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お客さんに飽きられる前に飽きるなbyキンコン西野

このnoteは2020年6月28日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:倉本 和昌 さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「お客さんに飽きられる前に飽きるな」
というテーマでお話しします。

「熱を下げない」という挑戦

今日は、自分の話をさせてもらってもいいですか?

自分を律する意味も込めて、「僕は今、これを頑張っています」ということを、ここで発表したいと思います。

結論を先に言うと、「今、クラウドファンディングを頑張ってます。応援よろしくお願いします」なのですが、それだけだと今更感が出てしまうので、もう少し踏み込んで喋ります。

キングコング西野の「クラウドファンディング」の歴史は古くてですね、最初は2012年のとかなんですよ…2013年に差し掛かってたかな? …まぁ、その頃です。

当時、クラウドファンディングなんて誰も知らなくて、「ネット乞食」だの何だの、それなりに迫害を受けて、それなりに苦労はしました(笑)

でもやっぱり「クラウドファンディング」という文化が広まると、救われる人も増えるし、挑戦する人も増えるし…自分は、そういった前向きな未来を迎えにいきたかったので結構頑張ってみました。

ところで、僕はよく「業界を盛り上げたい」という相談を受けます。

皆さんの周りでも、そういうことを言っているお友達がいるんじゃないですかね?

もしかしたら、貴方自身がその人かもしれない。

そんな方に是非聞いていただきたいことなのですが、文化を作る時の最も効果的で、最も具体的な方法は、「まわりに求めずに、自分が圧倒的に稼ぐ」なんです。

「けん玉業界」を盛り上げたいと思ったら、簡単な話です。

けん玉で、自分が圧倒的に売り上げを出せばいいんです。

そうすると、「え?けん玉って稼げるの?」と思う人が増え、業界に参入する人が増えて、お客さんが増えて、様々なものがアップデートされて、まもなく文化になる。

「稼げる業界に才能が集まる」というのが現実です。

だからよく吉本芸人が「吉本は稼げません」という自虐ネタをしますが、自虐ネタとしてはOKですが、業界全体で見た時には完全にマイナスで、あの自虐を続けると、吉本興業の養成所のNSCに入る子が減るんです。

「吉本に入るぐらいなら、YouTuberになろう」という人が増えて、才能がそっちに流れて、お客さんは才能についていきますから、お客さんもそっちに流れるので、最終的に吉本で活動している自分の首が締まる。

自分がいる業界の未来を本気で想うのなら、自分が圧倒的に強くなるのが一番の近道です。

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「クラウドファンディング」は【支援】であって、【稼ぎ】ではありませんが、理屈は同じです。

「クラウドファンディングに挑戦したら5万円が集まりました」という結果よりも、「クラウドファンディングに挑戦したら1000万円が集まりました」という結果を出した方が、「え? そんなに集まることがあるの? じゃあ、僕もやってみよう」とクラウドファンディングを始める人が増えて、文化になる。

日本にクラウドファンディングを浸透させる方法は一つで、「自分が圧倒的に支援を集める」だったんです。

…で、それに関しては、たぶん日本で一番貢献させてもらったと思います(#誉めてね)

先日、スタッフさんから教えてもらったのですが、僕のクラウドファンディングの総合支援者数は5万人を超えていて、支援総額は3億5000万円を超えているそうです。

今はもうクラウドファンディングをやることに対する風当たりみたいなのも、ずいぶん減ったと思います。

一般化しましたよね。

ただ一方で、クラウドファンディングって、どこか花火的で、どこかスペシャルイベント的な雰囲気があって、個人が何度もやるもんじゃないんですね。

やっぱり1回目が一番応援されるし、2回、3回と続けていくうちに、どうしても「またかよ感」が出てしまう。

なので、定期的な活動の資金を集める装置としては、実はあまり向いていない。

だから、ある時から僕は「オンラインサロン」に切り替えて、そこで活動費を捻出しています。

ただ、今、映画『えんとつ町のプペル』の前売り券を全国の子供達にプレゼントする運動をしていて、これは「クラウドファンディング」でやっているんですね。

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今年の年末に公開されている映画『えんとつ町のプペル』に、サッカー教室の子供や、バレエ教室の子供や、児童養護施設の子供や、孤児院の子供達、10万人を招待しようと思っていて……

映画『映画えんとつ町のプペル』を観たい子供達(子供施設)を募集して、同時に、子供達に「映画えんとつ町のプペル」を観せてあげたい(プレゼントしてあげたい)大人を募集して、そのマッチングをクラウドファンディング上で行っている形です。

たとえば、「福岡県福岡市の民間学童保育所『どんぐり広場』の子供達20人に映画『えんとつ町のプペル』をプレゼントできる権=3万6000円」みたいな感じです。

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『どんぐり広場』の子供達は、今回の映画を観れたのは「○○さんが贈ってくれたから」ということを知り、「〇〇さん、あざ〜す」となるわけですね。

…説明が雑ですみません。

で、「映画を観たい」と手を挙げてくれたのに、その施設に支援する方が現れない場合もあるわけじゃないですか?

ここで「マッチング不成立です。今回は残念ですが…」としてしまうと、それは、ただのマッチング野郎になるので、それだけはしたくない。

というわけで、僕個人がクラウドファンディング上で仕事をして、その仕事の利益を全額、マッチングが成立しなかった施設に支援させていただくことにしています。

厳密にいうと、利益で映画のチケットを買って、プレゼントしていただくことにしています。

オンライン講演会なんかが、それに当たります。

今、クラウドファンディング上で、「西野亮廣オンライン講演会 〜強いチームの作り方と、現代リーダーの仕事〜」を見れる権利を800円で販売しているのですが、この利益は全額支援させていただきます。

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で、先ほども申し上げましたが、目標は「10万人の子供達を招待する」なんですね。

この規模になってくると1回や2回のクラウドファンディングでは到底届かなくて、何回にも分けて、1年間ぐらい続けなきゃいけないんです。

今やっているので「第3弾」です。

当然、「またかよ感」が増してくるわけじゃないですか。

そんなことは百も承知なんです。

でも、見つかることが大事だから「オンラインサロン」じゃなくて、「クラウドファンディング」でならやる必要がある。

で、今、挑戦していることのは何かというと、「お客さんに飽きられる前に、自分が飽きない」ということです。

「集中力を途切らせない」ということです。

「自分が飽きない」というのは挑戦としては少し地味かもしれないですが、結構難しくて、何事においても結構大事だなぁと思っています。

新しいプロジェクトに熱を持つことは簡単なんです。

大切なのは、「どう工夫すれば、その熱を下げずに(飽きず)にいられるか?」で、ここを頑張っています。

今日はすみません。自分の話をさせていただきました。

クラウドファンディングに挑戦中ですので、一度、覗いて観てください。

オススメのリターンは、「「西野亮廣オンライン講演会 〜強いチームの作り方と、現代リーダーの仕事〜」を見れる権」です。

ここでは、個人の時代が終わって、集落の時代に入った今、とっても大切なチームビルディングについて、お話したいと思います。

…とまぁ、こんな感じの広報活動を(努めて)飽きずに1年間続けていきます(笑)

応援宜しくお願いします。

というわけで、
「お客さんに飽きられる前に飽きるな」
というテーマでお話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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