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人生がアメリカに吸い取られる【キンコン西野】

このnoteは2021年2月4日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:おおしままさこ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

2つあります。

【1つ目】
時間を見つけては「キンコン西野と『映画 えんとつ町のプペル』を一緒に観る企画」をしているのですが、今度は2月6日(土)の15時20分からTOHOシネマズ六本木ヒルズで『映画 えんとつ町のプペル』を観ます。

感染症対策の為、握手をしたり、サインをしたり、写真を撮ったり、お手紙を受け取ったり、お喋りしたりすることはできませんが、全力で会釈させていただきます。

お時間ある方は是非、ご一緒しましょう。今週土曜日の15時20分の回。会場は「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」です。

(※コチラ↓)

【2つ目】

デビュー当時から、かれこれ20年来のお友達であるNONSTYLE石田君と二人でガッツリと喋るオンラインイベント『ノンスタ石田×キンコン西野 呑みながら喋るエンタメの未来』が2月12日の18時30分からございます。
(※アーカイブは2月14日まで残ります)

 
こちらのイベントの参加チケットは、「2月2日〜2月10日の『映画 えんとつ町のプペル』のチケットの半券」となっておりますので、その期間中に映画をご覧になられた方はチケットを捨てずに保管しておいてください。

参加方法等、詳しくは『映画 えんとつ町のプペル』の公式ホームページの方でご確認ください。
ノンスタ石田君と同期水いらずでガッツリと1時間半ぐらい喋ります。お楽しみに。

(※こちら↓)


そんなこんなで、今日の本題です。

僕は、今、いろんなオンラインサロンに入って勉強させてもらっているのですが…昨日、けんすうサンがやられている『アル開発室』というサロンに投稿された記事が、面白くて、いろいろと考えさせらました。

サロンの中のことなので、詳しくは喋れませんが、起業家さんとか、クリエイターさんの胸がギクッとするような内容で、その中で「YouTubeやクラブハウスのフォロワー獲得は、本当に自分のビジネスの役に立ってるかどうか?のシビアな視点って必要ですよね。 『認知度が上がればお客さんを連れてこれる』というのは一定はあるけれど、だいたいのケースで初期のブーストぐらいしか使えない」とあって、ホント、その通りだなぁと思いました。

気になる方は『アル開発室』を覗いてください。

やっぱ、露出することがメインのお仕事になっている人(いわゆるタレントさん)と、コンテンツを届ける為に露出している人とでは、露出の意味合いが大きく変わってきて、ぶっちゃけ…コンテンツってなかなか届かないんです。

僕、絵本を描いているからよくよくよく分かるんですけど、絵本を1万部届けるのって、本当に大変なんです。

僕は『キンコン西野のサイン本屋さん』というネットショップを立ち上げていて、そこでサイン本の注文を受けて、サインをして、梱包して、配送する…を毎日やっているのですが、1日30冊売れたとしても、1万冊売るのには1年かかっちゃうんです。

こちらの数字って「伸びが悪い」んです。

一方で、SNSやYouTubeやクラブハウスって、1日で数万人増えたりすることもあります。

「数字」って安心材料なので、数字が伸びやすいところが、ついつい行っちゃうのですが、僕の場合だと、「それ、絵本を届けることに本当に繋がってる? 初期のブーストだけじゃね」というのが今回の話です。

まったくその通りで、フォロワー数が、そっくりそのままコンテンツが届く人数に反映されるのであれば、映画なんて全作品ヒットするハズなんです。だって、スターしか出てないんだもの。

でも、映画ってほとんど当たらないんです。

「初日の舞台挨拶にファンが押し寄せて、盛況そうに見えて、翌日からは客席がガラガラ」なんてことは、たくさんあるんです。
フォロワー数と、コンテンツが届く人数って、あまり相関関係にはないんです。

僕は、よく、「クラブハウスはやらないんですか?」と言われるのですが、「やらない」と決めているわけでも、逆張りしているわけでもなく、シンプルに「クラブハウスをやる時間」がないんです。

僕は、作品を生んで、届けなきゃいけない人間で、フォロワー数を増やせば増やすほど届くのであれば、いくらでもやるんですけど、どうやらそうとも言い切れないので、毎日、地味な方の数字(伸びが悪い数字)と向き合っています。

昨日は、けんすうサンのその記事に幻冬社の箕輪さんが「人生がアメリカに吸い取られていく」とコメントされていて、見事な表現だと思いました。

これ、結構、みんな意識だけでもしておいた方がいいと思います。

いや、メチャクチャ極論ですけど…世界70億人の人達が、それぞれ、せっせとフォロワー数を増やして、それぞれ70億フォロワーを獲得しても、この状態って誰も前に進んでいないんですね。

70億人に届けることができるかというとそんなことはなくて、自分のフォロワーさんは、自分以外に69億9999万9999人フォローしているわけだから、自分の発信なんて見つけてもらえない。

でも、フォロワー数のところに「70億人」ってあったら、安心しません?
しますよね。

でも、幻想ですよ、そんなもの。

そこでの勝者は、他の誰でもない、プラットフォームです。

で、思ったのが、クラブハウスって、そこの落とし穴メチャクチャあるなぁと思いました。

基本、YouTubeでいうところのコラボ配信なので、「こんな人もいるんだ」「この人面白い」が繰り返されるので、どう考えても、フォロワー数が増えやすいメディア。

「フォロワー数が増えやすい」というのはどういうことかというと、「自分のフォロワーが他の人をフォローする回数が多い」ということなので、さっきの話じゃないですけど、「確かにフォロワー数は増えてるけど…」という状態に陥る。

本来、コンテンツを届けなきゃいけない起業家さんやクリエイターさんは、ここは本当に気をつけた方がいいと思います。

僕、今回、「映画」という勝負に出て、いろいろ見させてもらいましたが、やっぱり『鬼滅の刃』とか『ポケモン』とか『ドラえもん』といった「コンテンツを作り、届けることを、愚直に続けてきた相手」というのは、やっぱり強いです。

あれが答えで、あそこから逃げちゃダメだなぁと思いました。

参考にしてみてください。

今日は、けんすうさんのオンラインサロンの記事を読んだ感想でした。


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