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「ファン」をキチンと知ろう

このnoteは2021年4月30日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:食べるための高齢者義歯にこだわっているスズキヒロキ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

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本題に入る前にお知らせをさせてください。

毎度お馴染みとなっておりますがオンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!初心者に優しい仮想通貨勉強会!(※儲け話はありません)』の受講者数が【5800名】を突破しました。
本当にありがとうございます。

僕らが今後『NFT』や『トークン』の実験をしていく上で、仮想通貨の基礎についての勉強会をするのですが、こちらは、その勉強会を配信して共有しようというものです。 

仕組みを学ぶための会議ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
ボクも生徒として参加します。 勉強会は全三回です。

参加費は900円(一回300円)。

参加にはFacebookアカウントが必要です。
興味がある方は『チムニータウン BASE』で検索してみてください。

「ブロックチェーンって、よく分からない」という人って、結構いると思うので、この機会に是非、ご参加ください。

第一回の配信は本日(4月30日)にございます。
アーカイブが残りますので、好きな時間にご覧ください。


そして、お知らせをもう一つ。


月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

まだ、商品やサービスの開発前で、記事にもなっていない、インタビューもされていない、オンラインサロンにも書かれていない、「次に、これをやろうと思ってるんだけど…どうかな?」といった感じで、本人の中でも、まだ、まとまりきっていない話なんかをさせてもらっています。

結局、お酒の席の話が、どこよりも早いんです。
それをお届けしようと。

来週のゲストは「幻冬社の箕輪さん」。
編集の上がりを観させていただきましたが、メチャクソ面白かったです。
そして、だいぶ酔っ払ってます(笑)

「ダイノジ大谷さん」「IT評論家の尾原和啓さん」「ホリエモン」です。
皆、すでに撮り終えたのですが、全回、オススメです。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

よろしくお願いします。

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そんなこんなで、今日の本題です。

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今日は、まさに、その『スナック西野』で箕輪さんとお話しさせていただいたことなんですけども、10分間の無料版の分なので、こちらでも共有させていただきます。

結論から言うと、「ほとんどの人が、ファンの性格を分かってなさすぎる」です。

これ、エンタメに携わっている人間は勿論のこと、サービス提供者は全員分かってなきゃいけないことなんですけども…

『スナック西野』では、『映画 えんとつ町のプペル』の振り返りから入ったのですが、箕輪さんと「世間の人が集客をどう捉えているか?」という話になったんです。

まず、もっとも解像度の低い捉え方でいうと、「有名人がやってるんだから、お客さんが入って当たり前」です。
ヒット作を実際にこうやって捉えている人っているんです。

これは「ヒット作」側だけを見て、「ヒット作の共通点は『有名人』が携わっている!」という謎の回答を出しちゃう類の人です。

「売れているお笑いコンビの名前には『ン』が入っている」ぐらいの解像度の低さで、いや、そもそも[売れてる/売れてない]に関係なく、『ン』が入っている名前が多いだけでしょ…という(笑)


これ、「分析ができない人あるある」なんですけど…「ある一つのグループだけを見て、そのグループ内の共通点を、そのグループの特徴としてしまうパターン」です。

「高校球児って、ニキビがある子、多いよね」ぐらいの雑さです。
いやいや、サッカー部も、ラグビー部も、陸上部もそうだろ、と。

シンプルに、ニキビが出やすい年頃だろ、という(笑)


絵本もあるんです。

「西野が有名だから売れたんでしょ」みたいな。
ちなみに、「タレント 絵本」で検索してみてください。

有名タレントが出した絵本がズラリと出てきますが、たぶん、9割ぐらいの作品は見たことも聞いたこともないと思います。

ちなみに映画の場合は、有名人が携わっている作品の8割ぐらいがコケます。

「有名人がやっているんだから、お客さんが入った」は成立しないことの方が多かったりします。

で、箕輪さんとは、この話の次に、「ファン」の捉え方の話になったのですが…

この「ファンをどう捉えているか?」がサービス提供者にとってメチャクチャ重要なところだと思っていて…たとえば、「『映画 えんとつ町のプペル』は、西野のファンが何回も行ったからヒットしたんでしょ」と結論しちゃう人がいるんですね。

その理屈が通用するならば、ジャニーズのタレントさんが出られている映画や、AKBグループさんが出られている映画は全作品メガヒットしているハズです。

西野の何百倍、ファンがいると思ってるんですか(笑)

ちなみに僕は立川志の輔師匠の「ファン(おっかけ)」をやらせていただいているのですが、ファンから言わせていただくと、ファンをやったことがない人間の「ファン」の捉え方……雑すぎっ!!!

「ファン」は盲目じゃないから!!!

それこそ僕は、志の輔師匠の『ガラガラ』が好きで好きでたまらなくて、DVDで120回ぐらい観ていますし、生でも9回ぐらい観させていただきまし、これからも何回でも何十回でも観るつもりでいますが………だからといって、「盲目」じゃないんです。

時間と財布に限りがあるわけですから、「何を観て、何を観ないか?」は、「ファンじゃない人」よりも真剣に選びます。

たとえば、これは『スナック西野』で話さなかったことですけども…


どこかのイベンターが、立川志の輔師匠とその他、当代きっての人気者を10名ブッキングして、『人気者大集合!』みたいなイベントを仕掛けたとするじゃないですか?

志の輔師匠のファンの僕は、そんなイベント、絶対に行かないです。

2時間のうち、志の輔師匠が出られる時間が15分しかないのであれば、志の輔師匠が2時間出られる単独公演を選びます。

つまり、ここで志の輔師匠ファンを取りこぼしているわけで、『人気者大集合』の集客数は、人気者達のそれぞれのファン数の足し算になってないんです。

その「大集合」に統一性があればまた話は別ですが、『人気がある』という“くくり”だけでブッキングしてしまうと、「あの人も出て、この人も出て、さらには、この人も出る」が、それぞれのファンの満足度を下げちゃっている場合があるんです。

ちなみに、イベント主催者の「これでファンを釣ってやろう」は、ファンには全てお見通しです。
全て分かった上で、のっているだけで、くれぐれもマンマと釣られているわけではないです。

あらゆるサービスのクオリティーが上がって、均一化された今、「ファンを持つ」ということがとってもとっても重要になってきたわけですが、そもそもの「ファンの生態系」をちゃんと知っておかないと、痛い目に遭います。

くれぐれもファンは「盲目な人達」ではないです。
「ファンの中に、一部、盲目な人がいる」というだけです。


箕輪さんも出版業界で本当に多くのファンを抱えておられますが、やっぱり、そこの見極めが丁寧です。

エンタメを生業にされている方は勿論、すべてのサービス提供者さんに、次回の『スナック西野』をオススメします。




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