キンコン西野、吉本興業退所で資金難!?

このnoteは2021年2月9日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:やまざきゆき さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

僕は今、お客さんと一緒に『映画 えんとつ町のプペル』を観る企画をしているのですが、明日(2月10日)、TOHOシネマズ六本木ヒルズで17時55分の回を観ます。

「リクライニングシート」を狙ったのですが争奪戦に敗れたので「普通席」で観ます。

スクリーンショット 2021-02-15 16.01.21

「一緒に映画を観る」という経験って、本当に今しかできないことで、5年後はやろうと思っても、できないじゃないですか。

おかげ様でロングランとなっておりますが、『映画 えんとつ町のプペル』の上映もどこかで終わるわけで……そう思うと、今、行けるうちに行っておかないと後々、後悔しそうな気がして……平日であろうが、なるべく行くようにしています。

そんなこんなで明日です。

感染症対策で、握手をしたり、サインを書いたり、写真を撮ったり、お手紙を受け取ったり、お喋りをすることはできませんが、会場ですれ違って目が会えば、全力で会釈させていただきますので、お時間あれば、是非、同じ空間で、同じ映画を観ましょう。

TOHOシネマズ六本木ヒルズの17時55分の回です。

(※こちら↓)

そして、もう一点。

NONSTYLE石田君と同期水入らずで喋るオンラインイベント『ノンスタ石田×キンコン西野 ~呑みながら喋るエンタメの未来~』が2月12日に開催されます。

スクリーンショット 2021-02-15 16.04.22

アーカイブが2月14日まで残ります。

こちらは、2月2日〜2月10日(明日!)までの『映画 えんとつ町のプペル』のチケットの半券が参加券となりますので、その期間内に映画を観られた方はチケットの半券を捨てずに取っておいてください。

ちなみに『えんとつ町のプペル』は2011年だか2012年に、まずは舞台で上演していて、その時のプペル役が石田君だったんです。

初代プペルは石田君なんです。

その時の話もできたら面白そうだなぁと思っております。
興味がある方は、詳しい参加方法などが載ってあります『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページをチェックしてみてください。

(※こちら↓)


さて、そんなこんなで今日の本題です。

今朝、週刊誌の記事で「プペル美術館、完成するのか? 吉本退社で不足金10億円!」とあって……こんなの相手するのも面倒なんですけども、一応ご説明させていただきますね。

知らない方の為に、前段階からご説明します。

僕、美術館を作ろうと思っているんです。

今のところ『えんとつ町のプペル美術館』と呼んでいるのですが……建物の中に『えんとつ町のプペル』の作品を並べた美術館ではなくて、もう、実際に「えんとつ町」を作っちゃって、その中を歩いて回れるような美術館です。

当然、その分、予算は膨らみます。

たぶん10億円じゃ効かないと思います。

……それでいいんです。

最初から追いかけてくださっている方はご存知だと思うのですが、「それだけのお金をどう用意して、どう作って行くか?」というところから共有していくつもりでスタートさせたプロジェクトなんですね。

そもそもの話になるのですが……作らなくてもいいのに、作ろうとしているんです。

僕らは、べつに、美術館経営で食っていく人間じゃないので。

「そもそも美術館って、どう作って、どう運営していくの?」というところをエンタメにしようとしているんです。

んでもって、記事では「吉本を退所したから、資金難!」みたいに書かれているのですが、最初から「10億円(たぶんもうちょっと!)をどうやって用意しようかな?」という問題なので、吉本を辞めようが辞めまいが関係ないんです。

なんか「もう、吉本にはお金は借りれないぞ」的な展開になっていたのですが、お金って、借りたら、返さなきゃいけないんですね。

もっというと、返すアテがないと、借りれないんです。
それは銀行だろううが、吉本興業だろうが。

で、この「返すアテ」というのが僕の仕事になってくると思うのですが……僕は、もともと、吉本からお仕事を貰っていたタイプの人間じゃないので、吉本退所ウンヌンカンヌン関係ないんです。

「吉本を辞めて、吉本の仕事がなくなって、返すアテがなくなった」というのであれば、まだ100歩譲ってわかるのですが……それにしたって、そもそもタレント業(いわゆる出演費)では、美術館って、たぶん作れないんです。

言ってしまえば、「お金をどこから借りるか?」というだけの話で、「吉本興業からはさすがに借りづらいよね」というだけの話なんです。

で、吉本興業の退所を絡めて、「美術館の着工が止まっている」とあったのですが…着工が止まっているわけではなくて、ああいった建物って、そんなに簡単に建てれないんですよ。

「土地を用意しました」「お金も用意しました」「はい、作りましょう」は、ダメなんです。
それをやっているのが、いわゆる地方に余りまくっている「ハコモノ」です。

うちの会社の財務状況を見ていただいたら分かると思うのですが、美術館建設のハードルが「10億円」だけだったら、今すぐにも着工しています。

ああいった施設の建設は「地元の方に応援していただく」というのがメチャクチャ大事で、そこに時間や何やらがメチャクチャかかるんです。

これに関しては、僕自身も甘く見積もっていた部分があります。

実際、現場に入ってみて、「ああ、このまま進めちゃうと、『建物はできたけど…』という状態になるなぁ」と感じて……

そこから、

地元の方と何度も飲みに行って、
お話を伺って、
僕らがご協力できることがあればご協力させていただいて、
「お寺のイベントを盛り上げたい」と言われたら、お手伝いをして、
「隣の市のイベントを盛り上げたい」と言われたらお手伝いをして……

そういうのを何度も何度も繰り返して、「西野君がやるのなら、応援しますよ」という空気を作っていかなきゃいけないんです。

どこまでいっても、最後は「人」なんです。

そこをすっ飛ばしちゃいけないなぁというのが分かって、「今はそこを丁寧にやらせてもらっている」というのと、あと「資金難」も何も、「さらに土地を買おうとしている」というのもあります。

もっと大きなものを作りたくて(笑)

記事の最後には「10億円となると、さすがにハードルが高い。今後は建物の簡素化など、建設費を下げることになるかもしれない!?」とあったのですが、まったく逆です。
 
建設費を上げようとしています(ごめんて!)

で、これを聞くと、「週刊誌、おい!」と思うかもしれませんが……今回の件に関しては週刊誌の方からの取材(アンケート)を受けて、ご説明したんです。

「吉本退所に伴って、事業内容を変更するとか、そういうことはありますか?」とご質問をいただいたので、「ありません」とお答えしたのですが……そこがゴッソリ抜けて、「吉本退所に伴って、事業内容を変更することになるのか!?」とまとめられちゃってて、「だったら、あの質問は何だったんだ?」という感じです。

まぁ、最初から、その方向に持っていきたかったんでしょうね。

こんなものに応えるのに時間は使いたくなかったですが、一応、ご説明させていただきました。


▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓

▼Instagram版はコチラ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?