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僕らは何故、ブランドを作れないのか?【キンコン西野】

このnoteは2021年10月24日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「僕らは何故、ブランドを作れないのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
 
日々、学んだことをここで共有させていただいているので、どうしても「全ての答えを知っているヤツ」みたいなポジションになっちゃうのですが、もちろん、そんな立派な人間なハズもなく、基本、上手くいかないことだらけです。
 
 
今日は、僕の仕事の中でも、あまり上手くいっていないコトについてお話ししたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!『映画 えんとつ町のプペル』31日まで再上映!
 

映画 えんとつ町のプペル』の再上映が始まっております。
 
 
10月31日までの「ハロウィン限定復活上映」となっておりまして、今日を入れて、残り「8日」です。
 
 
ちなみに僕は今日、少し遅れちゃいますが、「TOHOシネマズ新宿」の19時の回を、普通にお客さんとして観に行きます。
 
 
サインをしたり、写真を撮ったり、お喋りしたりすることはできませんが、目が合ったら全力で会釈させていただきますので、お時間ある方は是非、同じ劇場で、同じ映画を観ましょう。

今回の再上映では、キングコングの副音声なんかもございます。

HELLO MOVIE」というアプリをダウンロードしていただけると、 映画を観ながら、キングコングの二人による糞トークが聴けます。
キングコングが延々喋っていてるので、間違いなく、映画の内容は入ってきません。
 
 
なので、もう映画を何度も観た方にオススメします。
 
 

お知らせ!舞台挨拶スケジュール&挨拶の中身公表!
 

そして、今回の再上映に合わせて「舞台挨拶」をおこなうことが決まりました。
 
 
【10月29日(金)】
  
広島バルト11 11:35〜
TOHOシネマズ二条(京都) 14:50〜
ミッドランドスクエアシネマ(名古屋) 17:00〜
  
【10月31日(日)】
  
Tジョイ PRINCE品川 9:50〜
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 11:10〜
渋谷 HUMAXシネマ 12:30〜
TOHOシネマズ 新宿 14:00〜
TOHOシネマズ 池袋 15:30〜
TOHOシネマズ日比谷 17:10〜
TOHOシネマズ日比谷 19:50〜
 
※チケットは本日の24時(25日の0時から)各劇場のH Pで販売を開始。
 
 
※「TOHOシネマズ日比谷」は、とことん音響にこだわった「10万分の1秒の音響映画祭」内の上映となります。
 
チケットは「ぴあ」アプリ限定で先行販売!
 
先日の放送でお伝えしたように、舞台挨拶の中身(何を話すか?)が分かっておいた方が、「その内容なら行こう」となるし、「その内容なら行くのはやめておこう」ともなって、どちらにせよお客さんに優しい設計になると思うので、お伝えすると、29日の広島、京都、名古屋では、市川海老蔵さんと作る新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の内容を喋っちゃおうかと思っています。
 
そして、31日の朝一の品川と、TOHOシネマズ日比谷の19時50分の回は、ゴッリゴリのビジネスセミナーをブチ込んでやろうかと思います。
 
 
11月8日に日本武道館でおこなう学校イベント「サーカス!」で喋る内容を、こちらで先行して喋ろうかなぁと思っておりますので、「サーカス!」のチケットがとれなかった方、必見です。
 
興味がある方は是非、ご参加ください。
 
 
舞台挨拶の時間は30分。西野が一人で30分喋り倒します。
 
 
よろしくお願いします。
 
 

「ブランドである」ことが、今、ものすごく大事
 

そんなこんなで、本題に入りたいと思います。
 
  
今日は、一筋縄ではいかない「ブランディング」の話です。
 
 
職種関係なく、全ての人の問題だと思うので、なんとなく聴いていただけると嬉しいです。
 
時間に限りがあるので、細かい話はスッ飛ばしますが…「ブランドにならないと、薄利多売競争に巻き込まれる」という問題がありますよね。
 
 
ここって、超大手のホームグランドなので、体力もネットワークもない弱小企業が、ここに巻き込まれてしまうと、「働いても働いても食えない」という未来しかない。
 
 
これは、あまりよろしくない。
 
あとは、ほぼ同じ話ではあるのですが……あらゆるサービスの機能が向上して、上の方で均一化したので、分け隔てるものが「ブランドであるか、否か」しかなくて、「ブランドじゃないと選ばれない」という問題がある。
 
とにもかくにも「ブランドである」ということが今、ものすごく大事です。
 
 

ブランドとは?「約束」「信用」
 

ところで、「ブランド」って何でしょう?
 
 
「カッコイイもの」が「ブランド」なのでしょうか?
 
 
「美味しいもの」が「ブランド」なのでしょうか?
 
いろんな切り取り方(味方)があるとは思いますが、僕は「ブランド」というものは、「約束」だと思っています。
 
「信用」とも言えるかもしれません。
 
「ディズニー」ってブランドだと思うのですが、ディズニー映画を選べば、少なくとも70点は約束してくれているじゃないですか?
 
 
皆が皆、時間とお金に余裕があるわけじゃないので、映画を選ぶ時に博打なんてできないですよね?
 
 
「家族で映画を観にいく」となると、尚更。
 
 
そこで、「分かる人には分かる」みたいな映画を観せられたにゃ、たまったもんじゃない。
 
 
なので、ディズニー映画は「どの世代の人が観に来ても、ある程度満足させますよ」という約束を僕らにしてくれていて、そしてその約束を破らない。
 
グッチにしても、ヴィトンにしても、フェラーリにしても、約束を破らない。
 
 
「ヴィトンの鞄を買ったけど、縫い方がメチャクチャで、買った翌日には壊れました」みたいなことは絶対にないですよね。
 
 
つまり、ヴィトンは、「クソみたいな商品でも、ヴィトンのマークさえ貼っておけば売れるから…」みたいなことを絶対にやらない。
 
 
短期的な売り上げに目を奪われて、お客さんとの約束を破ることが、自分達を殺すことになるのが分かっているからです。
 
 

「約束や信用の積み重ね」で築いたブランドが…
 

翻って、僕(僕たち)はどうでしょう?
 
たとえば、『えんとつ町のプペル』というミュージカルをやれば、チケットが即完したり、
あとは、日本武道館でイベントを当たり前のようにやっちゃってますが、こんなのも普通はできないです。
 
 
僕は劇場生まれ、劇場育ちの人間なので、劇場にお客さんを呼ぶ難しさをよくよく知っていますし、お客さんが2人とか、3人とかの前で何度もライブをやってきましたし、その時の惨めさやら、申し訳なさもよくよく知っています。
 
お客さんに選ばれるのって、全然当たり前じゃなくて、「約束や信用の積み重ね」なんですね。
 
 
武道館の客席が埋まるのは、武道館以前のイベントを丁寧に丁寧に作ってきたからです。
 
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の客席が埋まるのもそう。
 
 
『えんとつ町のプペル』という約束を必死に守り続けてきたからに他なりません。
 
 
「何かの広告がバズって、売れた」みたいな話じゃないんですね。
 
ただ、こういうことを続けていくと、必ず「フリーライド」する輩が出てきます。
 
 
「フリーライド」というのは、他人が築き上げた信用に便乗して利益を得ようとする行為のことです。
 
みんなで懸命に『えんとつ町のプペル』という約束を守ってきたのに、それを「『えんとつ町のプペル』という名前をつけておけば、お客さんが入るから」とった感じで、雑に名前を使って、そして、とても残念なサービスを提供する人が出てくる。
 
その人たちはイイんですよ。
 
 
刈り取ってしまって、あとはサヨウナラすれば売り上げは作れるので。
 
 
だけど、名前を使われてしまった側はたまったもんじゃない。
 
 
どこの馬の骨とも分からない人間に、名前を使われて、お客さんとの約束を破られてしまって、後に残るのは、地に落ちてしまった「信用」と「集客力」です。
 
それらを守る為に、「ブランド名」や「ブランドロゴ」や「権利」などがあるのですが、しかしながら、「それらを持っていればブランドは守れるのか?」というと、実はそうでもなく…この辺の話は、かなり複雑になるので、この続きは今日のサロン記事で書きたいと思います。


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