創造は「意地」が9割【キンコン西野】
『ボトルジョージ』が無事クランクアップしました
チラホラと、このタイトルは聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、コロナ前から『ボトルジョージ』というコマ撮り短編映画を作っておりまして、先日、無事に撮影がクランクアップしました。
これから、フランスの『アヌシー国際映画祭』にエントリーするので、上手いことグランプリにノミネートされたら、世間の皆様に初めて御披露目できるのは、アヌシー国際映画祭のタイミング(今年6月)になります。
もちろんグランプリにノミネートされる保証はないのですが、こういう大会があることを知らなかったら、そもそも応援しようがないと思うので、このタイミングで共有させていただきました。
『ボトルジョージ』は、もともと堤大介監督と二人でスタートさせた企画で、そこからドワーフの松本プロデューサーをナンパして、最終的な座組は以下のとおり↓
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監督:堤大介
原案:西野亮廣
脚本:堤大介/西野亮廣
プロデューサー:松本紀子
製作総指揮:西野亮廣
制作:dwarf/Tonko House
製作:CHIMNEY TOWN
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「制作」と「製作」の違いは、「手を動かしたチーム」と「お金を出したチーム」です。
どっちも本当に大事で、この座組じゃなかったら作ることができなかったのは間違いありません。
#まだ編集作業が残っています
今回のプロジェクトにおけるCHIMNEY TOWNの覚悟は、堤監督をはじめとする制作チームがアクセルをベタ踏みできる環境を整えること。
僕は、いつもよりも更に裏方にまわって、とにかく走りまわって、とにかく頭を下げてまわりました。
コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』は、そこにかけた時間が一気に報われる出来で、「やってよかったな」という気持ちと、これから始まる世界戦に向けて「やってやるぞ」という気持ちに満ちています。
『創造』っていつも報われないけれど・・・
何年か前に、オンラインサロンのメンバーに、「これから僕は『共感』ではなく、『創造』に全張りします」と宣言したことがありました。
それは、大衆の興味の外で活動することも意味しているわけですから、たくさんのモノを失ってしまうわけで、まぁ、ちょっと怖かったのですが、同じタイミングで、海外の映画祭に招待されて、いろんな国にいく機会をいただけて、そこで、その国にいる人達(時にはその国にいるサロンメンバーさん)とコミュニケーションをとらせていただいて、そこで、僕らの発信に救われている人がいることを知ったんです。
「僕らの発信」というのは、時事ネタに対してコメントではなく、「作品」と「作品に込めた想い」のことです。
「救われた」という人や、「支えになっていた」という人が、世界中にポツポツといたんです。
コロナ禍で、近所の人と交流することも、日本に帰国することもできず、不安に溺れかけていた海外組なんかは特に。
目に大粒の涙をためて、「ありがとうございます。ありがとうございます」って何度も何度も頭を下げられたんです。
たとえば、ドイツの田舎町で。
僕らの発信が、そんなところまで届いて、そこに住んでいる人達にエールを贈ることができていることを知っちゃったら、もう止めるわけにはいきません。
エンタメ屋さんは皆、同じような目に遭っていると思いますが、『創造』って、いつも報われないんです。
基本的には、人は「他人の創作物」には興味がないし、
流行ったと思ったらすぐに廃れるし、
チケットは売れないし、
ようやく軌道に乗りはじめたら、今度はヤッカミに遭って、足を引っ張られるし。
制作費の心配も、生活費の心配も一生消えないし。
誰から頼まれたわけでもなく、僕が勝手にストーカーのように好きなっただけなので、しょうがない話なのですが、ほんとロクなことがない。
だけど、たまに、ごくたまに、ほんの一瞬だけエンタメと両思いになる瞬間があって、DVの彼氏にハマっている女の子みたく、その一瞬を今日もまた望んでしまって、それなりの暴力に遭っています。
あとは「意地」ですね。
散々っぱら笑われて、散々っぱら殴られながら、ここまで来ちゃったら、「もう、このまま行くぞ!」という。
長い長い横断歩道を6割ぐらい歩いた地点で、信号が点滅してしまったから、もう進むしかない。
コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』は、そんな人達によって作られていることを皆さんに知っていただきたくて、今日はこんな話をさせていただきました。
今日から東京・南青山にある美容室『NORA』さんで、『ボトルジョージ ~汗と涙のイメージボード展~』が始まります。
『ボトルジョージ』のイメージボードの巨大パネルが『36点』展示される個展です。
お時間あれば是非お越しください。
会場に展示されている36点の巨大パネルは、すべて『現品かぎり(一点モノ)』で、オンラインでも御購入可能です。
(※オンラインでのご購入がコチラ→
https://www.picture-book.jp/projects/bottlegeorge-nora )
これから世界戦に臨む作品のイメージボードです。
宜しくお願いいたします。
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