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内定辞退が拒否された話

タイトルにある通り、僕は内定辞退を拒否されました。

 もう少し具体的に説明すると、僕はとある医療系の専門学校に通っており、現在4年生で今年卒業します。一般的な大学とは違い医療系の専門学校の場合、国家試験が2月に行われる事が多い為、3月から就職活動を行う人が少なくありません。

 そんな中、僕の通っている学校のクラスの中では早め(9月はじめ頃)に内定を頂くことができました。僕は内定が決まってその直後に学校の制度で決まっている【臨床実習】という、大学でいうところのインターンに近いことを約2ヶ月間実施します。

 そしてその2ヶ月間の実習を終えて11月に入った頃、自分の中で何かモヤモヤする感情が芽生えてきたんです。そう、「このまま自分はこの職業に就職して生きていくのだろうか」という迷いです。

 この迷いは自分の中で明確な答えが出ることが無いまま気が付くと1月になっていました。国家試験が迫ると同時にそれは少しずつ自分の中で消えることの無い、「大きな悩み」に変化していきました。
 
 そこでとりあえず僕は、あと1ヶ月で国家試験があるためそこに向けて集中しようと一旦決めました。

 学校の先生に早めに相談する手もあったのですが、引かれたレールの上を歩いてきたであろう先生の意見を聞くことはあまり意味のない事になるだろうと考え、相談はしませんでした。なんなら、否定されることも目に見えていました。
 何故なら、医療系の中では内定辞退すること自体、【暗黙のルール】として許可されないという話を聞いていたからです。

 国家試験が終わったら先生に話そうと決めていたため、終わった翌日に話をしに行きました。僕の中ではかなりの勇気を振り絞って出した決断でした。
 僕の学校の中では、学科長と言われる立場の人がいるのですが、担任→学科長といった順番で面談を行いました。どちらも言われたことは、「今からでも遅く無いから内定先に就職しなさい」「そんなことをしてはいけない」「人としてどうなんだ」「他の人の人生はどうなるんだ」といった、予想していた通りの【否定】でした。

 色々ネットで調べていた僕は、内定辞退することは法的に問題は無く、憲法の中にも規定で、職業選択の自由は誰にでも与えられているというものがあるため、学校側や内定先が勝手に拒否する事は出来るものではありませんでした。
 その説明をしても学校の先生は、「認めません」の一点張り。どんなに自分の将来を語ったり、自分のやりたい事を語っても、「それは自分勝手過ぎる。認めません。」です。
 
 こんな事が当たり前になってしまっているこの業界に未来は無いと感じています。生徒が自分で勇気を持って決断した道を応援し、一緒に謝りに行って応援してくれるのが先生の仕事の1つであると信じていたぶん、僕は失望が大きすぎ何も言葉がありません。

 どうか、未来ある若者が自分の選択で、自分の意思で道を切り開いていっていける、周りの人が応援して挑戦しやすい環境に少しでもなることを祈ります。

 僕はまだまだここから戦い続けます。頑張ります!

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