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【雑談回】思い通りにいかないことだらけ【キンコン西野】

このnoteは2021年6月19日のvoicyの音源の内容をもとに作成したものです。

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


さて、今日はですね、特にテーマを設けず雑談をしたいと思います。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

僕の絵本最新作『みにくいマルコ 〜えんとつ町に咲いた花〜』が発売となりました。


(※こちら↓)

読まれた方はお気付きかもしれませんが、結局、僕の自叙伝なんですよ。

舞台袖から見たステージ上や、ライブ終わりの帰り道など。すべて僕が20代の頃にみた景色です。

多分、ちょっとした憧れも入っているんですしょうね。そのあたりの事情も踏まえて読んでいただけると面白いかもしれません。

是非、手にとって読んでみてください。

そして、こちらの作品はサイン本のご予約も承っておりまして、お求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

コチラのオンラインショップでは『みにくいマルコ』以外のサイン本も並べているのですが、僕が本当に毎朝、サインをせっせと入れて、梱包して、配送に励んでおります。もう内職中の内職です。


(※こちら↓)

よろしくお願いします。

そして、お知らせがもう一つあります。

月に2度、僕の友達を僕の自宅に招いて、呑みながら語り明かす『スナック西野』という月額590円のYouTubeのメンバーシップをやっております。

ただ呑んでるだけっちゃあ、呑んでるだけなのですが、お越しになられるのが各業界のトップランナーの方々で、そういう人達は、呑みの席の話が一番面白いんです。

なぜなら、まだ世に出していないプロジェクトだったり、世に出しているプロジェクトの裏話だったりするので、早いし、本質的なんですね。

本日が配信日なのですが、本日のゲストは堀江貴文さんです。

「ITの寵児たる堀江貴文が何故、和牛に力を入れているか?」みたいな話を深堀させてもらったんですが、これが、メチャクチャ面白かったです。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の画面下にある「メンバーになる」をクリックしてみてください。

「スナック西野」は隔週土曜日放送です。


(※コチラ↓)

というわけで、本題です。

最近、タメになる話が続いちゃって堅苦しいので、今日は肩の力を抜いて、なんのタメにもならない雑談をしたいと思います。

来年、大きな仕事が決まっていたんですけど、いろいろあって、その仕事の話が流れちゃったんですね。

誰かがミスをしたわけでも、誰かが揉めたわけでもなく、抗いようのない自然災害みたいなものです。

残念か、残念じゃないかと言うと、それは残念なんですが、とはいえ仕方がないというところなので、

今回は残念だったけど、また次頑張ろう!と僕は割り切れたんですけど、僕にその仕事が流れたことを伝えるスタッフさんが、もう、申し訳なさそうで(笑)

数ヶ月前に、西野にこの仕事のことを伝えてさえいなければ、白紙になったところでダメージはなかったわけですが、伝えた手前、「期待させちゃった」っていうのがあるから、それがスタッフさんに重くのしかかっていたんですね。

そんな気持ち、痛いほどわかるじゃないですか。

そのスタッフさんは実現に向けて動いてくださっていたわけだから、何も申し訳ないことないんです。むしろ、僕は感謝しかしていない。

こういうときって、難しいですよね。

「悲しい顔しないでください」って言えば言うほど、傷が深まりそうだし(笑)どうしたらいいのかなと思いながら、その場はなんとなくいい感じにやり過ごして。

でね、家に帰ってから、「めっちゃ感謝してます」っていうお手紙を書いたんだけれど、こういうときのお手紙っていいですね。書いた時間が透けて見えるメディアだから。体温がありますもんね。

書いていて思ったんですけど、ぜんぜん深刻な雰囲気にならないんですよ。

文章の最後は、「西野に期待させたバツとして、今度飲みに連れて行ってくださいね」で結んだんですけど、なんていうか、ちょうどよくないですか?(笑)

これ、直接口で言ったら、ちょっとクサイんですよ。

お手紙だから許されてる部分がある。

トゲトゲしさがないし、救いがある。

世の中の可処分時間が減れば減るほど、時間をかけたってことが可視化されるものですから、お手紙の価値って上がっていきますよね。

僕は結構、お手紙を書くほうなんですけど、今後も、ポイントポイントで使っていこうと思いました。

そんなこんなで、今回流れた話は海外の案件で、やっぱり海をはさむと一筋縄で行かないことが増えますね。国内戦よりも成功角度がグッと下がる。現地に行ってみないと、現地のノリってわからないんですね。

で、いまコロナじゃないですか。

なので、海外の映画祭とかはほとんどオンラインで参加していたりするんですね。

そうすると、現場でどれくらいの熱狂が起きているのかが、正確にわからない。

何をするにも想像で進めるしかない。

振り返ってみると、こんなことって初めてで、これまで兵庫県の川西市出身の田舎もんが、大阪で芸人になろうと思ったらすぐに大阪に出て行ったし、東京でテレビにでるタレントになろうと思ったらすぐに東京出て行ったし、エッフェル塔で個展したいと思ったらすぐにパリに飛んで行ったんですね。

そして、現地で学んで、傾向と対策を練って、モノにしてきた。

だけど、いまは現地に赴くことができず、当てずっぽうで世界戦を戦ってるんですよ。

よりによってこの大事な世界戦の初戦を、想像で戦わないといけない。

なんの嫌がらせかしら?もっと慣れてからにしてくれよ!って思ったりもしたけど、そうなんでもかんでも思い通りにはいかないですよね。

でも、こういった思い通りに行かない時、いつも考えることがあるんです。

それは何かと言うと、

あの時思い通りに行っていたら、今がなかった。

っていうことですね。

例えば、2007年の『M1グランプリ』で、「芸人じゃなくて、テレビタレントでしょ?」って言われるのが嫌で、(当時ですよ。今は肩書きなんて、なんでもいいし、気にしない)その年、M1に挑戦して、本気で優勝狙ったんですよ。

順当に勝ち上がって行ったんですけど、最終決戦でサンドイッチマンさんに負けちゃって、優勝の願いは叶わなかったんですね。

その時はすごい悲しかったんですけど、もしあの時、思い通りになっていたら、少なくとも今と同じ人生は歩んでいないじゃないですか。

そのまま、テレビの人になってたかもしれない。

それはそれで幸せかもしれないけど、今は今で楽しくて。なので、思い通りに行くか行かないかなんて、どこまで行っても、どっちがいいかなんてわからないですよね。

そう考えると、気持ちがラクになる。

ちなみに、今夜は深夜2時過ぎから、世界最大の国際映画祭、アヌシー国際映画祭の閉会式的な催しがあって、そこで本年度のグランプリが発表されるんですよ。

『えんとつ町のプペル』がそこに残ってるんです。

もしかすると、もしかするかもしれない、というところなんですけど、選ばれなかったとしても、その道で生きて面白いこと探せっていうメッセージなのかなと思っております。

そんな感じでーす。

雑談でごめんなさい!またね。



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