キンコン西野は何故今さら「LINEスタンプ」を作ったのか?
このnoteは2019年12月24日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:鈴木 優徳 さん
どうも。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
今日はですね、
キンコン西野は何故今さら「LINEスタンプ」を作ったのか?
というテーマでお話したいと思います。
LINEスタンプが「コミュニティー形成」に必要?
オリジナルLINEスタンプを作ったんですよ。このタイミングで。
僕の顔をモデルにした革命さんっていうキャラクターが「革命だー!」とか「これが新世界です。」とか言ったり「これは遅刻ではなくて革命です」とか「ごめんて」とか「いいねぇ」とか。
僕の顔と僕の口癖がモチーフになっていてスタッフさんが悪ふざけで作ったLINEスタンプです。
もう今更っていう感じじゃないですか。LINEスタンプって。
じゃあ「なぜこのタイミングでLINEスタンプを出したのか?」っていうお話をしたいんですけど、理由はみっつあって。
いちばんの理由は悪ふざけですよね。もうそれでしかなくて。
LINEスタンプはふだんから使うわけですが、自分の好みのスタンプとか、自分の口癖がモデルになっているスタンプはないから「そういうのあったらいいなぁ」ってフワっと言ったところから「じゃあ作っちゃおう!」ってなって、すぐに話が進んだんですね。
サロンメンバーの方に投げて、メンバーの中からLINEスタンプのイラストを書いてくださるイラストレーターさんを募集して。
募集の流れとしては「あなたのイラストちょっと見せてください」とコメント欄に書いて「僕このイラストなんとなく描けます」って投げてもらって「じゃあこの人にお任せしよう!」とイラストレーターさんを1人選ばせていただいて、LINEスタンプの制作に入ったという感じですね。
悪ふざけではあるんですが、サロンメンバーさんにお仕事を振りたかったっていうひとつありますね。
オンラインサロンの成果物っていつもでかいんですよ。エッフェル塔や満願寺や東京タワーでの個展だとか。
あとは、2020年に関しては本当に大きめの仕掛けをまたサロンメンバーといろいろやるんですが、そうすると、オンラインサロンの成果物がどんど大きくなって、みんなサイズがバカになっちゃうなと思って。
これあんまりよくないなと思って、もう少し軽めのギャグで作れるような成果物をつくろうと。箸休め程度に。
イラストレーターさんからすると箸休めでもなんでもないですけど、サロンメンバーからすると「サクッとスタンプをつくりましたよ」みたいな感じのがあったらいいなーと思ってスタンプの制作をやりました。
ふたつめの理由は、宣伝ですね。
うちのスタッフの田村Pとラインで結構やりとりするんですが、田村PがよくLINEのやりとりをスクショしていろんなところにアップするんですね。
ぜんぜんアップしてもらって構わないんですけど、アップされたときに僕とは全然関係ないスタンプとかがでるわけじゃないですか。そうすると、僕と田村さんが全然関係ないLINEスタンプを宣伝してることになるなぁと思って。
これ、シンプルにもったいないなと。
どうせスクショして、どうせSNSでバンバンあげられるんだったら、ここででてくるLINEスタンプ自分たちで作っほうがよくね?っていう風になったんです。
どうせLINEスタンプを僕たち宣伝しているんだったら、自分たちのものを宣伝しようよ。っていうことですね。
みっつめとしては、本当にわずかではありますが、もう本当にもうスズメの涙程度ではありますが、吉本興業にちょっと売り上げを入れたかった。
もちろん制作したスタッフさんにも売り上げが入るようになっているんですが、このLINEスタンプの、トップページを見ていただけると吉本興業ってなってるんです。
べつに吉本興業から言われたわけではないんですよ。「ラインスタンプ出すんだったら絶対うちからだせ」とかそんなこと言われていないんだけど。なんか、やっぱり自分がこうやって活動できているのは、僕が19歳のときに吉本興業が舞台立たせてくれたおかげだし、それがあって今があるから。
あの手この手で吉本興業に貢献できたらいいなって。
さすがにこの歳になってくると愛社精神じみたものがでてきて。
ほかにもいろんな形で恩返しをさせていただいているのですが、そのうちのひとつとしてLINEスタンプの売上を、わずかでありますがどうぞ使ってくださいみたいな感じですね。
よっつめの理由。この理由が肝になるんですけど、オンラインサロンの共通言語があったほうがいいなと思ったんです。
オンラインサロンが僕の活動のメインになっているので、ここを盛り上げた方がいいし、このコミュニティを強いものにしたくて、共通言語的なものがあったほうがいいなと思ったんですよ。
共通言語ってメリットもデメリットも両方あるんですけど、メリットから先に言うと、その言葉を使うことによって、そのアイテムを使うことによって、仲間意識が芽生える。
チームをひとつにするときに必要だなぁと思って、LINEスタンプぐらいがいいんじゃねぇかなぁと思って作りました。しかも、ちゃんとサロンメンバーと一緒につくりました。
デメリットとしては、共通言語が多すぎたり強すぎると、新規の方が入ってきにくい。これはコミュニティを作るときに気を付けたほうがいいと思いますね。出来上がったコミュニティって入る隙がないし、入るメリットもないんで。
だから、共通言語は有り過ぎちゃダメなんだけど、ちょっとはあったほうがいい。そのちょうどいいぐらいのところがLINEスタンプじゃないかなーとか
思って「ラインスタンプ作ろう」って提案が上がった時にGOをだしてみました。
というわけで、ちょっと宣伝になってしまいましたが、LINEスタンプ『革命さん』はそういう理由で作りました。
僕がずーっと考えるのはオンラインサロンのことで、もっとおもしろくしていくためにはどうしたらいいのか?っていうのは活動の判断の軸になっています。
昨日、サロン内では発表したんですが、2020年に大きい勝負を打ちます。
その内のひとつとして、映画『えんとつ町のプペル』の公開があるんですが、それとはまた別で結構大きめの勝負を打って出るので、そこに向けてチームをまとめておきたいなと思って今回このようなことをさせていただきましたというお話です。
というわけで、
キンコン西野は何故今さら「LINEスタンプ」を作ったのか?
というテーマでお話させていただきました。
それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。
※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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