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相談を持ちかける側の心得【キンコン西野】

このnoteは2022年6月29日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

今日は「相談を持ちかける側の心得」というテーマでお話ししたいと思います。

くれぐれも、「相談を受ける側」ではなく、「相談を持ちかける側」の心得です。

本題に入る前にお知らせをさせてください。


お知らせ!7月3日Youtube全編無料公開ミュージカル『えんとつ町のプペル』


7月3日の19時からミュージカル『えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネルで、昨年11月におこなったミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演の模様を最初から最後まで全編無料公開します。

やっぱり、ミュージカルって、馴染みがない人には、ずっと馴染みがない世界で、それでもってチケット代も決して安くないので、なかなかチャレンジしにくい。

この問題は神様がいつか解決してくれるものではなくて、誰かが覚悟を持って切り込まないと、いつまでたっても解決しない。

つまり、ミュージカルと、ミュージカルに興味がない人の差はいつまで経っても埋まらない。

というわけで、スタッフが本当に走り回ってくれて、そして、各事務所さんにご理解・ご協力いただいて、この度、ミュージカル『えんとつ町のプペル』をYouTubeで全編無料公開する運びとなりました。

英語字幕も入っているので、海外の方でもお楽しみいただけます。

当日は、YouTubeをテレビに繋いで、部屋を暗くして、家族皆で楽しんでいただけると、すっごく嬉しいです。

ちなみに僕は僕で都内でライブビューイングみたいなことをするので、生配信のチャット欄にも参加します。

すでに、全編無料公開の動画は立ち上がっていて、カウントダウンが始まっております。

忘れないように、視聴予約(リマインダーON)しておいてください。

視聴予約をしておいていただけると、キチンと通知がいきますので。

そして、もし良かったら、このことを、普段、ミュージカルに触れる機会がない子供達や、海外のお友達に動画のリンクと共にお伝えいただけると嬉しいです。

ミュージカル『えんとつ町のプペル』の全編無料公開は7月3日19時です。

何卒、宜しくお願いします。


コンサルで困った方々


そんなこんなで本題です。

さて。

今日は「相談を持ちかける側の心得」というテーマでお話ししたいと思います。

今日の話は、一部の方にしか共感されない(当てはまらない)ような内容かもしれませんが、「こういうことがあるよ」ということを共有しておきたいので、お付き合いください。

僕は生意気にも「コンサル」なんかをやらせていただく機会があるんです。

ときどきオーバーする時もありますが、基本「時間は1時間」で、お客さんは、経営者さんや、個人事業主さんや、ときどき、フリーランス、そしてアーティストの方などなど幅広くいらっしゃいます。
 
多い相談は、やっぱり「このサービスを一人でも多くの方に届けるにはどうすればイイですか?」というものですね。

あとは「集客」や「資金繰り」の話などなど。
この辺が多いですね。

それに対して、僕が「ここは、こうした方がイイかも」とか、「ここでエラー起こしてないっすか?」とか、時には「ここに張っても確実に勝ち目がないので、撤退しましょう」とブレーキを踏むことを進めることもあります。

お相手の方は「サービスの広め方」のアドバイスを貰おうとしてるのに、「すぐに撤退しましょう」と言われるわけですから、もちろん最初はイイ顔はしませんが、それもこれもお相手の方を守る為なので、躊躇わずに言います。

あとは「壁打ち」を目的とされる方もいらっしゃいます。

「壁打ち」というのは、考えを整理する為のディスカッションですね。

僕も3日に一度は誰かと「壁打ち」をしています。

自分で喋りながら、自分で考えをまとめていくわけですが、やっぱり、壁打ちの相手によって、考えの整理が捗ったり、捗らなかったりするので、相手は大事なんですね。

まぁ、「コンサル」と銘打ってやっていることは、大体こんな感じです。

おそらく皆さんがイメージしていた通りだと思います。

そんな中、困った方が時々いらっしゃるんです。


「相談に乗る人」は途方もない夢を叶えてくれる人ではない


どういう方かというと、「コンサル」を、何か「願い事を叶えてくれる場所」のような感覚で来られるお客様です。

極端な話をすると、「サッカー経験はないのですが、レアルマドリードに入りたいです。どうすればイイですか?」みたいな(笑)

最後が「クエスチョンマーク」で終わっているから、ボーッと聞いていると相談のような響きもしますが、これって「相談」じゃないと思うんです。

言ってることわかります?

まず、レアルマドリードって、「情報を仕入れたら誰でも入れる場所」じゃないじゃないですか?

子供の頃からサッカー漬けで、ドリブルもパスもシュートの技術も磨きに磨いて、それでも、ほとんどの人が入れない場所で、サッカー未経験者が1時間コンサルを受ければ入れる場所じゃないですよね?

なので、結論「無理」なんです。

ただ、そこで「無理」というと、どえらい空気になるんです。

「それをなんとかしてくれるのが、あなたの仕事じゃないのかよ」的な無言の圧力がある。

「裏技」とか「抜け道」みたいなものがある…とどこかで思っていて、それを教えてくれるのがコンサルタントだと思っているのかもしれないですが、まぁ、日常的な言葉に置き換えると「相談に乗る人」というのは、そういう途方もない夢を叶えてくれる人じゃないんですね。


「相談」と「願い事」は分けた方がいい


たとえば、僕は時々、「今のところ絵とかは描いたことありませんし、物語も書いたことはないのですが、『絵本を描いて、それを映画化して、ミュージカルにして、その物販コーナーで絵本を販売して、そこで絵本を知ってもらい、また映画にお客さんを流す』みたいなことをしたいと考えています。どうすればイイですか?」という相談を受けたりするのですが、その答えを1時間で出すことは無理なんです。

なんか思うのは、「相談」と「願い事」は分けた方がいいと思います。

相談を持ちかけるのは「友達」や「コンサルタント」で、願い事を持ちかけるのは「神社」や「七夕」だと思います。


という話を昨日していたら、「そもそも1時間のコンサルで人生が変わるわけないよね」というご意見をいただいたのですが、僕はそうは思っていなくて、たとえばミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演をやる時に、プロデューサーに、「キチンをコストをかけて、公演を撮影して、そして、英語字幕を入れた映像を作っておいた方がいい。それさえあれば、海外に売り込む時に、それが名刺になって一気に話が前に進むから。その撮影に300万円かかろうが、そこは絶対にお金の使い所」と言ったのですが、おそらく、その20秒ぐらいで、そのプロデューサーやカンパニーの人生が変わったと思うんですね。

なので、変わることに時間がかかるものもあれば、たったの一言で激変することもある。

タモリさんが僕に「お前は絵を描け」と言ったのなんて、まさに。

あの一言で、人生が180度変わったんです。


絡まった糸を解いて潜在能力を引き出すのがコンサル


ミュージカル『えんとつ町のプペル』が分かりやすいと思うのですが、「相談」や「壁打ち」って、スイッチを押すことはできるんです。

ただ、ここでいうミュージカル『えんとつ町のプペル』を作らなきゃいけないのは、あなたで、まずは素材を目の前に並べないと、アドバイスする側は何も言えない。

ドラゴンボール世代にだけ分かる喩えをすると、コンサルの仕事って、「ナメック星の最長老様」なんです。

絡まった糸を解いて、潜在能力を引き出してあげるお仕事です。

一方で、「サッカー経験はないのですが、レアルマドリードに入りたいです」を叶えてくれるのは、神龍(シェンロン)なんです。

やってることは「私を不老不死にしろ」だとか、「ギャルのパンティーお〜くれ」です。
それを最長老様に言っても何も返ってこないです。

最長老様はギャルのパンティー持ってないんです。

誰かに相談を持ちかける時は、ここの線引きを間違えないようにした方がいいと思います。

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【注意】
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