気持ちよく話してもらう技術【キンコン西野】
このnoteは2021年4月28日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:西野さんの回答が、今私が動き出している活動にドンズバすぎて震えがとまらないネイルアーティスト、オオカワラミホ さん
どうも。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
【気持ちよく話してもらう技術】
本題に入る前にお知らせをさせてください。
連日、ご案内させていただいておりますオンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!初心者に優しい仮想通貨勉強会!(※儲け話はありません)』の受講者数が【3900名】を突破しました。
こちらは、僕らが今後『NFT』や『トークン』の実験をしていく上で、仮想通貨の基礎についての勉強会をするのですが、それを生配信しようというものです。
仕組みを学ぶための会議ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
ボクも生徒として参加するのですが、勉強会は全三回です。
参加費は900円(一回300円)。
参加にはFacebookアカウントが必要です。
興味がある方は『チムニータウン BASE』で検索してみてください。
(※こちら↓)
「ブロックチェーンって、よく分からない」という人って、結構いると思うので、この機会に是非、ご参加ください。
第一回の配信は4月30日にあります。
アーカイブが残りますので、好きな時間にご覧ください。
そして、お知らせをもう一つ。
月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。
アル中甚だしいですが、やっぱりお酒の席の話が、どこよりも早いんです。
まだ、商品やサービスの開発前で、記事にもなっていない、インタビューもされていない、オンラインサロンにも書かれていない、「次に、これをやろうと思ってるんだけど…どうかな?」といった感じで、本人の中でも、まだ、まとまりきっていない話なんかをさせてもらっています。
いつもの呑み屋の感じです。
来週のゲストは「幻冬社の箕輪さん」。
編集の上がりを観させていただきましたが、メチャクソ面白かったです。
そして、だいぶ酔っ払ってます(笑)
「ダイノジ大谷さん」「IT評論家の尾原和啓さん」「ホリエモン」です。
皆、すでに撮り終えたのですが、全回、オススメです。
興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。
(※コチラ↓)
そんなこんなで本題です。
僕は結構、珍しいキャリアを積んだ人間でして、1年目から番組MCをやらせてもらっていたんですね。
ラジオを数えると、デビュー前の養成所の頃から番組MCをやらせていただいていたんです。
なので、「ひな段」で前に出ていくスキルとか一切持ち合わせていないのですが、相手の話を聞いて、魅力を引き出すのが、たぶん、普通の人よりも得意だと思います。
というのも、当時は無名の若手じゃないですか?
1年目の若手芸人の深夜番組なんて、まとまったギャランティも用意できるわけじゃないし、視聴率なんて1%とかそんなレベルです。
そんな状況ですから、ゲストの方に気持ちよく話していただける現場じゃないと、ゲストの方が出るメリットがないんです。なので、「とにかく話しやすい空気を作って、相手を徹底的に気持ちよくさせる」というのをずっとやってきたんです。
そんなこんなで今さらですが、あらためて思うのは、せっかくゲストをお招きしたら、当たり前ですけど、「話しやすい環境」を作った方がいいに決まっている。
そこで良いパフォーマンスをしていただけたら、「あの現場、楽しいよ」という噂が必ず回る。
そうすると、今の自分では呼べないようなゲストがブッキングできたりする。
というわけで、今日は「話しやすい環境をどう作るか?」というお話をしたいのですが、今回は、「オンラインイベント」に絞ってお話ししたいと思います。
というのも、皆が発信できる時代になったので、「自分主催のオンラインイベントにゲストを招く」というのが遠い世界の話じゃなくなったハズで、くわえて、このコロナ禍だと、その機会は増えていく。
だから、「オンラインイベントにゲストを招く際に気をつけておいた方がいいこと」ぐらいは共有しておいた方がいいと思います。
さっそくですが、「一番やっちゃダメなやつ」を発表させていただきますね。
それは……
「撮影に立ち会っているスタッフが、リアクションをしない」
です。
リアクションしない理由はメチャクチャ分かります。
「スタッフの声を収録や、生配信に入れたくない」ですよね。
でも、これをされると、喋り手は一番喋りにくいんです。
何のリアクションもしないスタッフが現場にいる中、カメラレンズに向かって話し続けるのって、めちゃくちゃ技術がいるんです。
自分が話し手になった時のことを想像してみてください。
カメラさんがただただ真顔でカメラを構えていたり、現場スタッフが下を向いてスマホをイジっていたりしている中、一人で盛り上がれます?
盛り上がれば盛り上がるほど、状態としてはスベるわけじゃないですか?
傷が深くなる。
リアクションしないスタッフさんがいる撮影現場でスベらない唯一の方法は「盛り上がらない」です。
でも、それって、わざわざ呼んだゲストに望んでいないですよね?
せっかくなら盛り上げて欲しいじゃないですか?
トークの時に大切なのは、「リアクション」および「リアクションをとる人」なんです。
このリアクションが大きければ大きいほど、喋り手は喋りやすくなる。
オンラインイベントでゲストをお招きする時に、迎える側がしなきゃいけないことを整理すると…
スタッフの声を入れられないのであれば、無音でもいいからキチンと「大きくうなづく」といったリアクションをして、「今、私達、面白がっています。その調子でお願いします」ということを喋り手に伝える。
で、それができないのであれば、「部屋から出ていく」です。
リアクションしない人が部屋にいるぐらいなら、まだ、「誰もいない部屋」で喋る方が1000倍喋りやすい。
僕は、毎朝Voicyで喋ってますけど、その時に隣で、「はじめまして」のスタッフが下向いて別の仕事をしていたり、マイクを持ったスタッフさんが真顔で僕の方にマイクを向けていたら、とても、いつもの調子で喋れません。
ラジオとかはよくできていて、防音のガラスで区切られたブースがあって、その外ではスタッフさんがリアクションして下さっているんですね。
そのリアクションを見て、ラジオパーソナリティーは「ああ、この話をしていいんだ」という判断をする。
「ウケているし、もう少し引っ張ろう」という判断をする。
『毎週キングコング』という番組があるんですけど、そこでは田村Pだとか、山口トンボ君というスタッフがいて、声だして笑ってくれるんですね。
一部視聴者の方からは「笑い声がうるさい」という声があったりするんですけど、いやいや!
あの笑い声のおかげで、キングコングがどれだけ喋りやすくなっているか。
あの笑い声が、どれだけ番組を面白くしてくれているか。
昨日、オンラインイベントイがあって、そこで(収録上、声を出せない)スタッフさんが少しオーバーめにうなづいてくださって、メチャクチャ喋りやすかったんです。
ダウンタウンさんとかも、メチャクチャ笑ってくれるんです。
あれがあるから、こっちも乗ってくる。
カメラに映っていなかろうが、声が入っていなかろうが、現場に立ち会うのならば、スタッフは全員プレイヤーだと思っておいた方がいいと思います。
で、これは、稀代のプレイボーイから言わせていただきますが、「気持ちよく喋る人」よりも、「気持ちよく喋らせてくれる人」の方がモテます!僕が言うんだから、間違いない(笑)
そこにもっと力を入れると、「あなたと喋りたい」とか、「あなたの番組に出たい」とか、「あなたのイベントにでたい」という人が増えるので、『スナック西野』でも観て、勉強してみてください。
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