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【キンコン西野】間違った節約をする人

このnoteは2021年4月23日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:鎌倉で100歳まで趣味美容師ウルマ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

5月末に出る僕の絵本最新作『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』のご予約がAmazonさん楽天さん等で始まっております。

【Amazon】

『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の世界が舞台となっている作品ですが、物語が繋がっているわけではないので、映画をご覧になられた方も、まだご覧になられていない方もお楽しみいただけると思います。

決して許されない恋をしたモンスターの物語です。

こちらの作品はサイン本の対応も承っておりまして、サイン本をお求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

(※こちら↓)

私、キングコング西野が「自宅でサインを入れて、梱包して、郵便ポストにブチ込む」という内職に励んでおります。
宜しくお願いいたします。

そして、お知らせがもう一つ。

月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

アル中甚だしいですが、やっぱりお酒の席の話が、どこよりも早いんです。

まだ、商品やサービスの開発前で、記事にもなっていない、インタビューもされていない、オンラインサロンにも書かれていない、「次に、これをやろうと思ってるんだけど…どうかな?」といった感じで、本人の中で、まだ、まとまりきっていない話なんかをさせてもらっています。

いつもの呑み屋の感じです。。

先々、決まっているゲストは、「雨上がり決死隊の宮迫さん&極楽とんぼの山本さんコンビ」「幻冬社の箕輪さん」「ダイノジ大谷さん」「IT評論家の尾原和啓さん」「ホリエモン」です。この5組はすでに撮り終えたのですが、メチャクチャ面白かったので、オススメです。

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

宜しくお願いします。

さて。そんなこんなで本題でございます。

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昨日、Voicy代表の緒方さんと呑んでいて、緒方さんから聞かせていただいて、「なるほどなぁ」と思った話なのですが…結論から言うと「自分の時給を換算しない人っているよね」という話です。


いろんな生き方があっていいと思うので、ここでは人としての良し悪しを言っているわけではなくて、「人のタイプ」として、「優しい人」とか「ストイックな人」とか「部屋が綺麗じゃないいと落ちつかない人」という並びで、「自分の時給を換算しない人」がいる。


たとえば、ウチの母ちゃんとかがそうなんですけど、今でも10円でも安い牛乳を求めて、「他のお買い物はAのスーパーで済ませて、牛乳だけはBのスーパーで買う」ということをする。

そこで、10円節約できたことを手柄とするわけですが、その10円を生み出すには、「スーパーのチラシを見比べて、何の食材をどっちのスーパーで買うかを決める時間」や「AとBのスーパーを自転車でまわる時間」がかかっているわけで、時給換算すると絶対にマイナスなんです。

厳密に言うと、節約できていないんです。

その時間を、クラウドソーシングか何か、家でやれる仕事を探した方がプラスが生めると思うのですが、それはやらない。

あと、「いつか使うかもしれないから」という感じで、モノを捨てずに、家がモノだらけになっている人。

「これ、ウン千円もしたんだから、捨てるのは勿体無い」みたいに言ってるけど、「お前、それを片付け続けるコスト、どれだけかけてんだよ」という話じゃないですぁ。

モノが増えれば増えるほど、片付ける時間が増えるんですけど、片付ける際の時給は換算せずに、「モノが多ければ多いほど裕福」と捉えてしまう人がいる。

ただ、そういう生き方があってもいいと思っていて、大切なのは、そこに自覚があるかどうかだと思います。

分かっていて、でも、やりたいことってあるじゃないですか?

たとえば、僕がやっている『キンコン西野のサイン本屋さん』なんて、まさにそれで、僕の時給を考えたら、僕が梱包したり、配送の手配をしたり、郵便ポストに投函しにいくのって、絶対にマイナスなんです。

それだったら、その時間、僕は別の仕事をして、利益を作って、そのお金の一部で、梱包とかの一切合切を外注した方がイイのですが、それはやりたいんですね。

普段、仕事が進んでいるかどうか、なかなか目で確認できないような仕事ばかりしているので、自分で「サイン本」をポスト投函することで、「ああ、絵本が届いている」という安心を得ているんです。

「その安心を買っている」と考えたら、マイナスじゃないかもしれません。

大切なのは、自覚があるかどうかですね。

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いろんな人の動きを見ていて…とくに、「節約」に命をかけているような人を見ていると、「自分の時給が発生している、という自覚があるのかなぁ」ということを思ったりします。

節約には、純粋に「無駄を省く」になっている場合と、「節約する為にコストを支払っていて、結果的にマイナス」という場合がある。


「働いて(コストをかけて)稼いじゃった方がプラスなのか、コストをかけて節約した方がプラスなのか?」を天秤にかけることが重要で、その天秤にかけずに、「貯金残高が増えたらかプラス」という結論を出しちゃう人がいる。

「いやいや、その貯金残高を増やす為に、いくら支払ったのよ」という(笑)


これも、お金リテラシーの一つだなぁと思っていて、日本は学校で「お金」のことを学ばないから、やっぱりね、「お金を作る」ということがゴッソリ抜け落ちている人が少なくない。

お金の作り方の選択肢が「節約一本!」みたいな人が少なくない。

会社を経営してみると、「売り上げ」を作らないと会社は回りませんから、その為の「経費」はいくらか?」という考えになるのですが、「会社で働いて、会社からお金を貰う」だけで生きていると、「売り上げ」と「経費」の発想になかなかなりづらい。

ビジネスマンが集まるような講演会とか、newspicksの対談とかなら、普通に話を聞いてもらえるのですが、それこそテレビで「お金の作り方」の話をすると、「銭ゲバ」とか「詐欺師」という扱いになっちゃうんです。

そこで、待ち望まれているのは、コスト度外視の節約術です。

「食べ物が無いから、もう食べ物は食べません!動いたらお腹が空くから、動きません!」みたいな。

いやいや、キチンと食べて、体力をつけて、畑を耕した方がよくないっすか?

「それって、節約になってるっけ?」というようなことを無自覚にやっちゃって入りう人がいて、きっと、このラジオをお聴きの方の中にもいらっしゃると思うので、一度、自分が「その節約にかけているコスト」を考えてみてください。

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