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日本の人口減少の具体的な問題【キンコン西野】

このnoteは2022年3月25日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「日本の人口減少の具体的な問題」というテーマでお話ししたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせです。

お知らせ!新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』オンライン配信参加者4600名突破

 
今年1月に新橋演舞場でおこなった新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』のオンライン配信の参加者が「4600名」を突破しました。

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本当にありがとうございます。
 
出演は、市川海老蔵、そして、市川ぼたん、堀越勸玄のダブルキャストとなっております。
 
もともと「記録用」に撮っていた映像なのですが、千秋楽がコロナで中止になったことを受けて、「一人でも多くの人に届けよう」ということで話がまとまり、こうしてお届けできることになりました。
 
チケットは、ぼたんちゃんの出演回と勸玄君の出演回のチケットがそれぞれ3500円。
両方の公演をセットで見ることができるチケットが5000円となっております。
 
アーカイブは4月5日まで残ります。
 
オンライン配信チケットをお求めの方は『プペル歌舞伎 配信』で検索してみてください。

よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」アーカイブ参加者9900名突破


 
そして、もう一点。
 
コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が9900名を突破しました。
 
コチラは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、
技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明する
ビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会となっております。
 
内容は、ビットコインをはじめとして、ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめた(復習した)あと、「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。
 
仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
  
我らが世界のNISHINOが絶妙な生徒をしております。
西野の相槌の上手いこと上手いこと(笑)
 
このあたりも注目です。
 
  
仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください!
 
チケットは800円です。
 
参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。


よろしくお願いします。


人口減で一番厄介なのは「インフラの管理」


「日本の人口が減っている」とはよく耳にしますが、実際、日本の人口って、どれぐらいのスピードで減っているかご存知ですか?

これ、調べて見ると、2000年から2010年は、実際のところはちょっと増えてるんです。
で、2010年以降、徐々に減り始めて、ここに来て、急激に加速して、2019年には1年間で51万5854人減ったそうです。

生まれてくる人よりも、亡くなる人の方が「51万5854人」多かったということですね。

もう、ここからは、ものすごいスピードです。
こういった数字は、厚生労働省とかがキッパリと出しているので、一度、見てみてください。

とは言うものの、実際、そんなマクロな話をされても、あまりピンとこなくないですか?

あまり、自分達のまわりで「いやぁ〜、さすがに人口減ってきて、キツイなぁ」と思う機会ってないじゃないですか?

というわけで、今日は、もう少しだけミクロに、もう少しだけ自分達の生活に近いところで、この人口減がどういった影響をもたらすのかを、お話ししたいと思います。

基本的には、ほぼ全てのテーマで、人口減の影響は出るので、テーマを絞ってみましょう。

僕は今、町を作っているので、「町づくり」「町起こし」「地方創生」というテーマでお話しすると、これが結構厄介なんですよ。

「空き家問題」と言われても、まだピンとこないですよね?
それが、自分の生活にどのように影響するかが分からない。

人口減の一番、厄介なのって、「インフラの管理」なんです。
そう言われても、まだピンとこないと思うので、より具体的に話します。

人口が減っても、一度広がった町はなかなか畳めない


細かい数字はこの際、抜きにして、人口が増えていた時代があったわけじゃないですか?
当然、それに合わせて、家がたくさん建ちましたよね?

時を同じくして、「自動車(マイカー)」が普及したんです。
というわけで、郊外に家がたくさん建ったんですね。町の中心地から離れた場所です。
「ニュータウン」とかで検索すると出てくると思います。

その時は、まだ良かったんです。
郊外に人がたくさん住んでいるから。

でも、今、郊外にいる人が減ってきていますよね?

だけど、減ってきたとはいえ、まだまだ郊外には、人が残っているわけですから、そこに「電線」を通さなきゃいけないし、「水道」も通さなきゃいけないし、「道路」も通さなきゃいけない。
厳密に言うと、管理をしなきゃいけない。

水道管が破損したら、修理をしなきゃいけない。ここにはお金がかかりますよね。

郊外に1万人住んでいたから、そこに通す水道管の修理は元が取れていたけど、
これが100人になったら、10人になったら、「その修理代って、誰が負担するの?」という話になりますよね。

「いやいや、税金でしょ」とは言っても、税金の出どころは私達です。

インフラの管理って、1万人でも、10万人でも、かかるコストって、ほぼ同じなのにも関わらず、その財源がない。

というわけで、聞いたこともある人も多いかとは思いますが「コンパクトシティー」という活動が各地でおこなわれているんです。

要するに、広げてしまった町を、もう一回、小さく「1箇所」に集めよう…という。

皆が同じ場所に住めば、その分、インフラの管理コストは下がるわけじゃないですか?
山奥に引いた水道の管理もしなくて済む。

というわけで、「郊外に住んでいる人を、もう一度、町の中心地…あるいは、どこか1箇所に住み直してもらおう」という運動が起きているのですが、この「コンパクトシティー」構想って、全然上手くいってないんです。

上手くいっているところも、いくつかあるのですが、他は全然ダメで、郊外に住んでいる人が、中心地に住み直してくれるように、かなりの税金をブチ込んであれやこれややっているのですが、ウンともスンとも。

構想だけ聞くと、「コンパクトシティー」は実に合理的な話ですが、だけど、人間って、そんな単純じゃないんですね。

「生まれ育った街で住みたい」という人もいれば、「面倒臭い」という人もいる。
感情がそこに入ってくるんです。

あとは、「一次産業の人はどうするんだ?」という問題もある。

郊外に田んぼとかを作っている人です。
この人は田んぼの近くに住まなきゃいけないので、「コンパクトシティー」なんか言われても、町の中心には引っ越せないんです。

というわけで、「一度広がった町は、なかなか畳めない(縮小できない)」というのが現状で、今、日本人は広範囲にわたって、広く浅く住んでいるんです。
でも、人口は減り続けている。

この問題が結構、厄介なんです。

「電気」とか「ガス」とか「水道」とか言われても、なかなか目に見えないところなので、「そこのインフラ整備が大変なんです」と言われても、ピンとこない人は、「雪」で考えてください。

雪国(豪雪地帯)は除雪しないと、車は走れないんです。

あれは、地元の建設業者さんとかが夜な夜な除雪してくれているんです。
もちろん、コストもかかります。

前までは山奥の村に1000人住んでいました。
じゃあ、極端な話、1000人で、その村までの道の除雪費用は負担していた。
だけど今は、その村に20人しか住んでいません。
20人じゃ除雪費用は負担できません。
じゃあ、この村は、冬の間、閉ざされてしまう。さぁ、どうする?

というようなことが、今、人口減によって起きている一つの問題です。

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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【注意】
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