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【「知名度」や「立場」の正しい使い方】by キンコン西野

このnoteは2021年1月11日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:仕事終わりのビールのつまみは今日の日のストレスだと思っているビール伝道師 しげとみゆたか さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前に2つほどお知らせをさせてください。

一つ目は、これは、ここからしばらくお知らせのレギュラーになりそうですが、今月15日から『映画 えんとつ町のプペル』の副音声付き上映が始まります。

詳しくは『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページの方でご確認いただきたいのですが、要するに、映画上映中(約100分間)ずっと西野に耳元で喋り続けられる苦行です(笑)

ただ、「ずっと喋り続ける」とは言うものの、僕も映像を観ながら一発録りで録音しちゃったので、見入っている時間帯がチョコチョコあります。

それこそ、副音声の録音だというのに、ブルーノの口上なんかは、普通に聞きたい僕がいて、そのあたりはやけに静かになってます(笑)。

そのへんも踏まえて、「ああ、今、西野が見入って、仕事を忘れちゃってるな」という感じで面白がっていただけたら嬉しいです。

本当に昨日も同じことを言いましたが、家のリビングで一緒に観ているような感じです。
西野亮廣が100分間喋り倒す副音声付き上映は今月15日スタートです。

(※詳細はコチラ↓)
https://poupelle.com/news/?p=625

二つ目のお知らせは、僕が日本中から叩かれていた頃から今もずっと近くにいる後輩芸人のブロードキャスト房野君と、同じくずっと近くにいる構成作家の山口トンボ君の二人がやるオンラインイベント『あの日の西野亮廣』が1月15日の18時からあります。
アーカイブは同じ日の24時まで残っています。

こちらの内容は、タイトルそのまま、「日本中から叩かれていた頃の西野がどんなだったか?」を、その当時、近くにいた二人が語るトークイベントです。

当時、僕も20代だったりするので、おそらく世間の皆様が知らない「怖い西野」も彼らは経験しておりまして、そのあたりの話も見所だと思います。

参加チケットは、1月10日〜1月13日までの『映画 えんとつ町のプペル』のチケットの半券となっております。

参加方法等、詳しくは『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページでご確認ください。

(※詳細はコチラ↓)
https://poupelle.com/news/?p=652


さて、そんなこんなで今日の本題です。

先週の『王様のブランチ』でエンタメランキングが
あったのですが、映画ランキングでは、『えんとつ町のプペル』が3位にランクインして、書籍ランキングでは『ゴミ人間』が1位にランクインしたんです。

すっごいノリにのっている感じで紹介していただけました。

こうして紹介していただけるのは本当にありがたいのですが、実情は、そんなスマートなものではなくて、本当に「ドブ板営業」なんです。

もちろん年末年始の休みなんて1日もありません。
去年の12月25日から、1日4〜6ステージのトークショーが1月7日まで。

1月8日からは緊急事態宣言が出たので、トークショーは中止にして(トークショーを中止にしなきゃいけない決まりはないのですが、そこは雰囲気です)、「西野と一緒に映画を観る」というイベントに切り替えて、1日2本から3本、映画館で『映画 えんとつ町のプペル』をお客さんと一緒に観ています。

12月25日から数えると、かぶっているところもありますが、50箇所ほど回っております。

見る人が見たら、惨めに見えるんですかね?

でも、隠したって仕方ないので、白状しますが、そうでもしないと僕らの作品はまだまだ見つけてもらえないんです。

ランキングだけを見ると、そこには、サラッとランクインしている作品と、ドブ板営業の末、ようやくランクインしている作品があって、僕らは後者なんですね。

ノリに乗っているわけでも何でもない。
ただの根性です。

ただ、逆に言うと、〝たった変態的な量のドブ板営業をするだけ〟で、あのポケモン先生やドラえもん先生と競り合えるぐらいにはなれる。

もちろん作品の力があることが大前提ですよ。

イメージしにくいと思いますが、「一緒に観る」といっても、特にそこで何かイベントをするわけではありません。

感染症対策として、握手や、写真撮影や、手紙の受け渡しや、会話がご遠慮いただいているので、本当に「同じ空間でe映画を観る」というだけです。
終演後に拍手が起きたら、立ち上がって、一礼だけさせていただいていますが、本当に、それぐらい。

それでも、すっごく喜んでもらえるんです。

でも、自分に置き換えた時に、その気持ちはよく分かって……自分が好きな原作者や監督さんと、同じ客席で同じ映画を観れるのは、やっぱり嬉しいです。

たとえば10年後に、「この作品は、監督と一緒に観たんだよ」と言えるわけで、そんなの一生のネタじゃないですか。

なので「一緒に観る」需要はあると思うのですが、でもそれって、「お客さんが対象となる人物を認知している」か、もしくは「対象となる人物があるレベルを超えた立場にある」が、現実問題として確実にあると思うんですね。

知らない40のオジサンと観ても、その感動は無いわけで。

で、ここからの話は、以前、けんすうサンが言っていたことなんですが……

新規ファンを獲得する時に、僕らは「広く浅く」か「深く狭く」の二択に迫られるじゃないですか?

その時、知名度の高い人は、その知名度を利用して「広さ」を狙いにいきがちですが、「むしろ、その知名度を利用して『深さ』を狙いにいった方がいいのでは?」と、けんすうサンが言っていて、「なるほどな」と思いました。

知名度を使って「広さ」を取りにいっている有名人がゴマンといるわけで、そこでパイを奪い合うよりも、知名度を利用して、「あの有名人が隣の席に座っている」という体験提供をやった方がよくないっすか?ということですね。

たしかに、せっかく手に入れた知名度はそうやって「深さ」を取りにいくツールとして使った方が、よっぽど効率的です。


これ「立場」でも同じことが言えて、仕事で結果を出せば出すほど、立場が上がるわけじゃないですか?

その時、その立場を使って、たくさんの人に発信するか、それとも、マンツーマンで呑みに行って、一人の人としてトコトン付き合うか?

おそらく後者の方が、「立場」を有効活用できていると思います。

僕はもともと知名度を使って大勢に発信していた過去もあるので、そこと比較できるのですが、どう考えたってドブ板営業している今の方が、応援者が増えているんですね。

言葉は悪いですが、今の方が、自分の知名度を上手く利用できているのだと思います。

そんなこんなでドブ板営業が続きます。
お客さんと一緒に『映画 えんとつ町のプペル』を観倒します。

今日は、熊本、小倉。
明日は大阪、名古屋。
いずれもチケットは完売しています。

そして明後日(13日)は、東京に戻って、TOHOシネマズ六本木の15時15分の回を観に行こうかなぁと思っております。
こちらは当日券のみの販売となっておりまして、チケットは13日の0時から販売スタートです。

客席で一緒に『映画 えんとつ町のプペル』が観れると嬉しいです。
東京近郊の方は、是非。


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