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今なら日本演劇関係者さんのお役に立てると思います【キンコン西野】

このnoteは2024年7月13日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

物価が高い上に歴史的な円安で、ニューヨークはとても「行ける場所」じゃない

 
先日、ニューヨークにある僕が大好きなお蕎麦屋さん(和食屋さん)に行ったんです。
 
お料理が全メニュー美味しいし、店員さんは親切だし、本当に最高のお店です。
(また行きます)
 
そのお店のメニューに『ウニ蕎麦』がありまして、僕は「ウニが好きー! 」という人間ではありませんので、ウニ蕎麦を注文することはなかったのですが…まぁ、ウニが入っているぐらいですから他のメニューよりかはお高くなっているんですね。
 
誤解されると嫌なので、先にお店の感じを言っておくと、お店は「6席しかない超敷居の高い店」という感じじゃなくて、50~60席はある大きな店で、いつ行っても賑わっている(少しリッチな)大衆的な感じです。
 
そんなお店の中の「他より高いメニュー」なのですが、このウニ蕎麦が88ドルだったんです。
 
今は1ドルが160円なので、88ドルは日本円にすると『1万4000円』です。
 
「他より高いメニュー」とはいえ、ウニ蕎麦一杯が1万4000円で、現地にいると「まぁ、ウニを取り寄せて…と考えたら、それぐらいするだろうな」という感じです。
 
くれぐれも、お店側がボッタくっているわけではありません。
 
もともとニューヨークは物価が高い上に、それに加えて歴史的な円安です。
 
僕はブロードウェイのお仕事をしているので、仕事場は必然と、タイムズスクエア界隈になるのですが、タイムズスクエアは連日世界中から来た観光客でゴッタ返しています。
 
ただ、その中で、日本人は本当に見かけません。
 
一日中、その辺で仕事をしていても、日本人と出くわさない日がほとんどです。
 
そりゃそうですね。
 
たぶん、今、ニューヨーク観光をするとなると、飛行機代なんかを入れたら1週間で70万円は飛んじゃうと思います。少し買い物をして、贅沢をしたら簡単に100万円は飛んじゃう。
 
とても「行ける場所」じゃない。
 
 

今、海外がものすごい勢いで遠くなっている

  
たとえば、日本のメディアでこういう場所が取り上げられる時は、そのスポンサーさんに旅行会社さんが入っていたりします。
 
メディアで取り上げてもらって、視聴者に「ここに旅行に行こう!」と思ってもらうことで、自社のサービスにお客さんを流すことがスポンサーさんの取り分になるわけですが、そもそもこれだけ物価が高くて、こんなに円安がキツイと「ニューヨークに行こう!」と検討する人がそもそもいない。
 
スポンサーさんからは自分のお客さんにならないのであれば、スポンサードする理由はないわけですから、ニューヨークのことを取り上げる企画はメディアから消え、お茶の間にニューヨークの情報が流れない。
 
ので、情報がどんどんガラパゴス化していっちゃう。
 
昔なら、それでも数字の取り方が曖昧だったので色々と誤魔化し誤魔化しやれたと思うんです。
 
ですが、今は海外の情報を発信すると、そこだけガツンと数字が落ちちゃうので、さすがに「発信しよう」とはならないし、スポンサーさんも口説けない。
 
今、海外がものすごい勢いで遠くなっていることを感じます。
 
このあと待っている展開は予想がついていて、それは、海外の情報を発信する人が「金持ち自慢ですか?」と批判される未来です。
 
これは人間の本能で抗えない。
 
「酸っぱい葡萄理論」です。
 
手に入れられないものを否定することで、「手に入れようとしていません」と自分の気持ちをなだめるという。
 
「そうなったらいよいよだなぁ」と思います。
 
 

ブロードウェイまわりの業界について、今、日本で一番生の知識を持っている

 
今、僕はこれまでの芸能人生で最も大きな挑戦をしていて、ありがたいことに登山口を見つけることができて、そして本当に運と人に恵まれて二合目か三合目まで進んでいます。
 
まったく見たこともない、聞いたこともない景気がそこには広がっていて、学びの連続なのですが、これを僕はオンラインサロンでしか発信していないんです。
 
理由は「表で発信しても、スベるから」です。
 
YouTubeで発信しても再生回数は回らないでしょう。
 
それより梶原さんとウダ話をしていた方が回る。
 
Voicy(通常回)は、世間とオンラインサロンの間で、誤魔化し誤魔化し(ギリギリ興味を持っていただくラインで)やりながら、それなりに警鐘を鳴らしているつもりです。
 
以前、お話しましたが、僕がブロードウェイに仕掛け始めた時はまだ1ドル110円ぐらいで、それでもキツかったですが、今に比べると、まだ挑戦しやすい状況でした。
 
今、「同じことをやれ」と言われると、結構難しいのですが、あの時と違うのは、あの時にたくさん失敗して、地雷の位置を把握したので、あの時ほど無駄足を踏まなくていいこと。
 
情報があること。
 
僕は他の業界のことはあまり知りませんが、少なくとも、ブロードウェイまわりの舞台業界で言えば、今、日本で一番生の知識を持っていると思います。
 
オンラインサロンやVoicyのプレミアム放送では、「何故、日本人はいつまでたってもブロードウェイに進出できないのか?」「何が間違っているのか?」を事細かく話しております。
 
一般の方はさておき、少なくとも海外展開を考えている演劇関係者の皆さんは(いろんな感情を一旦後回しにして)全員チェックしてください。
 
たぶん、お役に立てると思います。
 
 

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