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キンコン西野のオンラインサロン会員が「6万人」突破!!

このnoteは2020年5月20日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:ゲーム音楽作曲家mozellさん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「キンコン西野のオンラインサロン会員が『6万人』突破!!」
というテーマでお話しします。

西野がサロンでやっていること

タイトルのままですが、僕がやっているオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の会員数が、昨日6万人を突破しました(※2020月7月時点では)。

そこで今日は、参考になるかわかりませんが、「いやいやサロンメンバーが6万人ってすごい数だけど、一体西野は何やったの?」という、皆様がうっすらと抱いているかもしれない疑問について、お答えします。

「大きなチームをまとめるリーダーは、何をしなければならないのか」という話です。

本題に入る前に、まず現在の西野亮廣エンタメ研究所の状況をお伝えすると、会費は月額1000円です。中学生から80代のおばあちゃんまで幅広くいて、層として分厚いのは、20代・30代・40代の男子です。
男女比は男性が65%、女性が35%といったところです。

やはり起業家さんやクリエイターさんが多めですが、自分が絵本なども書いているのもあってか、主婦の方も多い印象です。

サロン内に投稿しているコンテンツは、基本はメルマガです。僕が毎朝、自分が手がけている、最新のエンタメビジネスに関する2000文字から3000文字の記事を投稿しています。

地域によって、受け取れるコンテンツの差が出てしまうのが嫌なので、基本にはメルマガとして機能させています。
なので、「ROM専」と呼ばれる読むだけの人、読みものとして、サロンを楽しんでいる人っていうのがほとんどです。

時々、僕は国内外で個展やイベントを仕掛けるのですが、その時手伝ってくださるスタッフさんをサロン内で募集したりします。

募集の仕方はさまざまです。
ボランティアスタッフとして募集する場合もあれば、例えばPVやテレビCM作ったりする場合は、まとまった予算をお渡しして制作をお願いします。

こんな形で、お金をお渡しする場合もあれば、特別な体験、例えばエッフェル塔の個展の設営などは、参加費をいただいて働いていただいています。

このうち、世間的に理解がされないのが、最後の「お金を取って働かせる」というものです。お客さん側からすると、お金を払って働くという超絶ブラックな労働環境だと思われますが、お金を払って、火をつけて肉を焼いているバーベキューを想像していただくと良いでしょう。

バーベキューは、お金払って働いてます。あれのもっと面白い番です。

やっぱり早朝のエッフェル塔で作業するのは大変なんです。夜中に行った東京タワーの個展の設営もすごく大変でした。
ですが、これは一生に一度経験できるかできないか、バッチバチに思い出に残る体験なんです。

基本的には、この「参加費をいただいて働いていただくお仕事」というのは、いつも取り合いになります。「その仕事したい!」と言って、お金を払っている人がいるということです。

今は「ブラックだ!」と脊髄反射的に批判してしまう人も、あと3、4年もすれば、「お金を払って働く」というのは普通になっているでしょう。

国民総発信時代においては、面白い仕事をしているというのが、他の何物にも替え難い自分を高めるブランディング作業だからです。

とかく、僕が仕事を発注するときは、サロン内にしか発注しないようになりました。毎朝、2000文字から3000文字の記事を共有している間柄なので、仕事を外注するときに毎度発生する世界観のすり合わせや意見のすり合わせがいらないので話が早いんです。

ちなみに、僕の会社のインターン生を募集する時も、サロン内で募集かけてます。その時点でふるいにかけられているので、サロン内にかけたほうが早いんです。

今、世に出ているものでいうと、先日キングコングで出演したえんとつ町プペルののカバーソングのPVや、テレビでも流れているキャリオクのCMは、サロンメンバーさんのお仕事です。


最近は、広告代理店のような仕事の依頼も増えてきて、企業さんと組んで広告を仕掛けていく過程も、サロンメンバーさんと共有し、広告ができる裏側もサロンのコンテンツになってきています。

あと、これはコンテンツと呼べるものではありませんが、サロンの売上からみんなの胸が躍る挑戦の支援もさせてもらっています。

例えば、ホリエモンロケットや、それこそサロンメンバーが仕掛けているブロードウェイミュージカルは、ベーシックインカムという形で、毎月50万円の支援を続けさせてもらっています。

これが結構ユニークなケースで、サロンメンバーさんからすると、毎月1000円を払ってサロンメンバーになって、毎月50万円を支援してもらっているという形です。

ただ彼らの挑戦というのは、多くのサロンメンバーの胸を躍らせているので、個人的にはこの50万円は、毎日のメルマガの厚みを増すための必要経費として捉えています。

あと最近熱いのが、限定Twitterです。
全員、実名登録&鍵垢なんで、荒れようがないツイッターです。


これを少しいじって、都道府県ごとにつながれるようにしていて、実店舗の集客や有事の際の救援の後押しになるように設計しています。

ここに関しては、口で説明しても、「それってそんなすごいの?」となると思うので、説明はこの辺で止めておきます。

ざっとではありますが、サロンの中身を紹介させていただきました。
こんなことをしつつ、映画や絵本やミュージカルを作っているのが『西野亮廣エンタメ研究所』です。

6万通りの人生を想像する

さて、そのオンラインサロンの会員数が、このたび6万人を突破したわけですが、「じゃあ西野は何をしてるんだ」、「すごい人数だけど、なにか裏ワザがあるんじゃないか」という疑問にお答えしたいと思います。

これに関しては、1秒もためらわずに言えることは、この6万人の中で僕が一番努力をしているということです。何をもって努力と呼ぶかという問題はあるでしょう。

ただここで、成果と言うと少しぶれてしまうので、成果はもちろんのこと、シンプルに僕が一番労働しています。

労働時間は、1日平均19時間ほどです。でもそんなのは、当たり前なんですよ。「てめえがリーダーなんだから、てめえが一番働けよ」という話です。

ただ、これだけで何万人ものチームをまとめるのは無理なんです。

僕はずっと、必要なのは強さ・腕力だと思っていました。事実、腕力でオラオラやっているうちに、サロンメンバーは増えていきました。

ただ、僕の肌感ですが、腕力で増やせるのは、せいぜい2万人が限界です。言い方を変えると、腕力に魅力を感じる人はその程度しかいないということです。

そこから、「今の自分に何が足りてないんだろう?」と自問自答する日が始まって、今に至るわけですが、最近になって、ようやくそれが見えてきました。

万人規模のチームをまとめるために必要な力。

これは、「一人ひとりの人生を想像する力」です。

サロンメンバーの数は『6万』という記録じゃないんです。そこには、一人一人の人生が6万通りあると言うことです。

そう考えると、夜中の3時であろうと4時であろうと、「宮城県で震度4の地震がありました」という情報が入ったら、秒速で安否確認を取る必要があります。宮城県にもサロンメンバーがいて、彼らには守らなければいけない家族がいるので。

そこで何に困っているか、全部聞くんです。服が無いのか、食料がないのか、寝る場所がないのか、店がつぶれかけているのか。その上で自分ができる限りのことを秒速で全てやる。それを6万通りやるということです。

よくオンラインサロンは不労所得のように捉えられますが、まったくそんなことなくて、おそらく普通の人なら、サロンオーナーをやるのは、1日持たないと思います。期待されながら人の人生を負うことは、それなりに重労働なので。

特に、最近はコロナがありましたから、もう心配なんです。「ちゃんと食えてるのか」と、父親みたいなことを言い出しています。

ブロードウェイミュージカルに挑戦している、ニューヨークのサロンメンバーにしても、ちゃんとご飯を食べれているのかも心配で心配で仕方ありません。
いつからこうなったのかわかりませんが、こうならないと6万人のチームをまとめることができないというのが結論です。

きっと、6万人ともなると、一人でまとめるのは無理なんです。
6万人のチームは、6万人でまとめなければいけません。

その時、まず僕が6万人に対してその姿勢を見せないと、6万人は自分たちでこの空間を守ろうと思ってくれないでしょう。

なので、大きなチームのリーダーに必要なのは、一人一人の人生を徹底的に、なんならもう寝ている間も想像し続けるという泥臭い作業です。

というわけで、
「キンコン西野のオンラインサロン会員が『6万人』突破!!」
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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