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全員を勝たせる byキングコング西野

このnoteは2019年10月5日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:札幌の森田さん

どうもこんばんは。
キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をやったり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は「全員を勝たせる」というテーマでお話したいと思います。

この番組は札幌の森田さんの提供でお送りします。

個人スポンサーの提供でお送りします

今までは『提供』のお名前がですね、
「オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の提供でお送りします。」ってなっていたんですけど、

今朝からは個人になってですね、
「今回は札幌の森田さんの提供でお送りします。」
ということになっているんです。

オンラインサロンの方では詳しく書いたんですけど、
Voicyの方でも喋っておかないと気持ち悪いなと思って。

さわりだけ言うとですね、
1回の放送のスポンサーをですね、
実は個人の方が1回1万円で買われているんですよ。

個人の方が買われていると。

これがどういう狙いがあったかって言うとですね、
こういったラジオをする上でですね、
収益化しようと思った時にですね、
考えられるのはやっぱりスポンサーさんですよね。

広告みたいなものを入れて、
広告費で回していくっていうモデルですよね。

ただ、色々これには思うところがあってですね、
まず大前提として僕本人がですね、

お勧めできない会社、お店、サービス、
そういったものを、
お勧めしたくないと。

どれだけお金を積まれても僕は、
どれだけ宣伝費を積まれたとしても、
おすすめしたくないものは本当におすすめしたくないっていうのは凄いワガママなこと言っているんですけど。

でも西野亮廣っていう人間は、
結構ここシビアに線引きしていてですね。

実際CMの仕事のオファーが来てもですね、
やっぱりソレがどんだけお金積まれても、
やっぱこれ僕このサービス要らないなとか、
このサービス使わないなと思ったら、
やっぱそのお仕事はお断りするんですね。

やっぱり僕が「これいいですよ」って言ってしまうと、
僕のことを信じてくれている人たちが、
時間とかお金とかをそこに投下することになってしまうので。

そういうことはやっぱ自分はできない。

やるからには、ちゃんとそのサービスとか商品を自分が使用して、本当にいいなと思ったものは、おすすめすると。
そういう感じでいるんですけど。

じゃあこのVoicyの広告枠を企業向けに売った時にですね、
その企業さんが僕がお勧めできない企業さんだったらやだなと。

そのマッチングってむちゃくちゃ難しいから、
どうしたもんかなと思ってたんですよ。

無茶苦茶わがままなこと言うと、
お金を出してもらいたいくせに
あと宣伝はしたくないっていう。

最低っちゃ最低なんですけど。

これをクリアするには
どうしたらいいかなと思ったら、

「個人にスポンサーになってもらって、その人の名前を読み上げるだけ」だと。

つまりその人のやってるサービスだとか、そういうことを宣伝するわけでなく、

ただただ、
「今日の放送は、札幌の森田さんが提供してくださいましたよ皆さん。」っていうだけでいいと思います。

そうすると僕は、
何の商品も紹介してないし、
お客さんに嘘つくこともないし、

札幌の森田さんからすると、
何万人に
まずプレゼントができると
ラジオ放送1回分プレゼントができる
あとこの放送が
札幌の森田さんにとっての特別なものになる。

もう1つですね、
ここはちゃんと言っていこうと思うんですけど

「ここのVoicyの収益はすべて寄付する」

ここは決めていて、
僕フィリピンのスラム街の支援をずっと続けているんですけど
場合によっては国内の天災みたいながあった時に、
その被災地に支援するかもしれないんですけど。

とにかく、
「Voicyの売り上げは全額寄付する。
子供達に使う。」
っていう風にするとですね、

スポンサーさんも嬉しい
個人スポンサー札幌の森田さんも間接的に、
支援ができるし、
そして何万人かの人にラジオプレゼントできるし、
僕は嘘を付かなくてもいいし。

もう1つですね。

一番大事なそのリスナーの方、
聞かれている方がですね、
基本的にみなさん、
広告みたいなものっていうのは、
CMみたいなものって
ノイズであることがほとんどだと思うんですけど、

札幌の森田さんがくれたんだと思ったら、
人の顔というか名前が見えるので、
ちょっとにやっとできる。

ノイズだったはずの広告が、
広告費出して貰ってるのに関わらず、
リスナーの方もあんまり迷惑なものとして
捉えないという。

これ、もう「三方良し」か「四方良し」くらいになっていると思うんですけど。

負ける人を作らない

基本的には仕事を設計する時っていうのは、
こういった感じで
全員を勝たせるっていうことが
非常に重要だと思っています。
ビジネスを組み立てるのが下手な人っていうのは
負ける人を作っちゃうんですよ。

つまり契約でも何でも、
自分が有利になるように持っていって
負ける人どっかでしわ寄せがいって
つらい思いをする人を、
作っちゃうと。

そういう風にビジネスを設計するとですね、
必ず自分に対するですね、
攻撃が来るので。
ようは負けてる人からするとですね、
僕が負ける人作っちゃってたりするとですね、

「チクショウ、西野め」ってなっちゃうので。

いつかあいつをひっくり返してやろう
みたいになっちゃうんで、
これをやっちゃダメで。

上手なビジネスの作り方っていうのは、
もう全員を勝たすっていう。

これが一番の防御であるということですね。

要は僕も私も、西野に勝たせて貰ってるし、

西野を潰すと僕も私も
損をしてしまうっていう風に
してしまうたほうが

西野に対する攻撃が発生しないということですね。

『三方良し』みたいな言い方しますが、
取引相手も当然、得をさせてあげなきゃいけないし、
お客さんからも当然搾取しちゃダメだし、
当然、活動を続けるためには自分の利益みたいなのも
無視はできないと。

全員を勝たす風に設計していくっていうことですね。

くれぐれも言っておくけど、
本当にビジネス下手な人は自分の取り分しか考えなくて、
結局自分のことを、
攻撃する人を作ってしまう。
っていう

これは多分やらない方がいいと思います。

基本的にお仕事っていうのは全員を勝たす風に設計する。

今回の場合で言うとまずは、
リスナーの方が広告をノイズとして
捉えているのであれば。

まずノイズにならないような広告は一体何なのかと。
あと広告主が喜ぶ紹介の仕方は何なのかと。

あと僕ですね。

広告費を出して貰っているからと言って、
広告主の言いなりにはならないためには
どうすればいいのかっていう
そこを設計しなきゃいけないっていうことで、

今回はですね、Voicyはですね
1回の広告は個人に販売して
そしてその広告費売上は
全額支援に回させていただくことにしました
ざっくりこんなことです。

オンラインサロン(Facebook版)の方に、その狙いをもうちょっと詳しく書いているので、もし良かったらオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を覗いてみてください。

(注:「西野亮廣エンタメ研究所(note版)」は2020年3月からの開始のため、個人スポンサーについて詳しく書いた内容は含まれておりません。)

それでは素敵な夜をお過ごしください。
西野亮廣でした。

※note版の『西野亮廣エンタメ研究所』はコチラ↓


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