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憧れのCOFFRET D’ORに寄せて

こんな記事を書いていたら、コフレドールまでブランド展開を終了してしまった…。

COFFRET D’OR(コフレドール)はカネボウ化粧品のカウンセリング化粧品。とはいえ、カネボウ化粧品は花王に買収され完全子会社となっているので実質上記のAUBEと兄弟関係のようなものだ。新商品の発売は2022年6月で止まっていた。


キラキラと華やかなマキアージュ、背伸びした大人カワイイAUBE(旧イメージ時代)に比べ、コフレドールは都会的で洗練されたイメージだった。
柴崎コウさんや常盤貴子さんなど"女性が憧れる女性"が起用されていて、田舎者の私には敷居が高くて。それが却って憧れの的だった。鈍い金色のドレスがかっこよかったなあ…。

その中でも特に印象に残っているのが北川景子さん。
途中で再登板したのもあって、自分の中でコフレドール=北川景子さんのイメージだった。

かっこよくて、自分を持っていて、思春期の自分が憧れる『理想の女の人』が持つブランド。そんな風に思っていたからか、せっせとリーフレットは集めていたものの肝心の化粧品そのものはあまり使っていなかった。
その分憧れのまま手に入れられなかった化粧品は忘れられない。

ネイルオイル。二層に分かれた色がかっこよくてオシャレで、当時ダイソーのしか使ったことがなかった私には羨望の的だった
引用:https://www.cosme.net/products/2925063/

当時近所の総合スーパーにコフレドールの売り場があり、ネイルがズラリと半円状に並べられていた。
そのカラフルなネイルの中でも特に二層のネイルオイルは目立っていて、ネイルそのものよりも惹かれた思い出。


3Dグラデーションアイズ。
丸の内OL(死語)はみんなこういう型押しアイシャドウを使っているのだと思い込んでいた
引用:https://www.cosme.net/products/10061535/


唯一使っていたのが単色アイシャドウ。

引用:https://lipscosme.com/products/38292


お値段はお手頃でカラバリ豊富。もっと流行っても良かったんじゃないかなあなんて思っている。…が、この記事を書くために調べたらこれも廃盤になっていた。


他にもベースメイク類はブランド晩年でも結構人気があったように思う。しかし近年では同じくミドル帯のマキアージュのベースメイクが人気を集め、コフレドールはひっそり忘れ去られていった気がする。

デパコスほどハードルが高くなく、プチプラよりも贅沢。
気合を入れた一世一代の勝負の時ではなく、ちょっとだけ背伸びをした思春期の憧れのブランド。
大人になってからは、ドラッグストアで買えて日常をさり気なく彩ってくれる心のオアシス。それがカウンセリング化粧品だと思っている。でも、その存在はもう風前の灯火だ。

残るマキアージュもプリマヴィスタもエスプリークも愛用しているので、なんとか生き残って欲しい…。