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キンコン西野の「年収」はどれくらい?

このnoteは2019年11月25日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供: よしまゆうこさん

どうもこんばんは。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

ビックリされるけど…

というわけで、今日は
「キンコン西野の「年収」はどれくらい?」
とちょっと踏み込んだテーマでお送りします。

なんでこんな話をしているかと言うとですね、
先日、うちの相棒の梶原くんがですね、
なんかの番組で年収を公表して、8000万円だと。

それでけっこう世間がザワついたんですね。
「ユーチューバーってそんなに稼げるのか」って。

たぶん8000万円ってタレントさんからすると、
踏み込んだ話をするとテレビのギャランティって下がっているはずだから
8000万円ってけっこうもらっているほうだと思うんですね。
夢がある数字だと思うんですね。

それでやっぱり世間もザワついたし、
同業者も「おや?」ってなったんですね。

そのニュースがバーッて駆け巡って
そのニュースを受けて僕のTwitterにリプライが飛んでくるんですよ。
「相方さんの収入についてどうお考えですか?」みたいな。
ぜんぜん興味なくて僕は。
人の収入に興味ないどころか、自分の収入にも興味ない。

こんなこと言うと「ウソじゃん」って言われるけど、
僕のことを知ってくれている人は
「西野はほんと興味ないよね」って知ってくださってると思うけど、
世間的には「ウソだろ」って言われるんですが、ほんとに興味がないんですよ。

で、飛んでくるリプライの中には
「相方の年収をきいて苦虫をかんでるんですか。ザマァ」
的なコメントが飛んでくるんですよ。

なんで梶原くんが稼いでいたら僕が苦虫をかむのかよくわからないんですけど、
そもそも僕の年収がどれくらいかイメージできていないからそういうコメントをされているのかな、と思って。

毎回こたえていくのがめんどくさいんで、
今日はまとめてお話しようかなと思います。

まずはですね、
先ほども言いましたけど、ほんとにお金に興味ないんですよ。
生活費に興味がなくて。制作費には興味ありますよ。
制作費を集めないと挑戦を続けることができないから。
だけど、贅沢の類には一切興味がないので。

まじで自分がどれくらい稼いでいるかとか、一切知らないんですよ。

給料明細を1年目のときからみたことがなくて。
今月の給料いくら、みたいなの見たことないんですよ。

ほんとにパフォーマンスでもなんでもなくて、
詳しく知らない、ってのが本音です。

でも、だいたいこれぐらいいただいているんだろうな
って想像はできるので、テキトーに計算してみてください。

まずは、レギュラーの仕事としては
漫才の出番が月に2、30ステージあるんですよ。
毎月ででるんですよ。デビューから変わらず。
なので年間300ステージほどですね。

1ステージのギャラはわからないですが、
芸歴20年目なのでそれなりにいただいていると思います。

で、講演会が年間70本くらいかな。
これに関してはイレギュラーで受け付けるのですが、
ときどきクラウドファンディングのリターンでだすときがあるんですね。

イレギュラーで受け付けるときの値段は知りませんが、
クラウドファンディングで受け付けるときは1本50万円だったと思うんですよ。
なので、これだけで年間3500万円くらいですね。

で、ときどきCMをやってる。
これは年間契約なんですが、いくらいただいているか本当に知りません。
まぁでもCMなのでそこそこいただいていると思います。

あとは、年に1、2冊ペースで本をだしております。
けっこう売れっ子作家で、本出すとコンスタントに10万〜15万部くらいは売れるのかな。
これがずーっと重版かかっていくので、印税が入っている。
これがいくらかわからないですが、テキトーに計算してください。

たぶんわかりやすく大きいのが、オンラインサロン。
こちらは月額1000円で、会員数が現在3万3000人(voicy収録当時。2020年4月現在4万4000人)くらいだから、
単純計算で月に3300万円。年間4億円くらいですかね。

このほかにも細かい仕事はあるんですが、
レギュラー仕事っていうのは大体これくらいですね。

これを計算するといくらくらいになるのかよくわからないですが、
けっこうというか、だいぶ頂いているほうだと思います。

これが僕の収入なんですが、
こんなものを独り占めすることに一切興味がなくて。

僕の活動は『株式会社にしのあきひろ』っていう
僕と、お手伝いしてくださる社員の方ひとりの、
ふたりの会社でまわしていたんですけど、

今年の夏に会社の社長を友達にあげて、
これらの収入は『株式会社にしのあきひろ』改め『株式会社NISHINO』の売り上げにしてしまって、僕は『株式会社NISHINO』から役員報酬って形でお給料をもらって生きているって形ですね。

「会社をあげる」って言ったときは、
僕がいただいている給料を分配するってことなので、
「お前それいらないの?」ってビックリされたんですけど。

やっぱり僕は、
挑戦を続けることができて、
生活をできるだけのお金があればそれでしあわせだし、
1円でも多くエンタメに投資したので、いらないんですよね。
貯金とかしてても仕方ないし。

それだったらやっぱり、
サロンメンバーからお金はサロンメンバーに還元するべきだと思っていて、
毎日毎日、サロンメンバーを楽しませるためにお金を全部投下しているので、
とんでもないネタが毎日のようにでてくるんですが、
それでいいと思うんですよね。

たくさんのお金を自分が持っておくことになんの意味もなくて、
お金をまわすことのほうが意味があると思っているので。

けっきょく放棄しました。
さっきのまとまったお金。年間いくらか稼いでるお金。
放棄して還元するっていうほうにもっていきました。

結論、僕の年収はアラフォーの年相応くらいか、それより少し多めくらいですかね。
ビックリするような額ではない、ということですね。

それでも僕はしあわせです。

なので、年収がいくらか?ってひけらかすこととか、
「俺これくらいやぞ」って言うことに興味ないし、
人がどれくらいもらっていようが「へー」って言うだけで、

「そんなことより、どんなエンターテイメントを世の中に提供してんの?」

っていうほうに興味があるので。
そんなとこです。

まぁでも、西野はこれくらいの稼ぎがあって、それを放棄したんだな
ってことをご理解いただけるとうれしいです。

ということで、今夜は
「キンコン西野の「年収」はどれくらい?」
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な夜をお過ごしください。西野亮廣でした。


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