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「人間の実態は社会にある」という話が面白いbyキンコン西野

このnoteは2019年12月29日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:高嵜 亮平 さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本日はですね、
「人間の実態は社会にある」という話が面白い
というテーマでお話したいと思います。

インフルエンサーの気持ちを考えろ

voicyのパーソナリティの工藤りおさんがツイートされていた内容が的を得ていて興味深かったのでご紹介します。

こういうツイートをされていて、まさにだなぁと思って。

いろんな現場で「ツイッターとかインスタでこれ宣伝してくれへん?」ってカジュアルに頼んでる人をけっこう見かけるんですけど、100歩譲って頼むのはいいんだが、頼まれた人が宣伝しなかったとしても、それを深追いしちゃダメで。

これは、頼まれる側、インフルエンサーの立場になって考えたほうがいいと思うんです。

宣伝を頼むっていうのは、頼まれた人の支持者の時間とお金と奪う行為だから。

キングコング西野に宣伝を頼むってことは、キングコング西野のファンの方の時間とお金を横取りするって行為やから。

僕、すげー頼まれるんですよ。

僕のブログとかで「この本おもしろいよ」って書いたらアマゾンの総合ランキングの1位くらいだったら簡単にとれるから。

西野がおもろいって言ったってことは本当におもしろいんだなってことでみんなが一気にアマゾンに流れるから。

それがわかってるから、すげー頼まれるんですよ。

たぶん、僕はガチインフルエンサーだと思うんですよ。

理由はですね、タレントにはめずらしく広告費で生きていないので。

ダイレクト課金できてる。お客さんから直接お金をいただいて生きている人間なので、広告とかどうだっていいんですよね。

「1000万円あげるから宣伝してください」では宣伝しないんですよ。

僕はスポンサーさんがひとりもいなくても食っていけるから。

自分は昔から本当におもしろいと思ったものしか宣伝しないんですね。

さきほどの工藤さんのツイートとまったく同じなんですが、僕は僕のことを支持してくださる方。ずっと応援してくださってる方。サロンメンバーのみなさんが大事なので。

彼らのお金と時間をいたずらにするわけにはいかないんですね。

僕はおもしろいって言ったらサロンメンバーの方は「西野がおもしろいって言ってるなら買ってみよっか」ってなるので。

それがおもしろくなかったときに、僕は詐欺みたいなことをしたことになっちゃうから。

だから、宣伝って簡単にはできないんですね。

ここは軽く見ないほうがいい。

僕が宣伝しているものは本当にいいと思っているので世に出ていると思っていただいて大丈夫なんですが、

オンラインサロンの3万3000人(2020年5月現在は5万3000人)の中には、上場企業の社長も、テレビ局の局長も、芸能事務所の社長も、いろんな国内トップのクリエイターがいるんですね。

そこへの投稿、タイムラインの値段は渋谷の看板の比じゃないですよ。
むちゃくちゃ高い。

「宣伝して」って簡単に言ってるけど無理なんだよね。基本的には。

何百万とかじゃきかない価値がある。

渡辺直美ちゃんのインスタとか、紹介してよって平気で言うけど、直美ちゃんが「これいいよ」って言うことっていくらだと思ってる?
むちゃくちゃ高いよ。

なので、そこは本当に気をつけたほうがいいと思っていて。

僕のvoicyの提供枠も会社広告一切禁止しているんですね。
個人の名前しかださない。サービス名とかもだしません。

もうひとつ覚えておいたほうがいいのは、宣伝をお願いしたくなる人って、毎日、何件も「これ宣伝してくれへん?」って言われてる。

それをすべて叶えてしまうと、その人のタイムラインはCMしか流れていないものになってしまうので「宣伝を頼んだのに宣伝してくれない」とか言っちゃうのは本当に酷だからダメ。やさしくない。

ってことを踏まえた上で、僕はこれから宣伝するんですけど。

けんすうさんがやっているオンラインサロン。
僕も入ってる「アル開発室」っていうオンラインサロンがあるんだけど、異常におもしろいです。

僕が入ってるオンラインサロンって3、4つくらいなんですが、そのうちのひとつが「アル開発室」で。

けんすうさんが記事を投稿されていて、メルマガに近いかもしれないですね。

その記事の中でおもしろいことを言っていて、
「人間の実態は社会にある」って話をされていたんですね。

つまり、知識や考え方は人間の内側から湧き出てきたものではなく、社会から提供してもらったものであると。

そして、新しく手に入れた知識や考え方を言葉で残したり、文字で残したり、動画で残したりして、また社会に還元していると。

たとえばライオンの世界をみたときに、狩がうまいラインがいたとして、そいつがブイブイと群の食事を獲得してくれてね。

だけど、そのライオンは能力を還元していないから、そのライオンが死んでしまったら群が獲得できる食事の数はもとに戻る。

いっぽう人間は、みんなが社会からいただいた知識をこねくりまわしてアップデートさせて、それをさまざまな方法で社会に還元して、結果的に社会の能力をアップデートし、それをシェアできるようにしているから、人間って強いよね。って話をされていたんです。

なので、人間の知識はそもそも社会のものだから、社会に還元したほうがよくない?みたいなことをね、きのうかおとといの投稿であって、これがむちゃくちゃおもしろかったんです。

そして、このことを踏まえて、もう一段おもしろい話になる。

オンラインサロンの中身ってあんまり公開しないほうがいいと思うので、僕がお話できるのはここまでなのですが、シンプルにけんすうさんがやってるオンラインサロン『アル開発室』超オススメです。

オススメしているってことは、『アル開発室』のクオリティの責任は僕がとるってことですね。おもしろくなかったら僕のせい。だって、すすめたの僕だから。おもしろかったら僕のおかげです。だって、僕が教えてあげたんだから。

っていうことですね。

宣伝はそういうルールでまわしたほうがいいなって思ってる。
オススメするから責任はとりますよ
ってそれくらい自信をもって言えるオンラインサロンです。

もし「なにかオンラインサロン入ろうかな」って迷ってる方がいたら、ぜひのぞいてみてください。
月額費もたぶん1000円とかなので、おもしろくなかったらやめちゃえばいいし。

というわけで、
「人間の実態は社会にある」という話が面白い
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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