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【オリエンタルラジオの退社について】by キンコン西野

このnoteは2021年1月20日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:入間市のビッグダディ埼玉はやし はやしりゅうじ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

全国の映画館を転々として、お客さんと一緒に『映画 えんとつ町のプペル』を観る日々が続いております。

今日は、これから富山に移動しまして、そこで一本観て、そのあとは長野に移動して、一本観ます。

明日は、群馬に行きまして、朝の10時35分から「TOHOシネマズ高崎」で映画『えんとつ町のプペル』を観ます。
平日の朝の群馬で、一緒に映画を観てくれる人がいるのかどうか怪しいところですが……とりあえず行ってみます。


んでもって、明後日以降のスケジュールは、こちら↓

【22日】TジョイPRINCE品川(18時5分の回)

【23日】TOHOシネマズなんば
(13時35分の回)&(15時50分の回)

【24日】TOHOシネマズ六本木ヒルズ
(12時45分の回)&(17時50分の回)

映画公開から、まもなく一ヶ月が経つわけですが、このドブ板営業は、いつまで続けるんですかねぇ。

終わりを設定していなくて、今は「一人でも多くの方に観てもらいたい。たった足を運ぶだけで、それが叶うのならば」が強くあるんですね。

見る人が見たら、「みっともないプロモーションだなぁ」と思うのかもしれませんが、やっぱり僕は届けたいです。
なので、とりあえず今やれることをコツコツとやり続けます。
宜しくお願いします。

この話の続きになりますが、僕の後輩であり飲み仲間が語る「西野亮廣の本当」というオンライントークイベントがあるのですが、その参加チケットが、1月18日〜20日(本日)までの『映画 えんとつ町のプペル』のチケットの半券となっております。

これはもともと映画上映後のトークショーで実際に劇場で行う予定だったものをオンラインに移行した形です。

こちらのイベントの参加方法に関しましては、『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。

(※コチラ↓)

西野が日本中から叩かれていた裏で何が起きていたかを、その時、現場に居合わせていた吉本芸人二組が語るオンライントークイベントです。
宜しくお願いいたします。


そんなこんなで本題です。

最近、やたらと「オリエンタルラジオが吉本興業を辞めましたが、そのことについて、どう思いますか?」という質問をいただくので、今日は、これについてお話ししたいと思います。


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▼ オリエンタルラジオの退社について……
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まず僕のスタンスを明らかにしておきます。

僕は、昔も今もオリエンタルラジオ二人のファンでして、別にそれは「吉本芸人だから好き」とかいうわけではないので、吉本にいようがいまいが、引き続き応援します。


その上で、「吉本を辞めたことに関して、どう思いますか?」という質問なんですけども……僕自身、吉本芸人ヅラしておりますが、去年か一昨年の闇営業問題よりも前から、自分の会社で動いている人間なんですね。

闇営業問題の時に、「専属契約」にするか、「エージェント契約」にするか?みたいな議論になったじゃないですか?

あのへんの詳しいことはよく分からないのですが、僕は、「この仕事は吉本とやった方がいいな」と思う仕事は吉本とやりますし、「いやいや、これは自社で完結させた方がいいな」と思う仕事は吉本を絡めずにやっています。

皆さんが肉マン買う時とかに「ローソンの肉マンを買おうかな?」「セブンの肉マンにしようかな?」と考える、あれぐらいの距離感で、吉本興業と付き合っています。

違うな。SNSだな。

SNSの方が喩えとして分かりやすい。

要するに、自分が発信する時に、YouTubeを使うか、インスタを使うか、17を使うか、ツイッターを使うか、そこは、自分の特性や、発信内容によって切り分けるじゃないですか?

その時に、「専属契約」も「エージェント契約」もヘッタクレも無くないですか?

YouTubeで仕事を作ることはあっても、YouTubeからは仕事はもらわないじゃないですか?
貰おうとも思っていないですよね?

そういったSNSや動画メディアには「便利だったら使うし、不便だったら使わない」というシンプルなルールしかない。

発信するコンテンツや、発信力や集客力を持っているタレントは、芸能事務所とは、その距離感なんです。

なので、僕にとっては、芸能事務所を辞めた辞めないって、そこまで大ごとじゃないんです。
「最近、ツイッターで呟いてない」ぐらいの感じです。

そこが大ごとになっているのって、タレントが事務所から仕事を貰う時代の名残で、今の時代は、自分で発信していたら、仕事のオファーは自分に直接飛んでくるので、「事務所から仕事を貰う」という感覚にはなれないんですね。

唯一、テレビぐらいですかね。

テレビ局と芸能事務所は関係も長いですから、テレビのオファーは事務所経由で来ます。

それにしたって、「どれぐらいテレビに出たいの?」という問題があって、たくさん出たい人もいれば、「そこまで…」という人もいて、「そこまで…」という人にしてみれば、「逆に、どの部分で芸能事務所と御一緒出来るの?」というところだと思います。

なので、オリラジ(特に中田君かな?)の判断は、すごく自然な事だと思います。


今回の見なきゃいけない部分は、「オリラジ」じゃなくて、「吉本興業」です。

これって結論を言っちゃうと、「発信力を持ってしまったタレントに事務所としてのメリットを提供できなかった」ということだと思うんですね。

吉本興業としては、ここは死に物狂いで見つけないと、発信力を持ったタレントから辞めていき、発信力を持たないタレントが残る形になるので、相当厳しくなると思います。

なので、「吉本興業を辞めても食っていける芸人」をリストアップして、「彼らにどんなメリットを提供できるか?」を緊急会議をした方がいいと思います。


それをやっているのがSNSであり、YouTubeじゃないですか?
「発信力を持てば持つほど恩恵が受けられる設計」になっているから、だから発信力を持った人間が離れない。

これこそがプラットフォームの宿題で、芸能事務所もプラットフォームよろしく、この宿題を1秒でも早く解かなきゃいけない。

オリエンタルラジオの退社は、「その問題が解くのが間に合わなかった」という一つの結果として見た方が味わい深いのかなぁと思っております。


一方で、オリエンタルラジオについても「これからは、ここを押さえておいた方がいいと思うよ」と思うところはあって、そちらは込み入った話になるので、サロン内で投稿しようと思います。

まぁ、いずれにせよ、こういうのは崩れ始めたら、一気に崩れちゃうので、芸能事務所は早急に対応した方がいいと思います。

一番良いのは「事務所を辞めても食っていける所属タレントにヒアリングする」が一番イイです。

オリラジも吉本興業も、めちゃくちゃ応援しています。


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