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「補助金問題」で追い込まれています【キンコン西野】

このnoteは2022年11月19日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

 
 

ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の「補助金問題」
 

昨日、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演のことをチラッとお話しさせていただいたところ、「何があったんですか?」という質問がたくさん届きまして、これに関しては、すでに昨日の時点で公式サイトに出ていたので、(もう言っちゃっていいと思うので)僕の方からも改めて御説明させていただくと…
 
今回、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演は補助金の申請を出していたんですって。
 
舞台業界の補助金の話って、あまり馴染みがないと思うのですが…「申請を出して、それが通れば、子供達を劇場に招待できる」みたいなヤツです。
 
厳密に言うと「子供達を劇場に招待できるだけの予算が下りる」みたいな感じです。
 
ちなみに、僕は、このコロナ禍にミュージカルと歌舞伎と武道館ライブを2本仕掛けましたが、自分の好きなタイミングで、自分の好きなようにやりたいので、この「補助金」という制度は利用しませんでした。
 
まぁ、利用するも、しないも自由で、それは公的に認められている制度ですから、肯定も否定もされる筋合いはないのですが、プペルの大阪公演は、補助金の申請をしたそうなんです。
 
問題はここからで、(僕が仕掛けているイベントじゃないので、情報が間違っていたらゴメンナサイ!)、聞くところによると、「大阪公演の補助金が下りるか下りないか?の結果は10月末に出る」と言われていたんですって。
 
ですが、11月19日現在になっても(つまり公演2週間前になっても)、まだ結果が出ていない。
 
申請資料に落ち度があったのか何なのか、何度かやりとりされたそうです。
 
 

補助金のために空けている2000席・・・
 

ここで考えていただきたいのは、「まだ申請の結果が出ていない」も何も、運営としては、申請の許可が下りるかもしれないから…つまり、子供を招待することになるかもしれないから、招待分の席を空けとかなきゃいけないんですね。
 
ただ、もうお聞きになられているかもしれませんが、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演って、すでにチケットが完売しているんです。
厳密に言うと、補助金の申請が下りた時の為に空けている席を残して、チケットが完売してるんです。
 
「もうチケットは買えません」とアナウンスしているのに、補助金用の席は空いているんです。
 
そして、ここまで待っても「補助金の申請が下りない」という可能性がある。
 
ちょっと、怖い話でしょ(笑)?
 
これに対して、プロデューサーさんが補助金の申請の許可が下りるのをひたすら待たれていたので、西野の方から、「いつ下りるか分からない許可を待っていても、誰の為にもならなくないですか?」という連絡をさせていただきました。
 
だって、たとえば、公演前日に「補助金が下りました!」となっても、そこから2000人ぐらいの子供に招待の声をかけなきゃいけない。
 
とても間に合わないですよね?
 
さらには、公演前日に「補助金が下りません!」となったら、そこから2000枚のチケットを売らなきゃいけない。
 
しかも、2週間前に「もうチケットは買えません!」と案内を出しているのに(笑)。
 
戻るも地獄、進むも地獄なので、「どこかで決断して、手を打たないといけないですよ」という話をプロデューサーさんにさせていただいたんです。
 
昨日の放送で、「それならそうと早く言ってよ」と言っていたのは、まさに、このことで、10月末の時点で「補助金がどうなるか分からない」ということをチームメンバーに共有していただけたら、もうその時点で「補助金は諦めて、チケットを売ろう」と切り替えられたわけで、「チケットは完売しました!もう買えません!」とはアナウンスしていなかったわけで、なので、「それならそうと早く言ってよ」だったわけです。
 
 

仲間の失敗を全員でカバーする大阪チームを負けさせたくない
 

ただ、ここでプロデューサーを責めても仕方ないので(問題が解決するわけじゃないので)、
これが、大阪チームの凄く素敵なところだと思うんですけど、問題が発覚して、すぐに気持ちを切り替えて、動かれたんです。
 
そんなこんなで、公式サイトの方でも既に出ていますが、今回、大阪チームが打ち出した方針を、僕の方から、あらためてご案内させていただきます。
 
まず、今、補助金用に確保している席が「2000席」あるんです。
 
全19公演の合計で2000席です。
 
そして、補助金の申請の結果がまだ出ていない。
 
プロデューサーとしては「22日」までは待ちたいそうです。
ここは尊重して、ただ、許可が下りようと、下りまいと、22日から「販売」あるいは「ご招待」で動いても、2000人は間に合わないので…まずは、当初予定していた補助事業に向けた招待席数を変更し、約1000席を再販売致することになりました。
 
すでに『チケットぴあ』さんとのやりとりも済ませて、再販売は23日(来週水曜日)です。
 
もう、公演10日前です(笑)。
 
何しとんねん(笑)
 
そして、11月22日までに補助金申請が下りなかった場合は今回の補助金申請を諦めて、ただ、そこから『チケットぴあ』さんとの調整を始めると、残りキープしている1000席のチケットを売り出すのは、11月29日とかになっちゃうので、もう『チケットぴあ』で売ることを諦めて、「手売りチケット」として販売するそうです。
 
プペルの大阪公演って、先月急に決まったイベントでも何でもないんです。
 
だいぶ前から決まっていたイベントなのに、直前になって、このドタバタ劇です。
 
人は失敗をする生き物だし、仲間の失敗を全員でカバーする方向で決めたチームはやっぱり最高だし、あとはクリエイティブに関してはものすごいものが出来上がりそうだし…そんな姿をずっと見てると、なんかね、彼らを負けさせたくないなぁという気持ちになってます。
 
あと、やっぱり、これは僕のダメなところなんですけども、「順調にいく」ってチョット退屈で、映画公開の時にコロナが直撃した時もそうだったのですが、予想外のトラブルが襲ってきた時に「上等だ」という少年漫画の主人公のようなスイッチが入るんです(笑)。
 
面白くなってきたので、こうして皆さんに現在地を共有しておきます。
 
もし良かったら、23日は『チケットぴあ』の前でスタンバイしておいてください。
 
ここから2週間。
 
これは、仕事でやっているわけではなく、僕の完全なる趣味なんですけども、「ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演を負けさせない」という遊びをしてみたいと思います。
 
よかったらお付き合いください。
 

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