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キミの言う通りにしたら地獄みたいな展開になるぞ【キンコン西野】

このnoteは2023年1月23日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

 
 

20年ぐらい前の話になりますが・・・


今日は、ビジネスの話でも何でもなくて、「さすがに、このラインまでは乗せてきてくださいよ」というお願いなんですけども、『お笑い』の話です。

ほとんどの「お笑いファン」は分かっていて、もうそんなことは「言わずもながな」どころか「そんな議論自体、しちゃダメだろ」というところだと思うので 本当に極々一部の、あまり『お笑い』が得意ではない方に向けてのメッセージです。

もう20年ぐらい前の話ですが、フジテレビの『27時間テレビ』で、その年の総合司会が明石家さんまサンで、さんまサンが27時間かけてフジテレビの色んな番組を渡り歩く構成になっていたんです。

で、20時~21時は僕らがやっていた『はねるのトびら』が担当で、そこに、さんまサンが来られたんですね。

当然、さんまサンは生放送で出ずっぱりですから、本番前にガッツリと打ち合わせする時間なんて無いんです。

ただ、今だから言えますが、さんまサンを含む出演者&スタッフ全員で目指していたゴールがあって、それは何かと言うと、『短縮鉄道の夜』というゲームコーナーだったと思うんですけども、西野が最初にゲームコーナーの趣旨説明をするんだけど、さんまサン率いるさんま軍団が、とにかくゲームの趣旨説明を遮って、喋って喋って喋りまくって、そのまま1時間乗り切って、「喋りすぎたせいで、結局、ゲームができなかったじゃないか!」というところに向かったんです。

なので、ゲームを始めようとする西野を、皆さん、あの手この手で邪魔をするんです。
途中から、はねトびメンバーも乗っかって邪魔をするんです。

さんまサンが「すみません!もう邪魔しないので、西野さん、あらためてゲームコーナーの趣旨説明をお願いします!」と仕切り直してくださるのですが、僕が趣旨説明を始めたら、やっぱり邪魔をするんですね。

そこは、天下の明石家さんまサンですから、全部爆笑で、アンタッチャブルのザキヤマさんとかもガンガンかぶせてきて、とにかく1時間ずっと爆笑だったんです。

で、当初の予定どおり、最後までゲームはできずに終わって、CMに入った瞬間に、皆で「面白かったなー」「やったなー」と声を掛け合ったんです。

ところが、フジテレビの方に、当時はFAXですかね?
視聴者さんからFAXが大量に届きまして、その内容が、「キングコング西野はなんでそんなにゲームがしたいねん」「そんなにゲームがしたいなら、ゲーム会社に勤めろ」といったものだったんです。

「皆、お笑いをやっているのに、なんでお前だけ、ゲームをやろうとするんだ」という。

でも、こんなこと本当に言いたくないですけど、「喋りすぎてゲームができない」というボケなので、そのボケ(お笑い)を届けるには、当たり前ですけど、「ゲームをやろうとするヤツ」が必要じゃないですか?
 
 

ツッコミの基本スタンスって「やめて」じゃないですか?


こういうことって結構あって、昨日も『行列ができる相談所』の放送があって、すごいたくさんの方からコメントをいただいたんです。

「東野vs西野」を番組スタッフさんがメチャクチャいい感じに演出してくださって、メチャクチャ面白く編集してくださったおかげで、99.9%は好意的なコメントだったんです。

ありがとうございます!

ただ、0.1%だけ、「東野さんがあれだけ面白くイジってくれているのに、なんで西野は『イジるな』とか言うんだ!芸人なら、そこは『イジッて』だろ」的なコメントをくださったのですが……これ、本当に毎回ビックリするんです。

その通りにしたら、地獄みたいな空気になっちゃうよ。

「東野さんイジッてください!」と言って、東野さんがそいつをイジッて、で、「ありがとうございました!」って言うの?

…それ、面白いんだっけ?

ツッコミの基本スタンスって「やめて」じゃないですか?
「押すなよ、押すなよ」じゃないですか?

そこを崩して、「押してください!押してください!」と言って、後ろからボケの人が押して、で、熱湯に入って、「ありがとうございます!」という不思議なダチョウ倶楽部は、どう見たらいいのさ。

で、ここは隠しておきたいところですけども、極々一部、本当に天然で分からない方がいらっしゃるので、言わせていただくと、僕、お笑いは好きです。

バラエティーに出させていただく時は、当然、チームプレイで「笑い」を取りに行きます。

だけど、その為にも、ここは包み隠しておきたいところなんです。

なので、お笑いを見る時は、最低限、そのラインまでは乗せてきてもらえると、すっごく嬉しいです。
 
 

ただ一点。

たしかに、お笑いは好きです。

バラエティーに出る時は、当然、笑い声が起きることを目指して、共演者の方と共同作業をしています。

そこに嘘は無いのですが、一点。

こと東野幸治戦に関しては、「こっちが想定していた以上に辱しめを受ける」というのはあります。

ご査収ください。
 
 

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