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クリエイターと経営者はちゃんと説明しろ【キンコン西野】

このnoteは2022年4月15日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「クリエイターと経営者はちゃんと説明しろ」というテーマでお話ししたいと思います。 


お知らせ!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」参加者1万800名突破

 

コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が、「1万800名」を突破しました。

コチラは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、
技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明する
ビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会となっております。

内容は、ビットコインをはじめとして、ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめた(復習した)あと、「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。

仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。

仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください!

チケットは800円です。

参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。

よろしくお願いします。

 

お知らせ!「【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022」参加者1500名突破

 

そして、もう一点。

5月21日の20時から開催するオンライン勉強会『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』の参加者が「1500名」を突破しました。

僕は、自分で会社を起こして、資金繰りをして、作品や商品を作って、売って、従業員を雇って…という活動をしているのですが、この活動は「お金」の問題と常に隣合わせなんです。

そして、そこでは「お金の勉強をしていない人の弱さ」を見る。

お金の勉強をしていない人が、自分や、まわりの人達を不幸にしていく様を、まざまざと見るんです。

やっぱりこのあたりの心配は拭えないので、今回、久しぶりに手を挙げてみました。

こちらはFacebookグループを使った勉強会になるので、参加者の方の声を拾いながら、授業を進めて行きたいと思います。

アーカイブは6月30日まで残りますので、当日参加できない人でもお楽しみいただけます。

チケットは「800円」です。

参加ご希望の方は『BASE 煙突屋』で検索してください。

よろしくお願いします。


高価格帯サービスは必要なのに「やれない」理由


そんなこんなで本題です。

今日は「クリエイターと経営者はちゃんと説明しろ」という話をします。

昨日、Voicyパーソナリティーの「ちきりん」サンの放送を聴いていたら、「経営者は、もっと高価格帯の商品・サービスを提供していかなきゃ(高所得層もターゲットにしていかなきゃ)ダメだよ」という話をされていて、まったくその通りだなぁと思いました。

これは、もう散々言っていることですが、それをしなかったら、スタッフが安く買い叩かれ続けるわけだし、あと、もう一点。

これは前々回の武道館ライブ(サーカス)でお話ししましたが、「VIPをとって、そこでまとまった売り上げを確保しておかないと、全体の値段が上がってしまう」ということがある。

「飛行機はファーストクラス&ビジネスクラスがあるから、エコノミークラスが、あの値段で提供できてるんだよ」という話ですね。

こんなのサービス設計の教科書の1ページ目に書かれているような話なんですが、これをやらない経営者&クリエイターが多いこと多いこと。。

で、これに関して、少し深堀りすると、やっていない人の中には、シンプルに知識が無いから「やらない人」とは別で、「やれない人」がいると思っています。

なぜ、やれないのか?

あの〜。覚えてます?

プペル歌舞伎のSS席を3万円で出した時に、 SS席を買わない人から「高い!」という物言いがついて、ニュースになって、プチ炎上したんです。

ちなみにSS席は完売していて、買った人は「その値段でイイ!」と言っているのに、買わない人が…いや、買わない“日本人”が「高い!高い!」と燃やしにかかる。

プペル歌舞伎はSS席をその値段にすることができたから、 B席を3000円ぐらいで提供することができたのですが、、

このSS席を買わない人が「高い!高い!ふざけるな!金の亡者か!」と言うのって、「高所得者の税金を下げて、俺たちと同じにしろ〜!」と低所得者の人がデモを起こしているようなものです。

言うまでもありませんが、税金というのは、所得に応じて年間にウン億円、ウン十億円を払っている人がいます。

「そこを全員一律にしちゃって、大丈夫?」という話です。


普通に考えると分かると思いますが、全員一律の値段にしちゃうと、「弱い人に厳しい世界」になるんですね。

これはライブシーンでも、お店経営でも全く同じです。

問題は、このトンチンカンで「優しさと知性の欠片もない批判」を、アンチだけじゃなくて、「一部のファン」も一緒になってやってしまう…ということです。

そして、クリエイターや経営者は、その一部のファン達に嫌われたくないから、それがやれない。

その結果、「スタッフのギャラを下げる」か、あるいは、「お金に余裕がないお客さんのチケット料金を上げる」という選択をしてしまう。

この世界って、一つも優しくないんです。


「お金を出す人」がいるおかげで、「出さなくてもいい人」が生まれている


ちなみに僕は今日このあと、とある幼稚園のロケハン(下見)に行くのですが、

それは何かというと、『えんとつ町のプペル』のお遊戯会の「お手本動画」を撮影する会場の下見なんです。

この『えんとつ町のプペル』のお遊戯会って、今のエンタメシーンのトップを走っているクリエイターが集まって作って、台本も、音楽も、楽譜も、無料でダウンロードできるようにしているんです。

詳しくはミュージカル『えんとつ町のプペル』のホームページをご覧ください。

で、その「お手本動画」の撮影には当然予算がかかるんですけども(だいたい1000万円〜2000万円ぐらい?)、当然、僕も出しますけども…諸々の事情を踏まえて、そういった撮影費を出してくれる人達がいて、そして、その「お手本動画」は全国の子供達や幼稚園・保育園の先生達に無料でプレゼントするんです。

何が言いたいかというと、「お金を出す人」と「出さなくてもいい人」を完全に分けているという話です。

もっというと、「お金を出す人」がいるおかげで、「出さなくてもいい人」が生まれているという話です。

幼稚園とか保育園の先生方がどれだけ大変か考えたことあります?

「お遊戯会」の時期になると、休み返上でやってますよ。

残業代がたっぷり出るわけじゃない。自分の労働時間は持ち出しですよ。

だったら、こちらで素材を作って、無料で提供して、少しでも負担を下げてあげた方がいいじゃないですか。

そこで育った子達が、将来、ジジババになった僕らを支えてくれるわけだから、ここは「もちつもたれつ」ですよね。

社会というのは、そうやって互いに支え合いながら回していくもんじゃん!


繰り返しますが、これはライブシーンでも、お店でも一緒です。

特に今の日本なんて、「個別」で生きれるほど余裕ないですよ。
出せる人に出してもらって「ごちそう様です」でイイんです。

なんか朝から熱くなってきちゃったけど、クリエイターや経営者は、もっと声をあげなきゃダメですよ。

高価格帯の商品を出した時に、(そもそも)その商品を買う気がないお客さんが「高い!」と言った時は、「この商品をこの値段にしているから、あなたが買ってくださった商品の値段を下げることができているんです」という声をあげなきゃダメ。

要するに、自分のお客さんに対して、そこの教育をしなきゃダメ。

これはくれぐれも「僕を擁護して」と言っているわけじゃなくて、「SS席が高い!」と誰かが炎上していたら、クリエイターや経営者は見て見ぬフリしちゃダメだよ。

そんなものを炎上させちゃダメなんだって。

なぜなら、それは、アンタと、アンタを信じてついてきているスタッフと、お客さんを痛めつけることに繋がるんだから!

…朝から熱くなっちゃってすみません。まぁ、そういうことです。

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!

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