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ヒットするサービスと、面白いサービスは違う【キンコン西野】

このnoteは2022年2月16日のvoicyの音源、『えんとつ町新聞』の内容をもとに作成したものです。

今日は、『ヒットするサービスと、面白いサービスは違う』というテーマでお話ししたいと思います。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

お知らせ!最初で最後の『毎週キングコングin日本武道館』


2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。

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いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。

チケットは、オフライン(劇場で見れる)チケットとオンラインチケットの両方をご用意させていただいています。

オフラインチケットは、ローチケ他、各プレイガイドでチェックしてください↓
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=621218

そして、オンライン配信チケットをお求めの方は↓
『ローチケ 毎週キングコング 配信』で検索してください。

https://l-tike.com/kingkong/


キングコングが武道館でライブをするのは今回が最初で最後なので、この機会に、是非!
よろしくお願いします。

お知らせ!「キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会『DAOって何?』」参加者3600突破!


そして、もう一点。

3月2日に開催する、オンライン勉強会「キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会『DAOって何?』※儲け話はありません」の参加者が「3600名」を突破しました。

ZOOM画面を共有する形で、Facebookグループで生配信します。
(※アーカイブは4月末まで残ります)

こちらは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明するビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会です。

「仕組み」を学ぶための勉強会ですので、儲かるとかそういう話は一切ありません。

この配信では、ビットコインをはじめとして、
ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめたあと、
「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。

プログラムは、
=====
・ビットコイン、ブロックチェーン、NFTについてまとめ
・DAOって何?
・DAOで何ができる?
=====
といった感じです。

興味がある方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。

チケットは800円です。

よろしくお願いします。


「こねくりまわしたサービス」はヒットしない


そんなこんなで本題でございます。

今日は、『ヒットするサービスと、面白いサービスは違う』という話です。

まず、自分のスタンスを明らかにしておくと、「ヒットするサービスと、面白いサービスは違う」というのは、「売れているものは面白くない」と翻訳されてしまうリスクを孕んでいると思うのですが、僕は、そうは思っていないです。

たとえば、「お笑い芸人」なんかは顕著で、売れている芸人さんはすべからく面白いです。

どれだけ御託を並べようが、どれだけ立場がある人であろうが、「笑いが起きなかったらアウト」という、誰にでも判断できるジャッジポイントがあるので、そこはもう間違いない。

「いやいや、あの芸人、そんなに面白くないけど」と思う人がいるかもしれませんが、テレビ局側や劇場側に「面白くない芸人を起用するメリット」なんて一つもないわけで、よくよく見てみると、その芸人さんが「パス」を出していたり、「リアクター」になっていることで、笑いのキッカケを作っていたり、あるいは、笑いを大きくしていたり、とにもかくにも必ず「笑い」がそこに絡んでいる。

売れ続けている芸人さんは本当に面白いなぁと思います。

あと、漫画でいうと『ドラゴンボール』は面白いし、『スラムダンク』も面白いし、『呪術廻戦』も面白いし、映画でも『君の名は。』は面白いし、『パイレーツ・オブ・カリビアン』も面白い。

中学生の頃は「フランス映画が好き」とか言ってたのですが、当時、それは完全に嘘で、ポジションを獲得するための好みで、僕、売れているもの、結構、好きです。

なので、今日の話は「売れているものはダメだ。売れていないものにこそ本質がある」みたいな話ではありません。

その上で、『ヒットするサービスと、面白いサービスは違う』という話なのですが、僕、どういうわけか事業の相談というか、意見を求められる機会が多くて、「僕なんかに相談して大丈夫なのかな?」と思いつつも、求められたからには、正直にお答えしているんですけど、
なんか「面白いサービス」をやろうとする人が多いんです。

嫌な言い方をすると「こねくりまわしたサービス」です。

「これが、こうなって、ここで、こうなった時に、こういう運動が発生するので、このタイミングでマネタイズをして…」みたいな「伏線回収系の小説」のようなやつです。

そりゃ、やるからには「面白いサービス」をやりたくなるのは僕も痛いほど分かるのですが、僕自身、「結果的にココとココが繋がって、鬼バズりした」みたいな経験はあっても、最初から二発目のパンチや三発目のパンチを用意していて、それが見事に打てた試しって、ほとんどないんですね。

「3連コンボが決まってから、それをまた再現できるように、環境を整える」ということが多いです。

僕がシャレで作ったサービスの中だと、一番面白いのが『レターポット』かなぁと思うのですが、「お金と言葉って性質が似てるよね」というところからスタートしているサービスなので、サービスというよりも、もはや表現活動に近い。

なんかもう「説明込みで面白い」というものなので、こういうものはヒットはしないですよね。

一方で、これもまたシャレで始めたサービスなんですけども『キンコン西野のサイン本屋さん』という、「キンコン西野がサイン本の注文をとって、キンコン西野がサインを入れて、キンコン西野が梱包して、キンコン西野が郵便ポストにブチ込む」という、ただの根性だけで回している「アイデアの欠片も何もないサービス」があるんですけども、実はコレ、たいした宣伝もしていないのに、ず〜っとご利用いただいているんです。

サービス内容は面白くもなんともないですけども、超ロングヒットなんです。

「単純なサービス」を今の時代のやり方でやる


じゃあ、この話の流れだと、「面白いことをするな。説明が要らない簡単なサービスだけをしとけ」となりそうなのですが、そうではなくて、僕の言い分は「面白いことができる脳ミソを、説明が要らないサービスを作ることに使った方がいいんじゃね?」です。

サービスを作る時に、ついついこねくり回したくなる事情はあって、それというのは「単純なサービスはもうすでに世の中にあるから」です。

あるんです!

おっしゃるとおり、たしかに世の中にあるんですけども、その「すでにあるような単純なサービス」を、今の知識、今の時代のやり方で、やるんです。

今の知識、今の時代のやり方でやれば、必ず違うものができるから。

「ちびっこ電話相談室」が「おもいっきり生電話」になり、「ひろゆきサンのYouTubeチャンネル」じゃないですか。

「キューピー3分クッキング」が「クックパッド」になり、「クラシル」になってるじゃないですか。

「いつの世も説明不要なシンプルなサービスしかヒットしていなくて、ただ、そのサービスは、ものすごく面白い人達が作っているよ」というのが本質だと思うんですね。

なので、例外もありますが、「面白いサービスを作ったんですけど、あまり使ってもらえなくて」という相談に対しては、毎回「複雑で面白いからだよ」と思ったりします。

最後にこれだけはお伝えしておきたいのですが、今日は便宜上、「面白い」と「ヒット」を対にして喋りましたが、普段の僕は「ヒットしている分かりやすいサービス」や「ヒットしそうな分かりやすいサービス」を『面白いサービス』と呼んでいて、「複雑でユニークなサービス」を『あんまり面白くないサービス』と呼んでいます。

少しややこしいですが、そこんとこ夜露死苦!

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!

【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!

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