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【キンコン西野】ポスティングに効果はあるのか?

このnoteは2021年5月23日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:陸前高田の海の見える畑から応援します。ヨシダツカサ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

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今月末に発売する僕の絵本最新作『みにくいマルコ 〜えんとつ町に咲いた花~』のご予約が各書店さんでスタートしました。

(※こちら↓)

『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の「えんとつ町」が舞台となるのですが、映画をご覧になられていない方も勿論楽しめる内容となっております。

映画をご覧になられた方は、映画のクライマックスで起きた、あの大きな大きな町の変化がありましたよね?
 
あのシワ寄せが「こんなところに出ちゃったの?」というような内容となっておりますので、それはそれで楽しんでいただけると思います。

こちらの作品はサイン本のご予約も承っておりまして、お求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。
宜しくお願いします。

(※こちら↓)

月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。
 
結局、お酒の席の話が、どこよりも本音で、どこよりも早い(情報鮮度が良い?)ので、それを産地直送でお届けしようというのが『スナック西野』の趣旨です。
 
昨日、配信があったのですが……ゲストは僕の先輩のダイノジ大谷さんです。

このコロナ禍で、劇場で食っている芸人がどのような状況にあるのか、そして、その打ち手について、かなり踏み込んだ話をさせていただきました。
 
最初から、最後までメチャクチャ面白いので、是非、ご覧ください。
先々のゲストのラインナップは「IT評論家・尾原和啓さん」「堀江貴文さん」、そして、「美容室NORA代表・広江一也さん」となっておりおります。
 
興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。
 
(※こちら↓)

そんなこんなで、本題に入りたいと思います。
今日は、サロンメンバーさんの質問に答えていきたいと思います。


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【Q】しんや
おはようございます。
10月から実家の大判焼き屋を継ぐことになりました。田舎の商店街で人通りは少ないです。集客するためにポスティングをやってみようと思ってます。効果はあると思いますか?アドバイスよろしくお願いします。
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【A】
「ポスティングって効果があるのかなぁ?」と思ったのだったら、1秒後からポスティングの準備を始めた方がいいです。
 
質問を受け付けておいてこんなことを言うのもあれなのですが、これって質問することじゃないんです。

「ポスティングに効果がある/ない」または「ポスティングにどれぐらいの効果があるのか?」は、業種によっても違うし、チラシのデザインによっても違うし、地域によっても違って、そういうのは試してみないと分からないし、改善をしながら答えを探っていくものなので。
 
この質問から読み取れる。しんやサンの問題点は2つで、一つ目は「物事には正解がある」と思っていること。
 
「これをやったら正解なのか、不正解なのか?」と考え、 そして、「正解がわかるまで動かない」というスタンスだと一生動けないです。
 
なぜなら、現代に正解はないからです。
 
正解めいたものがあったところで、来週には、答えが変わってしまうのが現代です。
で、二つ目の問題は「背中を押してもらう言葉を貰わないと動けない姿勢でいること」。
これって、責任の半分を押し付けているんですよ。
 
「あなたが背中を押したから、やったんです」と。
そのスタンスでいる以上、人は集まってこない。
だって、そうでしょ?
 
自分の人生の責任も取ろうとしない人に、仕事を任せられますか?
「一声かけて貰わないと動けない」という姿勢は、今、この瞬間に捨てた方がいいと思います。

ちょっと厳しいことを言っちゃいましたが、下手にS N Sに逃げるんじゃなくて、「近所を攻める」という打ち手は最高だと思います。
僕からのアドバイスがあるとするなら、近所のお店のお客さんになって、近所のお店にお金を落とすといいと思います。
応援しています。


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【Q】ゆうや
パン屋で働いています。自分の店を開業しようと思うのですがこれからのパン屋さんはどう展開して行くのがよいと思いますか?
地域密着型で行きたいのですが本来のパン屋スタイルは打破したいです。また、西野さんならどう展開されますか?
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【A】
すごく良くわかります。
 
「安定」というものを二つに分けるとしたら、「経済的安定」と「精神的安定」があって、おそらく、地域密着型のパン屋さんって丁寧にやればかなり手堅いビジネスモデルで、それこそ、「経済的安定」が手に入るかもしれないですけど、きっと、たとえ食えていても、「挑戦している人」の情報が耳に入ってきて、「それに比べて俺は…」と考えちゃうんですよね?
ギリギリで挑戦を続けている人に対する嫉妬すらある。
 
つまり、食っていけるだけだと、精神的に安定しない。
そういう人を僕はよく知っています(笑)
起業家は大体この病にかかっています。

で、「僕なら、どうするかなぁ?」と思いながら喋っているのですが、たぶん、結構、手堅くいくなぁと思っていて……まずはパン屋さんをやります。
で、まずはパン屋さんの売り上げを安定させる。
 
「いやいや、それが難しいんだけど」と思われるかもしれないですが、この問題が解けないようじゃ、胸が踊るような勝負を仕掛けたところで絶対に負けるので、まずは、ここで勝ちきる。

そこでの売り上げを見て、人が雇えそうなら、雇います。
この時、売り上げは一旦落ちると思います。
ゆうやサンがやった方が上手くいくので。
それでも、人を雇います。

で、ビジネスモデルが磐石であれば、「売り上げが落ちる」とはいえ、下げ止まりみたいなラインがある。
そのラインで店が持つことが確認できたら、自分の時間は空いているわけだから、その時間を使って、成功確度の低いまったく別の事業をします。

それが、自分が好きで好きでたまらなくて、とてもお金にならなさそうな仕事だと最高ですね。
そんなもの誰も手をつけないし、手堅い収入源がある人しか、そんなバカな挑戦はできない。

で、平気で数年間うまくいかないと思うんですけども、そこは改善の連続ですから、前に進んでいることは確認できるし、何よりバカなことをやっているので精神的には安定する。
で、万が一、それが上手くいったら、そこからは職業の掛け算ですね。
「×パン屋さん」です。
これ以上の計画は立てても無駄だと思います。
そんなに思い通りいかないので。

ただ、「収入を安定させる」「収入が安定しているからこそ、デタラメな挑戦ができる」と言うところあたりまでは、根性でもっていけるラインだと思うので、そんなところでしょうか。
僕、「絵本作家」としては何年も芽が出なかったのですが、それでも続けられたのは、まだテレビのレギュラーが続いていたからです。そこで食えていました。
 
畑を耕してから、狩に出かけるイメージです。
「最悪、米と芋で食ってけるから、深追いができる」みたいな。
手堅いやり方ですが、僕なら、その手順で進めると思います。
参考にしてみてください。

 
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【Q】田辺さん
B to CやC to CのWEBサービス(プラットフォーム)自体にファンを作ることは可能だと思いますか?
もし可能であれば、西野さんであればどのように取り組みますか?
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【A】
面白い質問ですね。

「BtoC」というのは、企業が消費者に直接商品を売るビジネスモデルのことで、「Amazon」とか「楽天」とか、それにあたります。
「CtoC」というのは、個人が個人に商品を売るビジネスモデルのことで、「メルカリ」とか、そういったものですね。

で、この田辺さんのご質問というのは、「そういったプラットフォーム自体にファンをつけることができるか?」というところで、この質問の真意を代弁させていただくと、「そもそもプラットフォーム自体に、利用者の集客力以上の集客力がないと、プラットフォームとしての意味がないと思うんですけども…」というところだと思います。

僕も同じことを考えていて、たとえば僕だと「Salon.jp」というオンラインサロンのプラットフォームを運営しているのですが、2〜3日前に蜷川実花さんが、ここでサロンをスタートさせてくださったんですね。
この時、蜷川実花さんの集客力以上のもの提供しないと、蜷川実花さんが「Salom.jp」を利用する理由がないんですよ。「自分でやった方がいいじゃん」となるので。

みたいな感じで「Salon.jp」が常に向き合っている課題というのは、「サロンオーナー以上の集客力を持つ」というところなんですね。

で、その答えとして、「Salon.jp」自体にファンをつけることができたら最高なのですが、現実問題、僕はプラットフォーム自体にファンを付けることはチョット難しいと思っています。
不可能じゃないと思うのですが、極めて難しい。

「じゃあ、どうすればいいか?」というところに話がいくわけですが……この時、「手段」と「目的」をあらためて整理した方がよくて、「ファンをつける」というのは手段であって、目的は「利用者が持っている集客力以上のお客さんが集まってくる場所になる」だと思うんですね。

となると別の手段でいくのが打ち筋としては正しくて、僕は「テーマを絞る」ということが大事だと思っています。
 
要するに、「Salon.jp」でやっている僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に入ってくださるお客さんが、「別のサロンにも入ってみよう」と思った時に、どんなサロンを選ぶか?
 
たぶん、「お金稼げまっせ系」とか「スピ系」じゃないんですね。
「クリエイティブ系」か「物語系」です。
というわけで、「Salon.Jp」は、「クリエイティブ系」と「物語系」以外のオーナーさんの利用をお断りしているんです。

そうするとプラットフォーム内で、お客さんが回遊してくださって、それが結果的に、一サロンの集客のお手伝いをしてくれる。
「鬼滅の刃を観た人は、呪術廻戦を観るよね」みたいな感じで。

やり方としては、「テーマを絞って、回遊性を生む」というのが、今回の目的に対する最善のアプローチかなぁと思っています。
参考にしてみてくださ〜い。



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