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「入りにくいお店」が大繁盛の理由【キンコン西野】

このnoteは2023年8月17日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

北海道での講演会後、どうしても立ち寄りたかった場所

 
ただいま全国各地で講演会をおこなっておりまして…昨日は北海道の苫小牧で講演会がありました。
 
講演会終わりは、会を企画&運営してくださったスタッフの皆様とお食事をさせていただいて「主催者さんに食わせてもらう」という昔の芸人のような生活を展開している西野亮廣ですが(※お客さん、スタッフの皆様ありがとうございました!またやりましょう!)……北海道に行く機会もなかなか無いので、この機会にどうしても立ち寄りたい場所があったんです。
 
それが『華門』というラーメン屋さんなんですけども…この『華門』さんは「コロナ禍で本当に苦しい思いをした時に『えんとつ町のプペル』に救われた」ということで、『えんとつ町のプペル』および、我々の会社CHIMNEY TOWNの活動をメチャクチャ応援してくださっていて、お店の中はCHIMNEY TOWN一色なんです。
 
普通、お店の中って有名人の写真とか飾ったりするじゃないですか?
 
そんなのは全然なくて、あるのはCHIMNEY TOWNの裏方スタッフの写真で、ぶっちゃけた話、お店の宣伝にも何にもなってない(笑)
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のアシスタントプロデューサーが来店した時の写真とかが、店内にデカデカと飾られてるんです。
 
「どんだけコアファンなんだよ」という(笑)
 
で、皆さんもお察しだと思いますが、これだけコアファン感を押し出してしまうと(お店の外観もプペル)、「排除の力学が働く」というか…『えんとつ町のプペル』ファンやCHIMNEY TOWNファン以外は、なかなか入りにくいじゃないですか?
 
これは作品の内容は関係なく、たとえば、『鬼滅の刃』って大人気ですけど、『鬼滅の刃ラーメン』みたいな打ち出し方をしてしまうと、やっぱり一般層はなかなか入りにくい。
 
なので、打ち手としては基本的にはあまりよろしくないハズなのですが、ところが、ラーメン『華門』は人気店なんです。
 
その理由として、まず、これだけは言っておかなきゃいけないんですけども、「メッチャ美味しい」というのがあります。
 
僕、普段、ラーメンとか食べないんですけども(数年ぶりに食べた)、注文した『野菜味噌ラーメン』が山盛りで、すごい量だったんですけども、ペロリと食べちゃって……とにかくメッチャ上手い。
 
なので、まず「味が評価されている」というのがある。
 
そこに加えて、ラーメン『華門』の店主の岡元さんが、とにかく皆に愛されてるんです。
 
さっきも言いましたが、お店にアシスタントプロデューサーの写真とかをペタペタ貼っちゃうコアファンの感じって、一歩間違えれば「気持ち悪い」となりそうなところですが、それを軽々越えてきていて、「岡元さんは、プペルやCHIMNEY TOWNのことが好きで好きでたまらないんだね」という甥っ子を見るような目で、皆から見られていて、その岡元さんという人に、その岡元さんが作るラーメンに、昨日も全国からお客さんが集まっていました。
 
昨日は、神奈川からラーメン『華門』目当てに来られているお客さんがいらっしゃいました。
 
 

ラーメン『華門』は「人検索」の塊のような店

 
僕はよく、「あらゆるサービスは『機能検索(どれだけのクオリティーか?)』から『人検索(誰が提供しているか?)』に変わってきている」と言っていますが、ラーメン華門さんは、まさに「人検索」の塊のようなお店で、やっぱり、こうなると強いんですね。
 
技術というのはAIで代替されてしまうけれど、「人として愛される」は替えが効かないし、「替えが効かない」ということは「競合がいない」ということだから、その分、料金も上乗せできる。
 
ラーメン華門の付加価値として存在している「岡元さんを愛でる、働いている岡元さんを見てニヤニヤする」には相場が無いので、そこでプラス100円のせられても、違和感がない。
 
というか神奈川から飛行機に乗ってワザワザ来た人からすると、プラス100円は、大きくない。
 
そこまで真剣に値段を見てないと思います。
 
昨日はお昼にウチのスタッフとラーメン華門に行って、夜は、僕は東京に戻らなきゃいけなくて、スタッフはそのまま北海道に残ったんですけど、その北海道に残ったスタッフが「もう一回、華門に行ってきますわ」といって、なんと昼夜華門コースを辿ったんです。
 
夜はラーメン鍋の火は消えているので、ラーメンを食べに華門に行ったわけじゃなくて、岡元さんや、岡元さんを愛でる会の人と呑む為にラーメン華門に行ったんです。
 
こうなってくると、いよいよ「人検索」じゃないですか。
 
だって、ラーメンを提供していないのに、ラーメン屋さんに人が集まってるんだもん。
 
この動きは今の時代、メチャクチャ重要になってくるので、皆さん、一度、ラーメン華門をチェックしてみてください。
 
お店は北海道の「恵庭」という場所にあります。
 
お客さんから教えてもらったのですが、ラーメン華門オンラインショップで販売している『きのこラーメン』もメチャクチャ美味しいらしいので、是非、チェックしてみてください。
 
『きのこラーメン』

サービス設計において「属人」「属人的」というのは悪いことのように扱われがちですが、どっこい、プラスに転じている現場を目の当たりにした一日でした。
 
 

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