見出し画像

10代、20代、30代、40代、50代、60代…に、それぞれ必要な能力【キンコン西野】

このnoteは2024年7月9日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

10代~60代「何が一番の武器になるのか?」という話

 
せっかくニューヨークにいるんだから、ニューヨークっぽい話題をしたいところなのですが、昨日、ウダウダ話していた時に、「日米関係なく、ここは共通するんだな」と思ったことがあったので、共有させていただきます。
 
僕自身、過去にも似たような話をしたことがありますし、他の人も似たような話をしていると思うのですが、その話の「総まとめ」です。
 
この人生サバイバルを生き抜くには「その時代、その時代で、それぞれ何を持ち合わせていなければいけないのか?」という話です。
 
言い替えると、「その時代時代で何が一番の武器になるのか?」という話です。
 
10代~60代までザッと言うと…
 
10代は「友達」
20代は「体力」
30代は「技術」
40代は「人脈」
50代は「健康」
60代は「愛嬌」
 
です。
 
 

10代は「友達」、20代は「体力」

 
順に説明していくと、10代の「友達」というのは何も学校の友達である必要はなくて、オンラインゲームで知り合った友達でも、クラブチームで知り合った友達でもいい。
 
こと10代を生きることだけを考えたら、そりゃ、ここに恵まれていた方が楽しい。
 
ここはまぁ異論は無いと思います。
 
 
で、20代は、やっぱり「体力」です。
 
この時代から社会人生活が始まるわけですが、最初は技術もなければ、学校で学んだ知識もほとんど使えないので、「量」でカバーするしか無いんですね。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のニューヨークのスタッフに20代の子がいるのですが、彼はメチャクチャ量をこなすんです。
 
親がメダリストなので若いうちの「量」の重要性を知っていて、「量より質でしょ」という寝言みたいなことは言わないんですね。
 
「今はまだ質が出せないので量でカバーします」がモットーです。
 
僕も20代を経験してきましたが、多くの人が、ここで「フルイ」にかけられる。
 
つまり、ほとんどの人が「量」から逃げちゃうんですね。
 
「今はAIがあるから『量』の時代じゃないでしょ」と言う人もいるのですが、先日、堀江さんが「AI時代を制するのはAIを触った量だ」みたいなことを先日言っていたことをご報告いたします。
 
 

30代は「技術」、40代は「人脈」

 
そして、ここからは「量」をこなした20代を走り抜けた人だけが参加できるゲームになってきますが、30代はやっぱり「技術」です。
 
もちろん「若手ボーナス」は無くなっていますし、「技術」で存在感を出していくしかない。
 
この時に忘れちゃいけないのが、「自分が何の技術に長けているかを、自分が分かっていないケース」というのがある。
 
ちなみに、YouTuber・カジサックがスタートしたのが2018年10月1日で、梶原さんが38歳の頃なのですが、僕と山口トンボが梶原さんにYouTubeをオススメしたのが2013年10月28日…梶原さんが33歳の時です。
 
毎週キングコング(※当時は「毎日キングコング」)』の第1回ですね。
 
「ひな壇とか出なくていいから、梶原さんはコッチだって!」と5年間言い続けて、ようやくカジサックがスタートするので、やっぱり自分を分析するのは誰でも難しいのだと思います。
 
つまり、技術の花が咲かなかった場合に、「そもそも咲かせる土地が間違っている」ということがあるので、30代はここを気をつけた方が良さそうです。
 
 
40代は言うまでもなく「人脈」です。
 
結果を出してきた者同士が繋がりあって(オイシイ話を自分達で回しあって)、飛躍的(かけ算的に)に上のステージに一気に駆け上がるのが、この時代。
 
今、僕はこの時代を生きているわけですが、やっぱり同世代もそこそこ偉くなっているので、「この仕事でご一緒できませんか?」の話が多いし、その一つ一つが大きい。
 
オンラインサロンでは、各プロジェクトの予算を公開しているので、このあたりの変遷が分かりやすく辿れるのですが、やっぱり、30代とは仕事の規模が比べ物にならない。
 
でも、だからといって、僕の技術が飛躍的に上がったかというと、たぶん、そんなことは無くて(多少は上がっています)、やっぱり『人脈』の力が大きい。
 
 

50代は「健康」、60代は「愛嬌」

 
そして、ここから先は僕は未開の地ですが、先輩方の話を聞く限り、50代は「健康」だそうです。
 
20代の頃にどれだけブイブイ言わせていたやつも、30で技術に恵まれ、40代で人に恵まれて、どれだけ成功していても、病気になる人はキッチリと病気になって、当たり前ですが、パフォーマンスが著しく落ちるそうです。
 
で、これ面白い話を聞いたのですが、もともと病気がちだった人は「病気慣れ」している(落ち込んだ時の上げ方も知っている)のですが、これまで病気にならずにバリバリやってきた人は、50代に入って病気が続いた時に、耐性がないから、メンタルのバランスを崩すんですって。
 
こういう人の方が、急に変な占いにハマったり、怪しい数珠とか買ったりするそうです。
 
「俺が身体を壊すハズがない。これは気が悪いんだ」とか考えちゃうみたい。
 
気が悪いわけでもなんでもなくて、原因はシンプルに「加齢」で、だから今のうちから「50代を健康に走れる身体」を作っとかなきゃいけない。
 
 
そして、60代は「愛嬌」だそうです。
 
「いやいや、愛嬌は20代から必要でしょ」とツッコミたくなりますが、よくよく考えてみたら、無愛想でもそれなりに結果を出している20代〜40代はチョコチョコにいます。
 
そりゃ、20代から愛嬌はあった方が良いに決まっているのですが、20代は「愛嬌」よりも「量」の方が重要度が高いのでしょう。
 
ただ、「60代で愛嬌が無かったら終わり」というのが僕の知人の60代のバッキバキに結果を出している経営者さんの言葉です。
 
というのも彼曰く、「能力は『量』も『技術』も『人脈』も、60代になると全部負けちゃうから(笑)」と。
 
「西野くん、今、バッキバキにイケてる20代とダイレクトに繋がれるでしょ?60代になると、人を何回か挟まないと、20代と繋がれないんだよ。あと、60代と繋がろうとする20代なんて、ほとんどいないから」と笑ってました。
 
じゃあ、どうして今も結果を出しているかというと、その人は40代や50代の経営者の「待ち合わせ場所」みたいになっているそうで、その人がいないと皆集まらないそうです。
 
『笑っていいとも』の最終回を思い出す話ですね。
 
待ち合わせ場所に必要な能力が「愛嬌」で、「愛嬌のない60代に何の価値があるんだよ」というその人の言葉を共有しておきます。
 
 
最後におさらいです。
 
10代は「友達」
20代は「体力」
30代は「技術」
40代は「人脈」
50代は「健康」
60代は「愛嬌」
 
皆さんはいかがですか?
 
 

▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
 
\メールアドレスのみで利用できるようになりました/

※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
 
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/GEhq1k4

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?