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50回忌で一区切り。

急に寒くなってきましたね。
先日までは半袖で暑い暑いと言っていたのが
急転直下。

何やかやしているうちにもう19日です。
地蔵会ご祈願等のお申し込みは明日までです!


先日、50回忌法要の導師をお勤めさせて
いただきました。

移動や集会が行いにくいこのご時世ですので、
こじんまりとしたものでしたが心温まる法要でした。

お勤めさせていただいた私も大変ありがたい気持ちで
行わせていただきましたよ。

年忌法要というのは概ね
1、3、7、13、17、23、25、27、33、50
という年に行います。
23、25、27は詰まっていますので、ここのうちの
どこかで行って次は33、となることが多いようです。

そして33回忌、あるいは50回忌を区切りに
「弔い上げ」としてそれ以降は個人としての
年忌法要を行わないという場合が多いです。

最近は平均寿命が長くなって、お亡くなりになった時には
ご家族もそれなりの年齢になっているので、故人のことを
よく覚えている方がおられるのは33回忌、あるいは50回忌
くらいまで、ということもあります。

以前50回忌くらいまではその方が生前親しんだ宗派で
ご供養する方がいいみたい、というお話をしましたけど。

確かに50回忌ともなると、ほんわりとした柔らかな光が
感じられて、暖かく一族の皆さまを見守っておられる、
そんな雰囲気がします。

娑婆との縁がそれなりに尽きて、祖霊としての立ち位置に
入られるのがこの頃、ということも言われたりします。

日本の先祖供養はかなり祖霊信仰から来ている部分もあるので、
「ご先祖さま霊団」にこの頃入られる、というのはしっくりくる方も
多いのではないでしょうか。

もちろん、50回忌を過ぎてもその方のことを思って
日々ご供養するのはとても良いことですので
そこで止める必要はありません。

一応年忌供養という形ではそこまで、というだけですのでね。
ちなみに50回忌の次は100回忌になりますので、そこまでできる
方はなかなかいないかもしれません。

でも以前、僧侶の友人に300回忌をお勤めしたことがある、
という話も聞いたことがありますので、それはお家の考えによるかと思います。

300回忌はすごいですね!
それだけお家が継承しているということ自体素晴らしいですし、
そのようにきちんとご供養されるお心がそのような繁栄に
繋がっているのかなと感じられます。

年忌供養の時というのは、その方のことは知らない世代の
子どもたちも参列しますが、故人がそういった
直接会うことはできなかったけど血のつながりのある人たちとの
繋がりを持てる機会でもあります。

お盆の時と同じように、家族の物語を共有する大切な時間。

年忌供養の時は、その日ご供養される方を
一時こちらにお招きして、一緒に時を過ごして
いただいていると思うといいのではと思います。

そしてお盆の時と同じように、ぜひ子どもたちに
その方の思い出話をしてあげてくださいね。

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