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公開から1ヵ月。『えんとつ町のプペル』上映館が25劇場追加!byキンコン西野

このnoteは2021年1月29日のvoicyの音源の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:『えんとつ町のプペル』観ました。西野さん一言言わせてください。ありがとう。まえだたくみの父親​ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


相変わらず、『キンコン西野と一緒に観る映画『えんとつ町のプペル』』の全国行脚が続いております。

今日は、雪の状況との相談で、まだ飛行機が飛ぶか飛ばないかちょっと分からない状況なのですが、飛べば、このあと、北海道の劇場を3件回ります。

函館・札幌・札幌と3件回ります。

で、明日は川崎のチネチッタで映画『えんとつ町のプペル』を観た後、タクシーに飛び乗って、そのあと18時5分からTOHOシネマズ日比谷で映画『えんとつ町のプペル』を観ます。

その前のものは全部完売しているのですが、TOHOシネマズ日比谷はまだチケットが取れると思うので、明日お時間がある方は是非、TOHOシネマズ日比谷にいらしてください。

そして明後日、31日の日曜日は、始発で大阪に行きまして、TOHOシネマズ梅田に、もう、住みます。ずっと居ます。

・9時10分の回
・12時の回
・14時20分の回

計3回連続で観ます。

これは自分でも「どうした」と思っておりますが、とにかくその3回連続で観ます。

大阪の方は是非、ご家族お友達恋人をお誘い合わせの上、ご参加ください。

31日は、TOHOシネマズ梅田にずっとおります。

感染症対策で、握手をしたり、サインをしたり、写真を撮ったり、お手紙を受け取ったり、おしゃべりをしたりすることはできませんが、全力で会釈させていただきます。

本当に、しゃべりたくてしゃべりたくて仕方がない気持ちをぐっと抑えて、120%の笑顔で会釈させていただきますので、何卒ご理解ご協力の程、よろしくお願いいたします。

ちなみに、1月25日から31日までの、映画『えんとつ町のプペル』のチケットの半券をお持ちの方は、オンライン講演会『教えて!西野先生モノづくりと、とっても大切な「お金」と「集客」の話』にご参加いただけますので、半券は捨てずにお持ちください。

「お金」と「集客」について、1時間から1時間半ほど、けっこう真面目にお話させていただきます。

さて、本題です。

この調子で、かれこれ1ヶ月以上、12月25日に映画がスタートしてから毎日、ドブ板営業を続けているわけですが、ここに来て、映画『えんとつ町のプペル』に動きがありました。

映画公開から1ヶ月とちょっとが経ったこのタイミングで、映画『えんとつ町のプペル』の上映館が、25劇場、追加となりました。追加となった劇場の情報に関しましては、『えんとつ町のプペル』の公式ホームページよりご確認ください。

そうなんです。増えたんです。上映館が。

元々309館位で上映していたのですが、1ヶ月が経ったこのタイミングで増えたんです。びっくりしました。

映画公開前は、上映期間はとりあえず1ヶ月、という話だったんです。

1ヶ月上映したら、そこから先は、徐々に上映スクリーンが減っていく、というお話だったのですが、ところが、減るどころか、上映館が25劇場増えちゃった。

なので、今は多分全国でどれくらいだろう。334スクリーンとか、そんなんだと思います。

すごいことになっております。

月並みですが、本当に皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。

Twitterでも連日いろんなツイートをしてくださっていて、本当に支えになっております。本当にありがとうございます。

その上で、12月25日から40日間、毎日続けているドブ板営業の影響も、多少はあったと思うんです。

実際に足を運ばせていただく回は、チケットの売り上げというものが全然違ってくるので。

そこそこ力技でヒットさせているという。ヒットしている状態に半ば強引に持ち込んでいる感は、やっぱりあるんですね。

ただ、このラジオをお聴きの皆様にはぜひ覚えておいていただきたいのですが、間違いなく、来年にはこのドブ板営業のことって、世間から忘れられるんですよ。

世間の記憶には、映画『えんとつ町のプペル』が、なんか時代の風を捉えてヒットした、という感じで片付けられてしまう。

ヒットの裏にあったドブ板営業は、全然記憶されないんですよ。

これは映画に限った話ではなく、例えば、出版の世界でもそうで、本を出すときに書店さんの挨拶回りをさせていただくのですが、ちなみに、「こちらの書店さんに挨拶まわりで来られた作者さんはどなたですか?」と質問してみたところ、いつも、どこの書店でも同じ、とある人気作家さんの名前が出てくるんです。

誰しもが知っている作品を書かれているその作家さんの名前が、沖縄の書店でも北海道の書店でも出てくるんですよ。

つまり、その人気作家さん、どなかは言いませんが、その方はむちゃくちゃ足を使っているんです。

筆を走らせた後、むちゃくちゃ足使ってるんです。

こんなこと言うとあれなのですが、もちろん、作品は素晴らしいのですが、作品の力だけで今の結果に結びついているわけではなく、ドブ板営業との合わせ技一本なんですね。

例えば、『かいけつゾロリ』の作者の原ゆたかさんが、どれくらいのドブ板営業をされているかなんて、考えたことがないじゃないですか。

なんとなく、『かいけつゾロリ』って子供にささる内容で、「出せば売れるもの」として認識してしまっている。

ヒット作を持ち出してきて、その作者がどれだけのドブ板営業をしていたかなんて、誰も議論しないんですね。

だから、作品というものに多くの方が幻想を抱いてしまう。

「作品の内容が良いから」、あるいは、「届け方が上手かったから届いた」としてしまう。

それで、ドブ板営業が無ければ届かなかった作品でも、その後、ドブ板営業なんて無かったことのように扱われてしまう。

実際このドブ板営業もそうだと思うんですね。

世間では、「キンコン西野はなんかうまいことやっている奴」というイメージを持たれていると思います。なんかネットを駆使して、するするっと問題を解いているイメージを持たれていると思います。

絵本『えんとつ町のプペル』は、「無料公開をしたからヒットした」と言われることが少なくないのですが、無料公開するだけでヒットするのであれば、全ての書籍がヒットしているんですね。

無料公開してウンともスンとも言わなかった書籍なんて、星の数ほどあるんです。

ニュース性のある派手な施策っていうのは、たくさん仕掛けている打ち手の一つに過ぎず、現実問題、映画『えんとつ町のプペル』だって、裏を覗いてみると、この有り様なんですよ。

まず、僕は今から函館に飛ぶわけですが、雪の影響で飛行機が飛ぶかどうかわかりません。

しかしそのジャッジが出てから家を出てしまうと、飛行機に間に合わないので、飛ぶかどうか分からないなか、とりあえず今から羽田空港に向かう。飛行機が飛ばなかったらすごすごと帰ってきます。

それで、うまいことやってるもなにも、僕は、マイクパフォーマンスを全く抜きにしても、僕よりドブ板営業している人間を、見たことがないんです。

それで、あらためて今日の話をまとめると、このドブ板営業は、「忘れられる」ということです。

ドブ板営業が忘れられる理由って、明確にあるんですよ。

誰も、「こつこつと届ける方法」という検索なんてしないからです。

みんなが検索するのは、「楽をして届ける方法」なので、そういったものがニュースとして残るんです。

映画公開の少し前から、「僕の活動を見届けてください」と再三にわたってアナウンスさせていただきましたが、厳密に言うと、「『世間はこれらの活動を忘れてしまう』ということを踏まえた上で、見届けてください」ということです。


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