりにくい」という側面がある。


そう言われると、アメリカと「応援広告」の相性があまり良くないのも納得がいきます。


が、僕は、もう1つ、アメリカに応援広告が根づかない理由があると思っています。

それは「エンタメの味わい方の違い」です。

韓国の応援広告文化は、やっぱりオーディション番組がキッカケになっていたりしますし、あと日本だと「推しメンの為に」みたいなノリがあるじゃないですか?


すっごい乱暴な分け方をすると、「成熟した姿」を売るのがアメリカなら、「成長していく姿」を売るのが日本や韓国で、応援シロでいうと、当然、後者の方が大きい。

歌舞伎なんか観ていても、お客さんは「あの勸玄君が立派に舞台に立っている」という味わい方をしていたりします。

そこでは「成熟」じゃなくて「成長」を買っている。

これが土台にあるから、「応援広告」というのが、僕らにはスポッとハマるんだろうなぁと思います。

「成熟」も「成長」も売るのが韓国


で、ここまで、「成熟を売るか?」「成長を売るか?」という二元論で話してきましたが、これが、ちょっとゾッとする話で、ここ最近の韓国は成長も成熟も売ってるんですよね。

ここ、あまり議論されてませんが、本当に上手だなぁと思っていて、韓国は「叙々苑よりも美味しいお肉をBBQ場で提供する」みたいなことをやっていて、結構、無双状態だなぁと思っています。


AKBが「歌やダンスが上達していく成長」を売っているのならば、
BTSは「活躍するステージが上がっていく成長」を売っていて、歌やダンスはブッちぎりで成熟してまーす、みたいな感じ。

世界戦になると「去年より歌が上手くなりました」という伸び率はまったく相手にされなくて、シンプルにクオリティー勝負になってくるので、韓国のやり方が一番良い気がします。

見事ですよね。

こういった感じで、文化から打ち手を因数分解していくと、「じゃあ、自分はどうするかな?」と考えるようになるので楽しいです。

====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================

★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!

▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓

▼Instagram版はコチラ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?