キミのアクションは何毛作だ?byキンコン西野
このnoteは2020年2月28日voicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:寺嶋 秀彰 さん
どうも。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
今朝は、
キミのアクションは何毛作だ?
というテーマでお話ししたいと思います。
目先の数字に惑わされるな
よく言われていることですが、全ての人間に平等にあるのは時間だと。
寿命は読めなさすぎるから一旦置いておいて、まあみんな1日24時間ですよね。
エンタメだろうが、勉強だろうが、スポーツだろうが、料理だろうが、すべての競争の本質は、この持ち時間をいかに有効活用するかです。
時間内で行うアクションとその結果をいかに最大化するか。
そういう勝負になってくると思うんですね。
で、ここからが今日の本題なんですけれど、
僕らの仕事というのは、当たり前ですが、サービスないし商品、作品をお客さんに届けなきゃいけないんですね。
その時に絶対に抑えておかなきゃいけないのが、お客さんの生活習慣と行動パターンは簡単には変わらないというところですね。
たとえば、最高の映画を作ったとして、それをたくさんの人に見てもらいたくて宣伝をしても、普段から映画館に足を運ばないって決めている人に届けるのって、むちゃくちゃ難しい。
その人は映画館に足を運ばない生活が居心地がいいからです。
もうそれでもう完結しちゃってる。ゴールテープ切っちゃってるんですよ 。
その人に映画を見てもらおうと思ったら、その人の首根っこ掴んで映画館まで連れていかなくちゃいけない。
これちょっと難しいですよね。
で 、そしてもう一つです。
インターネットサービス、アプリとかの場合だと最大のハードルが「登録」と「ログイン」なんですね。
みなさんこれまで死ぬほど味わっていると思いますが、あれめちゃくちゃ面倒くさいですね。ログインとか登録とか。
メールアドレス打たなきゃいけないし、バスワードとかも覚えてないし。
いろんなパスワードとかログインID、 ツイッターのパスワードなんやったっけ、みたいな。
全部覚えてないじゃないですか。めんどくさいんですよ。
あそこが最大がハードルであるっていうところですね。
これは以前サロンメンバーにはお話ししたんですけど、もう過ぎたことだから言っていいかな。
僕はクラウドファンディングをする時は『SILKHAT』っていう吉本興業の
プラットフォームを使っているんですね。
今も映画『えんとつ町のプペル』のクラウドファンディング挑戦中なので、ぜひ覗いてみてください。(現在は目標金額を達成し終了)
昨日、支援総額が500万円を突破しました。
目標金額は1800万円なので、まだまだんですけれども、頑張っておりますのでぜひ覗いていただきたいです。
それで、この『SILKHAT』で立ち上げたプロジェクトに支援してもらおうと思ったら「よしもとID」 というのに登録してもらわなきゃいけないんです。
そこそこ大変じゃないですか。
支援してもらおうと思ったら、登録と支援の2つの壁を乗り越えてもらわなくちゃいけない。
「よしもとID」に登録したら、劇場のチケットとか取りやすくなるんですけど、別にみんな劇場そんなに行ってないんですよね。
だから、そのためだけに「よしもとID」 登録するの結構大変ですよね。
で、こっからが種明かしになるのですが、
何ヶ月か前にありました『吉本男前ランキング』、僕は最終的に4位だったんですけど『吉本男前ランキング』の宣伝をめっちゃ頑張ったんです。
なぜか?
あれに投票してもらうには「よしもと ID」 に登録してもらわなくちゃいけないんですよ。
そこで一旦、『よしもと男前ランキング』で「よしもと ID」 に登録してもらうと、その ID はそのまま使えるんで、その後に控えている『SILKHAT』の利用のハードルがグッと下がる。
つまり、支援してもらいやすくなる。
『吉本男前ランキング』はそのための布石としてやらせていただきました。まあ今になっての種明かしですね。
ログインとか登録とかって、もうそれぐらい遠回りしなくちゃいけないんですよ。
だから結局ね、楽天使う人は楽天使うし、Amazon 使う人は Amazon 使うし、インスタ使う人はインスタ使うし、facebook 使う人はfacebook 使う。
一度そのプラットフォームに棲みついちゃうと、もうなかなか外に出ようとしない。
なので僕は、同じ素材を各プラットフォームに投げています。
voicy にアップした音源をコピペして youtube にアップしているのは、voicy とyoutube の住人が違うからですね。
コピペと思ってるのは、僕とかコアなファン方だけで、youtubeでこの放送を聞かれている方は別にコピペとして聞いていない。
なぜなら、youtubeのユーザーはvoicyのユーザーではないからです。
そして、この度、voicyにアップした音源を文字起こししたnoteをスタートさせました。
voicyやyoutubeで今僕が喋ってる内容を全部文字おこしして、noteにアップしていくという連載をスタートさせました。
三毛作目ですね。
voicyで聴きたい人もいるし、youtubeで聴きたい人もいるし、noteで読みたい人もいるので、そこをすべて取りこぼさない。
ポイントは、プラットフォームや表現方法が変わっても、味が落ちない素材を選ぶというところですね。
例えばね、1毛作目が動画であれば、それをvoicyで音声化したりnoteで文字起こししたら、魅力が落ちるじゃないですか。
『しゃべくりセブン』という番組めちゃくちゃ面白いけど、『しゃべくりセブン』のやり取りを文字にしてしまったら、あの素材の面白さが削られてしまうという話ですね。
まず、何かを始める時に考えた方がいいのはそこですね。
「二毛作、三毛作にしても味が落ちない素材なのか?」というところです。
ここをまずは考えた方が良いと思います。
今動画ブームですよね。動画ブームだからといって動画に乗っかっていいのかという話です。
動画に乗っかってしまって、自分の時間を動画に全部割いたとして、動画の二毛作目って何なのって話しになってくるから。
で、僕は一つ目の素材は、動画よりも音声を選びました。
音声の方がその先の展開が色々あるので。
ちなみに四毛作目としては、書籍化っていうのも可能性としてありますよね。
こうなってきたら、ネットの世界ではなくて、つぎ本屋さんに並ぶんで。
これまで自分のことや、このアクションに触れなかった人に届けられる。
で、ここで考えなきゃいけないのは、動画と音声ってどちらの方が取り分がでかくなるの?っていう話ですね。
何か始められるときは、この辺を意識されると面白いと思います。
改めて、音声だと僕のペースで進んじゃうんで、文章で読みたいという方に向けてvoicyおよびyoutubeを文字起こししたnoteのリンクを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみにnoteでは、オンラインサロンの記事の冒頭部分のちら見せも、毎日行っております。くれぐれも冒頭部分ですが。ぜひチェックしてみてください。
というわけで今朝は
君のアクションは何毛作だ?
というテーマでお話しさせていただきました。
それでは素敵な一日をお過ごしください。
キングコング西野亮廣でした。
じゃまたねー。
※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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