Voicyの音源をYouTubeにアップして変化したことbyキンコン西野
このnoteは2019年12月20日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:紅林 雄 さん
どうも。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。
今日はですね、
Voicyの音源をYouTubeにアップして変化したこと
というテーマでお話したいと思います。
テーマは「ストレス」だ
いま、オンラインサロンで「動画ではなくて音声のみのYouTubeチャンネルってどうなんだろう?」っていう実験をしているんですね。
YouTubeをやっているんですが、動画はまったくなくて、音声しか載せていない。
この実験をする上での条件は「西野がYouTube運営に1秒も使わない」ということ。まったく時間を使わずにYouTubeをするっていうのが、『西野亮廣エンタメ研究所』の公式YouTubeチャンネルの方針ですね。
僕が気にしてみているのは、費用対効果です。運用に費やしたコストに対する費用対効果はいかほどか?っていうところですね。
金額とか収入みたいなものは本当にどうだっていいし、目指しているゴールのサイズによっては成功と失敗でも取れるのでややこしいとこなんですが。
とはいえ、金額で説明するのが分かりやすいと思うので、費用対効果について金額でご説明させていただくとですね。
「YouTubeで年収1億円!」と聞いたらなんかすげぇってなるけど、その結果を得るために24時間365日YouTubeに費やしたら、費用対効果はあまりよくないと思うんですね。
食っていくとか、生活していくっていうことを目的としたら、年収1億円って大大大成功ですが、エンタメで世界を取るっていうことを目的としたら、24時間365日費やしてその結果っていうのは大失敗。
それでは世界を取れないので、そういうところをすごく気にして見ています。費やしたコストに対してどれだけのリターンあったか?ってところを。
厳密にいうと、金額とかそういうことよりもっと細かいところですね。影響力とか、集客力とか、キャラクターとか。リターンはべつにお金だけじゃないので。
とにかく、今回の公式YouTubeチャンネルでは「YouTubeに西野の時間を1秒も使わずにYouTubeをやってみる」を試してみたいんですね。
これがどういう設計になっているかというと、
僕はvoicyというラジオアプリやっていて、(二日酔いのときは飛ばしちゃうときもあるけど)基本的に毎朝7時に更新してる。体力と時間に余裕があれば、夕方17時にも更新してる。
で、僕がvoicyにアップした音源を、うちのスタッフさんがYouTubeにコピペしているんですね。サムネイルやタイトル付けなんかも全部スタッフさんがやっている。
1秒も使ってないと言いつつ、厳密にいうとコメントは全部読ませてもらっていて、いいねとか押したりしています。移動中にニヤニヤしながらコメントを見ていたりします。
あとは時々、深夜に気まぐれでYouTubeの生配信をしている。
ジムで走っているときとかヒマなんで。これはちょっとイレギュラーなので、いつするかわからないし、アーカイブは残していないのでYouTubeのチャンネルフォローしてる人しか気づかないと思いますが、やっています。
まあそんなところですが、基本的にはYouTubeの運営には1秒も使わないという立て付けでやらせてもらっています。
その形をとって2週間(2020年12月20日放送当時)ほど経ちましたが、いまYouTubeのチャンネル登録者数がもうすぐ5万人かな。運営に1秒も使っていないチャンネルの割には健闘してるほうだとは思います。
このままいくと、登録者数は20万人とか30万人で落ち着くんじゃないかなぁ。それぐらいいけば御の字です。
この2週間で5万人チャンネル登録者数ができたことを受けて、本丸であるvoicyはどうなったかというとですね。
この2週間でフォロワー数が5,000人くらい増えたんですね。voicyの5,000人ってあんまりピンとこないかもしれませんが、けっこうな数なんですよ。
これまでフォロワー数3万人(2020年4月現在は6万8,000人)だったので、
それが一気に5,000人と増えたとなると結構なことで。
まあ考えられる導入としては、YouTubeの概要欄にvoicyのリンクを貼ってるから、そこから飛んでくださったんだと思います。
ということで、実験結果としては、外部でコピペを貼ったら本丸のフォロワーが増えたという。わりとおもしろい結果が出ました。
これ考えられる理由は、voicyがバックグラウンド再生だからっていうのがあると思います。
僕の音声コンテンツをみつけるきっかけ、導入としてはYouTubeの方が断然強いんですが、ながら聞きするとなるとYouTubeには若干のストレスがあって。
画面触れてしまうと止まってしまうし、ブログ読めないし、ニュース読めないし、インスタのぞきながら音源を聞くことはできないから。
そこでストレスを覚えた人たちがバックグラウンド再生が可能なvoicyに流れたと推測されます。
こういう結果が出て、やっぱり整理しなきゃいけないなと思っていて。
このやり方っていうのは基本的には応用できると。
たとえば、ブログにあげた文章をインスタにコピペ。
インスタはブログほどキレイには改行できないから、そこでストレスを覚えた人たちが「もっとスムーズに読みたい」と思ってブログをフォローしてくれる。そうやって本丸に流れてくる。
ポイントはストレスですね。
ストレスがかかるところにコピペするっていう手法は、ほかでも使えるっていうのは、最初2週間の実験結果のまとめです。
おおよその結果がでたら卒業すると思いますが、この実験はまだもうちょっと続けてみます。
僕が知りたいのは誰も足を踏み入れたことがないとこに足を踏み入れて、どんな結果になるか知りたいだけなので。
というわけで、
Voicyの音源をYouTubeにアップして変化したこと
というテーマでお話させていただきました。
それでは、素敵な1日をお過ごしください。キングコングの西野亮廣でした。
ではまた〜。
※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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