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【キンコン西野】コロナで強制終了させられた未来

このnoteは2021年3月26日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:ハートから戦うが消えたとき誰もが自らの素晴らしさに出会う☆ヨシノパーク さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

《昨日のサロン記事の振り返り》

昨日は「間の町の生存戦略」というテーマで記事を書かせていただきました。

東京のように何から何まで揃っている町でもなく、「オンラインビジネス」をやる人にとってはとっても嬉しい“家賃ほぼゼロ円の田舎”でもない……その「間」にある町は、何を売りにしていけばいいのか?という話です。

人がいないと町はまわりませんので、きっと多くの人が抱えている問題でありながらも、しかしながら、行政に任せきっている部分で、ここを自分達でも解決していこうとしています。
ただ提案するだけではなく、具体的に話を進めています。

興味がある方は是非、覗いてみてください。

(※こちら↓)

そして、お知らせです。

4月19日に開催するオンライン講演会『【教えて西野先生!】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話』の受講者数が【2900名】を突破しました。

本当にありがとうございます。

齟齬があってはいけないので、あらかじめお伝えしておきますが、こちらは「学校では教えてくれないけれど、自分の身を守っていく為には絶対に知っておかなくちゃいけないお金の超超超基本」について話す講演会になるので、お金に詳しい経営者さん達からすると「そんなことは知ってるよ」という内容しかお話ししません。

たとえば「投資って何?」「どこから始めればいいの?」みたいな話です。何卒、ご容赦ください。

参加チケットは800円。

先日、「親子で観る場合は子供の分もチケットを買った方がいいですか?」というご質問をいただいたのですが、まさか、そんなわけがなくて、リンクをシェアされたら困りますが、同じスマホ、同じパソコンで観るのであれば、一人分で結構です。

参加ご希望の方はコチラから↓

そんなこんなで本題です。

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先日、すっごい久しぶりにクリエイティブディレクターの小橋賢治さんとお話させていただきました。

小橋さんは、「ULTRA JAPAN」や『STAR ISLAND」といったビッグイベントの仕掛人です。

彼と会うのは年に一回ぐらいですが、共感するところが本当に多いので、会えば必ず深いところまで話が進みます。

今回も色々と話し合っているうちに、やっぱり「コロナ」の話にもなったんですね。
「お互い、コロナでどんな影響が出たか?」という。

それでいうと、小橋さんは「イベント屋さん」なので、コロナの影響がモノに出て、2020年に計画していた大勝負がことごとく吹き飛んだんです。

2019年に大きな大きな賞をいただいた小橋さんにとっては、2020年は本当に勝負の年だったのに、その挑戦が強制的に終わらされてしまったわけです。

あまりにもやりきれないじゃないですか?

そのことについて、どうお考えなのかを聞いてみたところ、「でも、こんなことでもない限り、次の生き方を考えようとはしませんでした。なんか『お前、いつまでここにいるんだ。いい加減にしろ』と強引に首の向きを変えられた気がします」と返ってきて……もう、それすっごく分かるんです。

実は、僕もコロナでストップしてしまった仕事が山ほどあります。。

『映画 えんとつ町のプペル』にしても、コロナ真っ只中での公開になったわけで、サロンメンバーさんはご存知だと思いますが、たくさんの計画が白紙になりました。

そりゃあもう、「なんだよ」と思いましたが、でも愚痴ったところで何か状況が好転するわけではないから、「じゃあ、どうしようか?」と考え、「こんなのはどうだろう?」「あんなのはどうだろう?」と打ち手を開発し始めるわけですが……その中から、「いやいや、予定していたものよりも、むしろコッチの方がいいんじゃね?」という打ち手がポコポコ出てくるんですね。

これ、この一年で、同じ経験をした経営者さんや、個人事業主さんって、チョコチョコいらっしゃると思うんです。

コロナで大打撃を受けて、「このままだと死ぬ」という状況に追い込まれたことによって、とんでもない必殺技を身につけちゃった人。

崖から落下している時に、ジタバタしていたら、羽が生えちゃって「え?俺って、飛べるの?」みたいな(笑)

崖から落とされないと気づけなかった自分のポテンシャルですね。

小橋さんも、僕も、世の中の経営者さん、個人事業主さんも、コロナが来ていなかったら、あのまま「今よりも少し右肩上がり」を目指して走っていたと思うんです。

「5万人を動員するイベントを成功させたから、次は10万人のイベントを」といった感じで。

でも、コロナがそれを許さなかった。

「お前には、5万人を動員するイベントを成功させる力がもうあるんだから、次はもっともっとデタラメなことをしろ!できそうなことに逃げるな!」と言われた感じがするんですよね。

僕らはどうしても計画を立てちゃうじゃないですか?
そりゃそうですよね。
守らなきゃいけないものがたくさんあるから。

でも、考えてもみりゃ、初めの計画通りに進んだ仕事って、小さくまとまってません?

それこそ、経営者さんや、個人事業主さんや、表現者の方にお聞きしたいのですが、今の仕事を始める時、そこまで計画してました?

「なんか、面白そう」でエイヤ!と飛び込みませんでした?

そこで痛い目に遭いまくって、その中で、もがき、試行錯誤を繰り返して、変な筋肉を発達させて、今がある。

「計画を立てたことによって閉じてしまう未来」というは確実にあるなぁとつくづく思うんです。

とは言え、守らなきゃいけない家族やスタッフがいますから、何でもかんでも「ノープランで突っ込んでいけ!」とは僕は思わないのですが、今回のコロナのように、強制的にゲームチェンジさせられる機会というのは、「自分の成長」というものと向き合った時に、マイナスばっかりではないんだなぁと思います。

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似たようなところでいうと(これは一昨年ぐらいからの僕のテーマにもなっているのですが)、今、ウチの会社に、もう一回り以上歳下の子が入って来たりしているんですね。

その時、僕は初めて「自分の死」と向き合ったです。

彼らよりも、僕の方が先に死ぬことが決定しているので。

これは、10代、20代のタレントさんと仕事をしていても思わないのですが、20代の社員と仕事をしていたらすごく思うんです。

彼らは、僕が生み出したものを横展開しているので、僕が死んでしまうと、このままだと彼らの活動が止まってしまう。

と考えると、僕が死んだ後も仕事が回り続けるように設計しておかなくちゃいけなくて、今僕は、ずっとそんなことをしています。

一回り歳下の社員を雇ったことで、大幅に計画を変えられたわけですが、そうでもしないと、多分僕は、「プペルで180万人動員した。次は500万人動員するぞ!」という思考になっていたと思うんですね。

「自分の死んだ後のことを考えて、生きる」なんて、これまで一度もしたことがなかったんです。

でも、世のお父さんお母さんは同じようなことを考えていますよね。

子供が生まれた瞬間に、自分がいなくなった世界のことを、この子が生きる未来のことを本気で考えるようになった。

コロナみたいなものは、待っていて来るものではありませんが、「他人に人生を背負う」というのは自分の意思でいけるじゃないですか?

少しでも気を抜けば、予定調和に陥ってしまう自分の尻を叩くには、「他人の人生を背負う」というのは、結構オススメです。

背負ったことで、怖くて眠れない夜もありますが、だから強くなると思います😊




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