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インパルス堤下はいつまで活動休止するの?【キンコン西野】

このnoteは2023年1月17日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

 
 

現場復帰の方法は「問答無用で価値を生むこと」

 
今日は、インパルスの堤下君のことを軸に「みそぎ」について考えたいんですけども、堤下君って、去年の6月14日にガードレールに車をぶつけたんですね。
 
まぁ、褒められたもんじゃないですけど、ガードレールに車をぶつけるぐらいのことは、たぶん、過去に経験された方もいらっしゃると思うんですね。
 
僕も過去に一度あります。
 
ただ、堤下君の場合は、2017年にも事故を起こしていて、加えて、2回とも「睡眠導入剤を飲んでて運転した」とか何とかで「さすがにダメだろ」となり、車の免許を返納して、活動自粛なのか、あるいは吉本興業から謹慎を言い渡されたのか、そのあたりは忘れましたが、とにかく今は活動をしていません。
 
ガードレールにぶつけてから、かれこれ半年以上「活動休止」しています。
 
まぁ、また同じことを繰り返して、今度は被害者を生んだりしたらシャレにならないし、あと友人としては堤下本人のことも心配だから、「免許の返納」は大賛成で、そして、「書類送検」という形だったので、事故処理がキチンと済むまでは、まぁ、活動中止も致し方ないとは思うのですが、今思うのは、もろもろの結果が出た後、いつまで「活動自粛」を続けるのかなぁ?というところです。
 
「反省しなくてイイ」という話じゃないですよ。
 
もちろん、いろんな方に迷惑をかけたんだから、そりゃ反省はしなくちゃいけないと思います。
 
ただ、日本の芸能界を見ていて思うのは、「反省期間」にルールなんか無いじゃないですか?
 
たとえば「不倫をしたら、3ヶ月活動を自粛すること」というような。
 
反省期間って、なんか、オーディエンスの気分で決まっちゃってますよね?
人気商売なんだから、そりゃそうだと思うんですけども。
 
ただ、不倫をしても、次の日から活動をしている人もいれば、1年間、活動が止まってしまう人もいる。
 
「もう、しっかりしなさいよ」で済む人もいれば、「まだまだ反省が足りない」という感じで許されない人もいる。
 
ついつい「ミソギを済ませろ」みたいな話になるじゃないですか?
これ、プレイヤー側もどこかちょっとあるんですよ。
 
法的に何の問題もないのに、「まだ、ミソギは済んでないよな…」みたいな自主規制が働くんです。というのも出ていったら、タコ殴りにされるから。 
 
でも、僕、こと芸能界においては「ミソギ」なんて無いと思ってるんです。
 
さっきの話じゃないですけど、2年経っても、3年経っても、叩かれる人は叩かれて、「まだ復帰は早い」とか言われるし、一方で、一日で復帰する人もいる。
 
それって、結局、「それでも価値を生んでいるかどうか?」だと思うんです。
 
たとえば、大手事務所を辞めました。
 
今どき、大手事務所が「干す」みたいなことは難しいとは思いますが、それでも多少の忖度はあるでしょうし、何より「大手事務所」の競合になるわけですから、そりゃ前よりかは出にくくなると思うんです。
 
それはそういうもんじゃないですか。
 
だけど、それでも価値を生んでいれば、取り上げざるをえないぐらいの活動をしていれば、やっぱり、ほっとけなくなるわけで、現場復帰の方法って、「ミゾギを済ませること」じゃなくて、「問答無用で価値を生むこと」だと思うんですね。
 
で、問答無用で価値を生むには、活動しなきゃいけないじゃないですか?
 
誰に何を言われようと、とりあえず歩き始めて、そして、結果で唸らせていくしかないですよね。
 
つまり、活動を再開しないと、いつまでも始まらない。
 
「許してもらう→活動再開」は幻想で、「活動再開→そこそこ叩かれる→それでも結果を出す→許してもらう」が真実だと思うんです。
 
 

「反省すること」と「活動復帰」は切り分けて考えるべき

 
なので、何が言いたいかと言うと、堤下君は事故処理が済んだら、もう、とっとと活動を再開した方がいいと思います。
 
世間はイロイロ言うでしょうが、そんなもん現場復帰の副作用みたいなもんで、結果で黙らせたらいい。
 
最初はね、テレビ・ラジオは少し出にくいかもしれませんが(他に魅力的なタレントさんがたくさんいる中、わざわざ堤下君をキャスティングする理由もないので)、そんなの別にいいじゃない。
 
YouTubeもあるし、TikTokもあるし、チケットを手売りして、小さな劇場とか、酒場の端っこのステージで活動を再開したらいい。
 
アイツ(先輩なんですけど)、意外と真面目だから、「まだ世間が許してない」みたいな理由でブレーキを踏んじゃいそうなんです。
 
そういうこっちゃなくて、「反省すること」と「活動復帰」は切り分けて考えた方がいい。
考えてみりゃ、僕なんて吉本興業を辞めた日の夕方には活動を開始していました。
 
お世話になった事務所にはメチャクチャ感謝しているけど、それとこれとは話が別というか、止まれば止まるほど動きにくくなるじゃないですか。
 
たま〜に、キングコング二人で、堤下のとこに行ったり、堤下を迎えたりするんですけど、二人で堤下をイジって、それを8倍返しぐらいで打ち返してくる堤下が最高なんですよね。
 
すごい才能なので、眠らせておくのは勿体無い。
 
なので繰り返しになりますが、「ミゾギを済ませる」とか「許してもらうまで待つ」とかじゃなくて、事故処理が済めば、とっとと活動再開して、そこそこ叩かれて、それでも結果を出して、それでも需要がある人になる方向で話を進めた方がいいと思います。
 

 
 
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