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Helix Pomatia


Helix pomatia

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情報メモ

食用のカタツムリ、「エスカルゴ」として有名なカタツムリのことである。

カタツムリとしては大型種で殼経30~50mm、殼高30~45mm程に成長する。

ベージュ色の殻で、軟体は白~ベージュと個体差がある。

主にヨーロッパに生息しているが、
食用として乱獲された歴史があり、保護の対象としている国も少なくない。

石灰質土壌の開けた土地、特に川沿いに生息するらしい。
高湿度、低気温を好む。

生息地での生殖期は5月末。産卵期は6~7月。


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三重県にエスカルゴ牧場という日本で唯一Helix pomatiaの養殖をしている場所があるが、飼育用としては出回っておらず、自分で輸入をする必要があった為にまずは法律関係を調べることからスタートする。

ここに輸入までの軌跡を残すか悩んだが、安易に輸入されアフリカマイマイのように害虫扱いになっても困るので割愛する。

ただ一言言うとすれば、「大変だった」

そして、輸入する段取りに数年かかったがどうにか輸入に成功し、飼育開始。

ブリーダーにより産出されたCB個体である。

到着時に数匹の死着があったものの、
元気な数匹の飼育を開始した。


飼育環境は温度はエアコン管理で24℃。湿度はケース内80%。
サーキュレーターを2台使用し、常に空気が動いている状態を作っている。


7月27日の体重測定では2~4g程の小さな個体達でした。

1番小さな個体


1番大きな個体


彼らは完全な夜行性のようで、日中は土に潜って寝ている。
最初は全く動きがなく非常に心配したのだが、ブリーダー曰く「眠っているだけだよ」とのことだったのでひと安心した。

他の種類のカタツムリにも言えることだが、数日連続で活動したかと思うと数日間眠りにつくのはなぜだろうか?

活発には活動していた個体が急に動きがなくなると、見ているこちらは非常に不安になるのだが…。


2022年8月17日の体重測定では、全個体が1~2gの増量となり、3~6gとなった。

1番大きな個体


見た感じではそんなに食が太いようには感じていなかったが、しっかりと成長しているようで安心した。

餌は自作のパウダー餌と、果物や野菜を与えている。


2022年9月2日の体重測定では1番小さな個体に変動は無かったものの、1番大きな個体は3gの増量だった。

小さい順に3g、6g、7g、9g。

1番大きな個体9g

ここに来て成長期が来たか?


10月6日
体重測定


今月の体重測定。
1番小さな個体だけは変動なしだったが、残りは全数が+1gとなった。

1番大きな個体は毎晩よく食べよく飲んでいるお陰か、殻も綺麗にどんどん成長しているが、残りの個体は殻がガサガサになってしまった...。

購入したブリーダーにアドバイスを求めてみた所、カルシウムが足りていないとのことだった。

餌に十分なカルシウムを混ぜていたと思っていたが、餌からだけでは足りないらしい。

カタツムリは足からもカルシウムを補給するので、食べさせる必要は特にない。とのことだった。

このアドバイスを元に、土中のカルシウムを増量させてみた。



2022.11.1
ちゃんと育っています。

まだまだ殻のガサガサ具合が気にはなりますが、しっかりと大きくなってくれています。

ポマティアは我が家にいるカタツムリの中でも1番寝ている時間が長く、日中はほぼ活動していません。

起床後に(飼い主が)ケージを確認すると餌が減っているので、夜中にはちゃんと活動しているのでしょう。

あまり見る機会がないので、無理矢理掘り返した時の成長具合に驚かされます。



ポマティアの色について

ポマティアの色々な写真を見ていると、ブラウンのものから、真っ白なものと様々な色をしています。

地域差なのかな?と思い、海外の友人に確認してみました。

地域差ではなく、個体差のようです。

私たち人間でも黒い肌、ブロンドの髪、緑の目があるように、彼らも同じ種類ですがさまざまな色があると。

関係は無いですが、海外の方とやりとりをすると言い回しや表現が美しく感じる場面が多々あります。

友人の飼育するポマティア


このような美しいポマティアに育て上げたいものです。

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