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「音声メディアの拡がり」を感じる数字の変化【キンコン西野】

このnoteは2021年7月21日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

お知らせ!千葉のイオンノアで上映

 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
連日お伝えしておりますが、『映画 えんとつ町のプペル』の「ドライブ・イン・シアター」と、目や耳が不自由な方に向けて行う「バリアフリー上映」のお知らせです。
 
すでに完売してしまっている会場が出てきているので、そこを除いて、現在、まだチケットが取れる会場だけをご案内します。
以下の通りです↓
 
・7/22(木) イオンノア 19:15~
・7/24(土) イオンノア 19:15~
・7/30(金) イオンノア 19:15~
・8/1(日)  イオンノア 19:15~
 
もう、全部、イオンノアです(笑)
さすがに、皆さんも「イオンノア」が気になってきているでしょう?
「どこにあるんだ?」と検索された方もいるかもしれません。
千葉県です。
こんなに毎日、イオンノアさんの宣伝をすることになるとは思いませんでした。
イオンノアの「まわし者」じゃないですよ。
とにかく、イオンノアで『映画 えんとつ町のプペル』のドライブインシアターをやっておりますので、千葉県界隈の方は、突撃してみてください。
チケットは「イオンシネマ ドライブインシアター」のHPでご確認ください。
 
https://www.aeoncinema.com/cinema/drive-in-theater/schedule/

  
そして、バリアフリー上映(字幕や音声ガイドが入るやつ)は7月31日まで、東京(田端)の「シネマ・チュプキ」という映画館でやっております。
 
是非、ご参加ください。
 
詳しくは「シネマ・チュプキ」のHPでご確認ください。
 
https://chupki.jpn.org/
 

お知らせ!11月3日にオンライン前夜祭

 
そして、お知らせがもう一つございます。
 
11月13日に開催する『【オンライン前夜祭】明日から始まるミュージカル「えんとつ町のプペル」の見どころを西野亮廣が舞台からお届け』の参加者が、800名を突破しました。
 
本当にありがとうございます。
 
コチラはタイトルそのままなのですが、翌日からスタートするファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の見どころや、ナイショ話や、ここに至るまでの苦労を、私が、ステージセットの中からお届けする内容となっております。
 
僕自身、DVDやブルーレイの特典でついてくる「メイキング」がすごく好きで、今回もその調子で、「実は、この照明にはこんな仕掛けがあって…このセットの裏側は、こうなっていて」みたいな話をしたいと思います。
 
興味がある方は「CHIMNEY TOWN(チムニータウン) BASE」で検索してみてください。
 
チケットは800円です。
 
よろしくお願いします。
 
https://nishinoinc.thebase.in/items/48051738
 

こすられ倒しているイノベーター理論から

 
そんなこんなで本題です。
 
 
今日は「音声メディアの拡がり」を感じる、チョット興味深いお話です。
 
過去、いろんなところで、こすられ倒している「イノベーター理論」という、“商品・サービスの普及の過程を5つの層に分類した考え方”があります。
たしか、1962年に提唱された古いネタなのですが、結構、普遍的な内容なので、今の時代と照らし合わせても、「まぁ、そりゃそうだよね」というものなんです。
 
それによると、お客さんは、
「イノベーター」
「アーリーアダプター」
「アーリーマジョリティー」
「レイトマジョリティー」
「ラガード」の5つに分けられて、
人口の割合でいうと、
「イノベーター」と呼ばれる情報感度の高い人(真っ先に飛びついてくれる人)が「2.5%」。
「アーリーアダプター」と呼ばれる、流行り物に敏感な人が「13.5%」
「アーリーマジョリティー」…つまり「早い多数派」が「34%」
「レイトマジョリティー(遅い多数派)」が「34%」
そして、
「ラガード」と呼ばれる、一番最後に乗っかってくる人が「16%」です。
 
この人口の割合って、なんとなく納得できますよね?
さすが「多数派」と呼ばれるだけあって、「アーリーマジョリティー」と「レイトマジョリティー」が、ほぼ70%を占めているんです。
やはり、ここがボリュームゾーンで、せめて「アーリーマジョリティー」まで届けないと、商品やサービスは「ヒット」にはならないんです。
 
『映画 えんとつ町のプペル』では、ここをメチャクチャ意識したのですが、やっぱり、サロンメンバーだけで、どれだけ頑張ったところで、100万人とか、150万人という数字には絶対に届かないんですね。
時々、「西野はサロンメンバーが多いから、映画がヒットした」という人がいるのですが、まったく分かってなくて、その理屈でいうと、サロンよりももっと熱狂的なアイドルのファンクラブの方が多いわけですから、アイドルが出演している映画は全てヒットしてるハズなのですが、現実はそうなっていない。
 

イノベーターに絞ると起きること

 
「イノベーター」だけで回したところで、世間には見つからないんです。
 
で、これ、面白いのが、「イノベーター」「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティー」…と続くわけですが、ボリュームゾーンに見つかれば見つかるほど、その分、数字のブレも大きくなるんです。
 
たとえば、映画の『名探偵コナン』とか『クレヨンしんちゃん』とか、「前回は興行収入20億円だったけど、今回は40億円!」みたいなことが平気で起きてるじゃないですか?
「20億円」ってすごい額だし、すごい人数なんですね。
これって、「今回は行こうかな? それとも見送ろうかな?」というラインにいるお客さんが、それだけ多いということですよね。
メジャーになればなるほど、ブレが大きくなります。
 
一方、コアファン(イノベーター)に刺さっている劇団の公演とかは、毎回2000人とかなんです。
これが5万人になることもなければ、200人になることもない。
「イノベーター向けのサービス」は、内容関係なく、観客動員数のブレが少ないんですね。
 

Voicyはアーリーアダプター層に見つかり始めた

 
んでもって、Voicyの話なのですが、最近は、以前に比べて再生回数のブレが出てきたなぁということを感じます。
以前は、どんなタイトルであろうと、どんな内容であろうと、ほぼ同じ人数が聴いてくれていたのですが、今は、動画メディアほどではないですが、内容によって(主にはタイトルによって)再生回数が変わってくる。
 
たとえば、直近だと、「堀江さん」とか「DaiGoさん」とか、あとは「お金」というワードがタイトルに入った回が結構再生されています。
当然、これまでも、そういう回は聴かれる傾向にあったのですが、再生回数の違いに、そこまで目立った差はなかったのですが、最近は、これが顕著になってきましたね。
 
あと、分かりやすくチャンネル登録者数が増えていて、そのチャンネル登録者数の増え方が、コンスタントに聴いてくださっている方の増え方に比べて、キツめの角度で、増えています。
「チャンネル登録者数に対して、聴いている人の割合が減っている」とも言えますね。
 
これは、これまで「イノベーター」に相手されていたVoicyが、「アーリーアダプター層」に見つかり始めているんじゃないかなぁと思っています。
すごくイイコトだと思います。
 
ただ、この時、パーソナリティーとして気をつけなきゃいけないのは、タイトルや内容によって数字のブレが以前よりも大きく出る分、「ついつい数字を追いかけてしまう」というところですね。
「数字が取れるような内容にしてしまう」です。
 
さすがに、「こういうネタが再生回数」というのが、自分の中で分かってくるんです。
そして、「せっかく喋るのならば、一人でも多くの人に聴いてもらいたい」と思ってしまう。
それ自体は咎められるものでもないのですが、数字を追い求めると、内容が似てきちゃうから、気をつけておかないと、「代わりがきくパーソナリティー」になってしまう。
 
ここが「拡がったメディアの落とし穴」だと思います。
 
僕を含む、Voicyのパーソナリティーが注意しなきゃいけない部分ですね。

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★iPhoneの場合
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★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
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