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完走できなかったプペル歌舞伎のこと【キンコン西野】

このnoteは2022年1月21日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。


今日は『完走できなかったプペル歌舞伎のこと』というテーマでお話ししたいと思います。

なんだかタイトルは悲しい感じですが、どっこい、現場報告と、お礼と、そして、今後の話(前向きな内容)でございます。

本題に入る前にお知らせをさせてください。


お知らせ!「『プペル ~天明の護美人間~』のストーリーを全部喋る会」参加者6000名突破


これは、本編の方でもあらためて触れたいと思うのですが、昨日、急遽(本当に急遽!)開催したオンライン配信イベント「キンコン西野が公演中止になった舞台セットに立って『プペル ~天明の護美人間~』のストーリーを全部喋る会」の参加者が6000名を突破しました。

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新型コロナウイルスの影響で千秋楽が公演中止になってしまって、舞台が空いちゃったので、その「空いた舞台」を使って、私がプペル歌舞伎のストーリーと裏側を全部喋るという…需要があるのかどうなのか分からないオンラインイベントだったのですが、蓋を開けてみたら、本当にたくさんの方が参加してくださいました。

こちらに関しては、「配信の売り上げを、チケットの払い戻し等で大変な思いをするであろうプペル歌舞伎チームに全額お渡しします」とアナウンスしていたので、「応援」のつもりで買ってくださった方も少なくないと思います。

その証拠に、一人でチケットを10枚買ってくださる方とかもいて、本当に本当に感謝です。

オンライン配信イベント「キンコン西野が公演中止になった舞台セットに立って『プペル ~天明の護美人間~』のストーリーを全部喋る会」は、アーカイブが残っておりますので、今からでもご参加いただけます。

チケットは「800円」です。

チケットをお求めの方は『CHIMNEYTOWN Peatix』で検索してみてください。

配信の視聴には、フェイスブックアカウントが必要です。
よろしくお願いします。


お知らせ!『毎週キングコングin日本武道館』チケット残り僅か!


そして、もう一点。

2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。

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いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
 
武道館で、フリートークで、ただただ笑わせる…というストロングスタイルです(笑)

チケットをお求めの方は、ローチケで、「キングコング」と検索してください。

チケットは「残り僅か」となっております。

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=621218

キングコングが武道館でライブをするのは今回が最初で最後なので、この機会に、是非、ゲットしてみてください。
 
よろしくお願いします。


プペル歌舞伎は本当に大きな挑戦


そんなこんなで本題でございます。

今日は『完走できなかったプペル歌舞伎のこと』というテーマでお話ししたいと思います。

新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』は昨日、千秋楽を迎えるハズだったのですが…冒頭申し上げたとおり「新型コロナウイルスの影響で公演中止」という運びとなりました。

公演は、あと1日だったので、「苦渋の決断」とはこのことで……ですが、僕たちエンタメ畑の人間の活動というのは「お客さんやスタッフの安心安全があってこそ」なので、いろんな気持ちを押し殺して公演をとりやめることに決めました。

公演を楽しみに待ってくださっていたお客様には、あらためてお詫び申し上げます。
(※公演中止に伴うチケットの払い戻しの詳細は松竹さんのホームページでご確認ください)

そんなこんなで、『プペル ~天明の護美人間~』の千秋楽は、まさかまさかの僕一人で迎えることになったわけですが、会場に行ってみると全然一人じゃなくて、会場に来れるスタッフさんが集まってくださっていて、そして、当日のお知らせだったのにも関わらず6000名を超えるお客様が配信で見守ってくださいました。

その時、海老蔵さんは本当に愛される作品を作られたんだなぁと思いました。

同時に、僕なんかが、この作品の幕を閉じるのはお門違いも甚だしいとも思ったのですが、公演中止に伴う痛みが少しでも和らげばいいなぁという考えのもと、ステージに立たせていただきました。

昨日のオンライン配信イベント終了後、海老蔵さんともL I N E でお話しさせていただいたのですが…歌舞伎のお正月公演に、今回のような企画を持ってくるというのは、本当に大きな挑戦だったんです。

古典作品をやって、最後に「お年玉」的に新作をやるのではなくて、新作だけで一本の公演をするというのは、相当の覚悟がないとできません。

でも、海老蔵さんには、その相当の覚悟と、その覚悟を引き出すだけの危機感があって、個人的には、そんなに重たいものを彼一人に背負わせるわけにはいかなくて、可能な限りサポートさせていただきました。


お客さんが最高で、そして優しかった


昨日の放送でもお話ししましたが、新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』は、内容も最高なんですが、お客さんも最高で、本当に、子供からお爺ちゃんお婆ちゃんまで、そして、歌舞伎通から、歌舞伎初心者まで、いろんな方がいて、連日大盛り上がりで、そして、皆優しかったんです。

千秋楽の前日(ぼたんチャン回)の公演も、急遽、公演中止になったのですが、「中止」の決定が出たのは、本当に開演直前で、役者さんもスタッフさんも会場に入っていたんです。

皆、今日も公演するもんだと思って、役者さんはメイクを始めていたんです。

そんな中で、メンバーの中から体調不良が確認されて、「お客さん、ならびに役者&スタッフの安全第一だ」という判断で、急遽、公演中止が決定しました。

皆、寝耳に水だったんです。

劇場の前には、たくさんのお客さんが並んでいて、そこにスタッフが出ていって、「すみません。今日は『公演中止』とさせていただきます。本当にすみません」と頭を下げたわけですが、それに対して、言葉を返すお客さんが、ただの一人もいなかったそうです。

これは、お客さんの対応にあたったスタッフ、皆が言っていました。

あまりにも開演直前での中止の発表だったので、スタッフは、罵声を浴びせられることも覚悟していたそうなのですが、ただの一人もそんなお客さんはおらず、それどころか、「覚悟をもって中止にしてくれてありがとうございます」という言葉を頂戴しました。

その言葉は、僕の方にもありました。

観たくて観たくてたまらなかったハズなのに、そんな言葉をかけてくださって…本当に、舞台というのは皆で作るものなんだなぁとあたらめて思いましたし、この人達のことや、この人達が大切にしている文化を、なんとしてでも守っていかなくちゃいけないと思いました。


『千秋楽をやれなかった』のは『まだ終わるな』というメッセージ


オンラインサロンでは、少し踏み込んだ話をさせていただいているのですが、「伝統をアップデートする」というのは本当に大変で、今回は、海老蔵さんも僕も、そしてチームの皆も、いろんな痛みを背負ったわけですが…昨日、海老蔵さんと「『千秋楽をやれなかった』というのは、『まだ終わるな』というメッセージでしょうね」という話になりました。

今回は、かなり本気で臨んだのですが、まだ勝ち切ってないんです。

海老蔵さんは「めちゃくちゃ悔しいので、シロクロつけましょう」と言っていました。

もちろん賛成です。

そんなこんなで、公演自体は昨日で終わりましたが、ただ、どんな形になるか分かりませんが、『プペル ~天明の護美人間~』は、なるべく早い段階で、次の手を打とうと思います。

たぶん、途中で下手こいてズッコケたりすることもあるとは思いますが、常に前を向いて、その時、自分達がやれることを探してやる姿を見せ続けて…そのことが、あなたへのエールになればいいなぁと思っています。

まだまだ続くので「ひとまず」という言い方をさせていただきますが、ひとまず、『プペル ~天明の護美人間~』を応援してくださって、本当にありがとうございました。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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