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現代の「失敗」とは何か?【キンコン西野】

このnoteは2021年5月8日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:3年後までに西野さんに見つけてもらう!!爪ケア小笹寿里 さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

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本題に入る前にお知らせをさせてください。

連日ご案内させていただいておりますが、イオンシネマさんと一緒に『映画 えんとつ町のプペル』のドライブインシアターを開催する運びとなりました。

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(※こちら↓)

コロナなんのその、非接触エンタメでございます。

チケットは「1台=3300円」。

二人乗りであろうが、4人乗りであろうが、6人乗りであろうが、「1台」です。

さらには、ポップコーン2つと、ペットボトル2本が付くという謎の大盤振る舞いです(笑)

日程は、場所によって微妙に違います。

【5月14日】

イオンレイクタウン 19時〜

【5月15日】

イオンモール名取 19時〜

【5月22日】

イオンモールむさし村山 19時15分〜

といった感じです。

チケットはイオンシネマさんの「ドライブ・イン・シアター」のHPでチェックしてみてください。

よろしくお願いします。

(※こちら↓)

そして、もう一つお知らせをさせてください。

月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら語り明かす月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっているのですが、いよいよ今日は、「幻冬社の箕輪さん」回の放送がございます。

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『世間一般の集客の間違った認識』の話から始まっているのですが、エンタメに携わっている人は勿論のこと、すベてのビジネスマンに関係のあるお話をさせていただいております。

夕方に10分間の無料版の配信があって、本チャンは夜に配信されます。

そして、先々のゲストは「ダイノジ大谷さん」「IT評論家の尾原和啓さん」「ホリエモン」です。

皆、すでに撮り終えたのですが、全回、オススメです。

過去のアーカイブも全てご覧いただけますので、そちらにご堪能ください。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

(※こちら↓)

改めまして、本日は、ゲストに「箕輪厚介さん」をお迎えします。

宜しくお願い致します。

そんなこんなで本題です。

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僕が働いているCHIMNEYTOWNという会社では今、サロン内で「夏期インターン」を募集しているのですが、まぁ、新しい子が次から次へと入ってきます。

で、僕の身体というのは一つしかありませんから、全部の仕事を僕がやるわけにはいかず、「あぁ、これ、僕がやりたいなぁ」と思うような仕事でも、バンバン、1年目の社員とかインターン生に任せています。

当然、彼らは知識も、体力も、人脈もないもんですから、「いきなり上手くやれる」ということはないんですよ。

やっぱ、めちゃくちゃヘタなんですね(笑)

ただ、失敗したからといって僕が怒ることは絶対にないんです。

これは本当にないんです(笑)

今日は、「失敗しても怒らないのは、なんでなの?」ということについてお話しさせていただこうと思いますが…

これはメチャクチャ、シンプルな話なのですが、「失敗したら上司に怒られる」という環境にしてしまうと、当然、失敗しないように立ち振る舞うじゃないですか?

そうすると、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)というお仕事のサイクル(PDCAサイクル)のうち、「Plan(計画)」を厚めにとることになっちゃいますよね。

「完璧な企画書が書き上がるまで動き出さない」という身体になる。

今は、そんなことをしていている間に時代が変わっちゃうんです。

「半年かけて書き上げた企画書」を使う場所なんてどこにもないです。

なので、よく「考えてから走るな。走りながら考えろ」と言われたりするのですが、それをする為には、「走りながら考える環境」…つまり「走り始めやすい環境」を作らなきゃいけないじゃないですか?

なので、世間一般でいうところの「失敗」を怒っちゃいけないんです。

だからといって、「何をやっても怒らない」というわけじゃありません。

「怒るポイントはそこじゃないよ」という話です。

もっと言うと、「『失敗』というのは、そこのことを指さないよ」という話です。

繰り返し言いますが、CHIMNEYTOWNでは、1年目の社員やインターン生が挑戦して、ズッコケても絶対に怒らないんですね。

コレには、いくつか段階があって、まず、挑戦しなかったら何もないです。

怒られもしないけど、相手にもされない。

たぶん、そういう「受け身」の姿勢の方はウチに入るべきじゃないと思います。

僕を含め、まわりのスタッフがバンバン挑戦しているので、結構、居心地が悪いと思います。

で、次に、挑戦してズッコケたら、だいたい西野がケラケラ笑います。

「いいじゃん、いいじゃん」みたいな感じで、飲み会の主役になります。

ここは、そこそこ評価が高いです。

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じゃあ、どこで怒られるのか? 何をした時に怒られるのか?

ここが、ウチの会社はすっごく明確で…

たとえば、今、1年目の社員の「べえ君」と言うのが陣頭指揮をとって、渋谷で『Chimney Coffee』というコーヒーショップを展開しているんですね。 

そこではコーヒーの他に、ベラボーに美味しいフィナンシェを提供させていただいているのですが、通常のフィナンシャではなくて、「熱々のフィナンシェ」は数に限りがあるので、そちらをお求めの方に向けて「予約制」という形を彼らはとったんですね。

「席を予約していただけたら、そのお客様には熱々のフィナンシェをお出しします」

みたいな感じです。

ただ、情報なんて、最初から最後まで全部伝わらないじゃないですか?

途中の単語だけが一人歩きすることなんて、よくありますよね?

今回もそうで、「予約」ということを店側がやたらと打ち出しているから、「予約」という単語が一人歩きして、「え? Chimney Coffeeというのは、予約しないと入れないの?」と思った人が結構いたんです。

ちなみに、僕も、そう思ってました。

でも、実際は、予約しなくても行けて、「熱々のフィナンシェを食べる為には予約が必要」ということだったんですね。

で、あまりにも「予約しないと入れないんですよね」という声が多いから、お店として、「予約をしなくても、お店には入れますよ〜」という案内を都度都度出しているのですが、この問題の、どこが『失敗』か?ということを議論しなくちゃいけない。

「熱々のフィナンシェは予約制にしよう!」と考えて、実行したこと自体は失敗じゃないんです。

むしろ、それは『成功』なんです。

「熱々のフィナンシェを予約制にしたら、『予約しないと入れない』と考えるお客さんが発生する」というデータが取れたので、成功なんです。

失敗は何かというと、「熱々のフィナンシェを予約制にしたら、『予約しないと入れない』と考えるお客さんが発生する」というデータがとれたのにも関わらず、改善しなかったことです。

要するに、その交差点で毎回事故が起きているのに、事故が起きてから「気をつけてくださいね」と言っている。

あるいは、事故が起きないように「気をつけてくださいね」と言うスタッフを一人立てている。

違うんです。

やらなきゃいけないのは、事故が起きてから「気をつけてくださいね」と言うことじゃなくて、

事故が起きないように「気をつけてくださいね」と言うスタッフを一人立てることでもなくて、

「事故が起きない交差点」に設計し直すことです。

「事故」は事故なんですけども、「事故を繰り返す」は犯罪なんですね。

で、犯罪をした時に僕は怒ります。

とは言っても怒鳴り散らすことはありませんが、「あれはダメだね」とは言います。

秒速でルール変更が起きる現代における失敗というのは、「挑戦しないこと」そして「秒速で改善しないこと」だと思います。

参考にしてみてください。

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