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キンコン西野の講演会に8000人超が殺到!

このnoteは2021年4月17日のvoicyの音源の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:SDGsにコードで挑む&仲条高幸 さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせです。

映画『えんとつ町のプペル』の話なんですけど、先日、東京だと『渋谷HUMAXシネマ』さんでまだ上映してくださっています、とお伝えさせていただいたんですけど、なんと、お台場の『ユナイテッドシネマ』さんでも、4月22日(木)まで上映してくださっています。

すみません。僕もホームページをチェックさせていただいていたんですけど、たしかにね、4月15日って一旦でていたんですけど、延長してくださったんですね。本当にありがとうございます。

僕はですね、今日、『渋谷HUMAXシネマ』さんで、舞台挨拶が入っていて、こちらのチケットは完売しているので、もし東京近郊の方でプペルを観に行こうと思っている方は、ぜひ『ユナイテッドシネマお台場』に足を運んでいただけるとうれしいです。

そして、もう一点。

以前から、ボイシーのほうで案内させていただいておりましたオンライン講演会『【教えて西野先生!】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話』の受講者数が、締め切り間近でぐんと増えて、【8200名】を突破しました。

こちらの講演会は「学校では教えてもらえないけど、生きていく上では絶対に知っておかなくちゃいけないお金の超超超基礎知識」について、キングコング西野が、ものすごく分かりやすくお話しします。

お金リテラシーが高い人からすると「そんなの知ってるよ。もっと、新しい情報をくれよ」と思ってしまうような内容だと思うので、そういう方は誤まって受講しないでください。

今回の講演会が終われば、今度は「マーケティングの今」というテーマでゴッリゴリのマーケティングに関する講演会をやろうかなぁと思っておりますので、経営者さんや個人事業主さんやクリエイター達はそっちを選んでください。

今回は小学校高学年〜お爺ちゃん&お婆ちゃんなどを対象にした「お金の基礎知識」についての講演会です。

チケットは800円。

視聴にはFacebookアカウントが必要です。
こちら、まもなく締め切らせていただきます。
チケットをお求めの方は、『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。

(現在は講演終了)


キンコン西野の講演会に8000人超が殺到!

さて、本題です。

今日はですね、キンコン西野の講演会に8000人が殺到!というテーマです。

改めてお伝えしますが、現時点で8200人なんですね。多分、明日には募集を締め切ると思うんですけど、この様子だともう少しだけ伸びそうです。

で、8200名って言われてもイメージしにくいと思うんですけど、どれくらいかというと、日本武道館で360度全方位の座席を使用する場合じゃないくて、音楽ライブとかで片方に向けてステージを組むときあるじゃないですか。大体あれくらいのキャパなんです。

で、今回のオンライン講演会のポイントは、スタッフがひとりもいないっていうことですね。

僕が、自宅のアトリエからひとりで配信するだけなので、人件費が一円もかかってないんです。もちろん、セット費も一円もかかってないです。

ちなみにこの講演の売り上げは、僕個人では一円もいただきません。

会社で受け取って全額エンタメに投資します。

でね、過去二回、コロナ禍で僕主催のオンライン講演会をやらせていただいていて、どちらも一万人規模の講演会だったんですね。

どちらも自宅からの配信で、スタッフはひとりもいなかったです。

一万人規模の講演会を、3、4ヶ月に一度やっていて、ラジオをお聴きのみなさんからするともう慣れちゃっているかもしれませんが、劇場出身の人間から言わせると、やっぱりこれって大きな大きな事件なんです。

イベントって、そもそも一人でできるものじゃないし、大人の事情を話すと、人件費もかかるし、場所代もかかるし、基本そんなに黒字になるもんじゃないんですね。グッズがたくさん売れたらどうにか黒字に乗せられるくらいの感じなんです。

だから、こういったオンラインイベントの売り上げのほとんどが利益っていうのは、僕らからすると、本当にありえないです。

で、話はここからです。

コロナ禍でこういったオンラインイベントがかなり増えたと思うんですが、オンラインイベントは大きく二種類にわけることができて、一つ目は今回のような自宅配信。もう一つは、いわゆる無観客ライブと呼ばれるもの。こちらは、会場をおさえて、セットを組んで、照明をつくって、それらを客席から撮影したものですね。

ただ。無観客ライブって、コロナの初期の頃は新鮮味もあったけど、何度もやっているうちに「これだったら、テレビでいいじゃん」っていう人が絶対に生まれてるハズなんです。

漫才のセットを組んだ漫才の配信ならば、『M1』とか『THE MANZAI』を観ればいいし、音楽のセットを組んで音楽のライブ配信なら、『Mステ』とか『CDTV ライブ! 』を観ればいいって考える人がでてきてもおかしくないですよね。

何より、無観客ライブの配信って、余計に生のライブが恋しくなっちゃって、生のライブに行けていない自分が浮き彫りになっちゃって、逆に距離を感じてしまう爆弾を抱えている。

でね、この「距離」っていうのがポイントで、自宅からの配信とか、ひとりの配信は、「距離」がセールスポイントになっていることが多分にあると思うんですね。

ライブ会場の客席よりも遠くなってしまう無観客ライブの配信は、「うーん、ちょっと」って考える層が一定数いると思うんですね。

その人たちが配信に求めているのって、繰り返しになりますが、「距離」なんですよ。

僕、今回のオンライン講演会とは別で、もうひとつだけ有料配信させてもらている意外と人気コンテンツがあって、それが『スナック西野』なんですね。僕の自宅に僕の友達を招いて宅飲みしているところを配信しています。

話の内容も視聴者さんに合わせたものじゃなくて、「いまなにやってんの?」とか「これからなにするの?」とか、いつも本当に友達と喋っているようなことを、二週に一度配信していて、毎回、一万人ちょっとの人が観てくださっています。

ここでも、売っているものは何かと言うと、「距離」なんですよ。

僕は生の舞台を観るのが好きで、時間をみつけては劇場とかライブハウスに足を運んでいるんですけど、今改めて思うと、僕らが劇場に足を運んでいた理由って、「距離」を買っていた部分が非常に大きいなと。

音をクリアに聴きたければ、演者さんの表情をクリアにみたければ、テレビのほうが絶対にクリアに受け取れるんですよ。クオリティの面で言えば、テレビの方が勝っているかもしれない。

だけど、「あの人と同じ空間にいる」とか、「好きなものを共有している人がこれだけいる」っていうお客さん同士の距離がコンテンツになっている。楽しいじゃないですか。一緒に盛り上がれるって。

そういった「距離」がクオリティを凌駕していた。

で、クオリティではなく、距離にお金を払っていたんだと考えていくと、自宅配信の需要に対する理解がちょっと進むと思っていて。

コロナが続けば続くほど、無観客ライブ派と、自宅配信派の割合って、後者のほうがじわじわ大きくなってくると思うんですね。これは間違いない。

そうなると、いよいよライブスタッフさんはどうやって食っていくんだ?っていう問題がでてくるので、「距離」を売った方がいいから自宅配信だ!じゃなくて、この問題ともきっちり向き合っていきたいですねっていうお話です。

近いうちにこの答えは必ず出しますが、とりあえず、ライブ配信の現在地を共有しておきます。

僕たちは、「距離」を買っていた。だから、より「距離」が売れるものは何かと考えると、自宅配信じゃないのか、ということです。



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