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表現活動とお金【キンコン西野】

このnoteは2021年11月16日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は「表現活動とお金」というテーマでお話しさせていただきます。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。

お知らせ!『プペル ~天明の護美人間~』の記者会見配信


来年1月3日〜20日に、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』をやっちゃいます。


チケット発売は11月25日からなのですが、その前に、「記者会見」の模様と、「海老蔵×西野」の対談の模様を、それぞれオンライン配信でお届けします。

オンライン配信のチケットをお求めの方は、
『CHIMNEY TOWN Peatix』で検索してみてください。

■海老蔵x西野亮廣 プペル歌舞伎発表後の対談配信

■歌舞伎『プペル〜天明の護美人間〜』制作発表会見生配信

西野と海老蔵さんがツーショットで並ぶことも、なかなか無いと思うので、この機会に是非、チェックしてみてください。
 
よろしくお願いします。


お知らせ!『映画 えんとつ町のプペル』DVD&Blu-ray発売中


そして、もう一つ。
 
『映画 えんとつ町のプペル』のDVD&Blu-rayが出ました。
 
先日、ミュージカルにこられたお客様から、「西野さん、サイン入りDVDの発売も検討してください」と言われたので、諸々の確認をとって、今日中に「キンコン西野のサイン本屋さん」に出そうかなぁと思っています。
 
その際、ちょっとリアルなお願いなんですが、個人でDVDを送ろうと思ったら、送料が結構かかってくるんですね。
 
 
で、ぶっちゃけ、(販売する側の)僕はいいんだけど、購入される方が無駄に送料を支払うのは嫌じゃないですか?
 
なので、送料をギリギリまで安くする為に「10枚セット」とかで出すので、個々で買うのではなくて、買うときは、友達10人とグルになって買ってください。
 
そうすると、送料がグッと安くなるので。
あと、僕の配送の手間も省けます(笑)
 
とりあえず、今日の夕方までには「キンコン西野のサイン本屋さん」に出そうと思いますので、とっとと友達とグルになっておいてください。

宜しくお願いします。
 

新作歌舞伎「SS席」1席3万円の値段


そんなこんなで本題でございます。
 
今日は「表現活動とお金」というテーマでお話しさせていただきます。
朝から、ちょっと込み入った話です。
 
昨日のオープニングで、少しお話しさせていただきましたが、来年1月にやる新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』には「SS席」というものがあって、それが1席3万円なんですね。
 
それに対して、どこかの週刊誌が「高いっ!」みたいな批判を書いて、田村Pが「アホか」とブチギレていたんですけども…(笑)、
身内びいきするわけじゃないですが、僕もアホだと思っています。
 
週刊誌の記事もそうだし、それに扇動されてしまう人も。
 
ここで言う「アホ」というのは「性格が悪い」とか、そういう話じゃなくて、「シンプルに頭が悪い」ということです。
 
そもそもモノの値段を決めるのは「買う人」で、高けりゃ買わなきゃいいし、買う人がいるのであれば、外野がとやかく口を挟む筋合いはない。
 
 
たとえば、週刊誌というものに対して、僕は1円も払いたくないですが、400〜500円を払って買いたい人もいるわけで、そこに対して、僕が値段をとやかく言う筋合いはないと思うんですね。
 
それで週刊誌が批判されたり、「なんで、そんなものに400〜500円払ってんの?」と週刊誌を買う人が批判されるのもおかしな話で、そこに口を挟んでしまうと、「そういう、お前だって、深夜アニメのフィギュアに数万円を払ってんだろ」という話になってくる。
 
それよりなにより、新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の「SS席」を買ってくださるお客様がいて、それによって「3000円の席をご用意できる」というのが大事だと思っています。
 
3万円の「SS席」を作らなかったら、公演の採算をとるためには、「3000円の席」を「5000円」とかにしなきゃいけなくなってくる。
 
そうなると、たとえば、僕が子供の頃の西野家にとって歌舞伎というものが「金持ちの娯楽」になってしまって、選択肢から外れちゃうんですね。
 
西野家はサラリーマン家庭の4人兄弟なので、一席5000円のイベントなんて、参加できるハズないんです。
 
「サラリーマン家庭の4人兄弟」を、「お客さん」から外してしまうエンタメが生き残れるハズがなくて、「子供の頃の僕みたいな子に、とことん作り込んだエンタメを届けるにはどうすればいいのか?」ということを、僕らは常日頃考え、行動しています。


制作費を作ってキャスト&スタッフを守っていく


チケット料金を下げる一番手っ取り早い方法は、「制作費を下げること」です。
 
舞台セットや舞台衣装を簡素にして、キャストやスタッフのギャランティーを削ればいいんです。
 
だけど、そこを突き詰めちゃうと、誰も幸せにならないんですね。
 
 
一昨日、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のゲネプロというものがあって、そこにはキャストさんのご家族もいらっしゃっていて、まだまだ小さい子もいるんです。
 
「カンパニーを守る」ということは、当然、「この子のことも守る」ということで、その為にはどうすればいいのか?
 
そう考えると、その答えは決して「キャストやスタッフのギャランティーを削る」にはならない。
 
「ご家族のことは必ずなんとかします。そのかわり、ステージ上で圧倒的な結果を出してください」というのが、キャストと運営サイドの(舞台を作る人間の)約束であるべきだと僕は思っています。
 
僕は思っているし、僕のまわりのプロデューサー陣も全員思っています。
 
たぶん、これは、舞台人に限らず、どのチームも、どこの会社もそうじゃないかな?
もちろん、週刊誌の人達もそう。
 
「批判」というものは、基本的には「自分の打ち手を減らす作業」で、当然、「SS席」を批判してしまうと、自分のサービスの中には「SS席」を作れなくなってしまう。
 
そうすると、「全部安くしましょうよ」になり、最終的には、自分のスタッフの給料をカットする方向に向かう。
 
これをずっと続けているのが日本で、この思考から抜け出さない限り、誰も幸せにならないです。
 
 
んでもって、キチンと制作予算を確保して、キチンとキャスト&スタッフを守っていく方法は「VIP席」だけじゃありません。
 
僕、先日の武道館公演で話すネタを仕上げる為の「オンライン勉強会」というものを、コッソリ20回ほど開催していたのですが、そのオンライン勉強会の売り上げは全額、ミュージカルの制作費に充ててもらいました。
 
その勉強会は、僕がこの仕事で学ばせてもらったことを共有する会なので、グッズなんかと同じで「作品の副産物」であることは間違いない。
 
それを販売して、その売り上げを作品に還元することは、何ら間違ったことじゃないと思っています。
 
そういった感じで、通常の「チケット売り上げ」以外でも、制作費を作っていって、いろんなものを守っていきたいなぁと思います。
 

お知らせ!新作歌舞伎のストーリーを全部喋る生配信


最後にお知らせですが、新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』のストーリーを西野がオンライン配信で事前に全部喋ってしまう会を開催する運びとなりました。
 
CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。

売り上げは全額、歌舞伎の制作費に充てさせていただきますが、これに関しては、別の意味もあったりするので、また今度お話しさせてください。

今日は「表現活動とお金」のお話しでございました。

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
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