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地蔵会の感想。その3

今日は旧正御影供でした。

これはお大師さまが入定された3月21日に行われる法会で、
高野山では旧暦の3月21日に行われることになっています。
今年は今日がその日。

コロナの影響で、通常でしたら御影堂の内拝ができる前日の御逮夜も
今年は内拝は中止、規模を縮小して行われたそうです。

最近では法会はFacebookライブなどで見ることもできます。
どこにいても拝見することができるのはありがたいことです。

地蔵会のご感想いただきました!
ありがとうございます。

「7日間の施餓鬼供養ありがとうございました。
 また、自行用のお次第も簡単で無理無く続けやすく、ありがたかったです。
 
  施餓鬼供養のお次第に、
 『供養法を行うときには平和で安心した気持ちで行ってください』
 とありましたが、恥ずかしながらザワザワとした気持ちのまま始める日も
 ありました。

 しかしながら、ご真言をお唱えしているうちに、
 不思議と落ち着いてきて終わる頃には気持ちが切り替わりホッとしていました。
 さながら、自分で自分を供養しているような感覚でした。
 
 また、光明真言をお唱えし始めるタイミングで
 ロウソクの火がより大きく明るくなることがありました。
 ロウソクの加減だと思いますが、光のイメージがより湧いて
 暖かい気持ちになりました。
 ありがとうございました。」

ご供養は回向をする相手の方だけでなく、ご自身も功徳が受け取れます。
「自分で自分を供養しているような感覚」というのは
それを感じられたのだと思います。

短いお次第でも、毎日続けるということは大変なこと。
時には気が乗らなかったり体調がすぐれない時もあるかと思います。
そういう時、それをおしてまで無理に行わないでもいいのですが、
行なってみたら気分がよくなりました、というような
ご感想を聞くことも多いです。

これも功徳の一つかもしれません。

特に施餓鬼供養は、行う側が穏やかな満ち足りた気持ちで行う方が
その対象となっている方にもそれが伝わって、
同じように穏やかで満ち足りた気持ちが映るように感じます。

思いや気持ちが映りあい、共有できる。

前に重々帝網のお話をしましたが、ご供養が通じるというのもこういう感じなんだと思います。

どこかで繋がっている。
だとしたら、自分自身がまずよい心もちでいらしてください。

光明真言はこれも日常勤行次第にも入っているポピュラーなご真言ですが、
大変功徳の高いものとされています。
滅罪や往生の利益があると説かれるので、ご供養によく用いられます。

名の通り、仏さまに光明をもたらしていただくようお願いしているので、
この真言をお唱えすると光のイメージがわく方は多いようです。

光は仏さまの智慧を象徴します。
ロウソクの炎が大きく明るく感じられたのは、
仏さまの智慧へ向かうご自身のお気持ちが
そのように大きく明るいものだったからかもしれませんね。

七日間、おつとめありがとうございました。

今回の施餓鬼供養は、図らずも結願の日が満月でした。
施餓鬼供養は日が落ちてからの夜間に行いますが、
今回は満月に向かう月の下でおつとめさせていただくことになりました。

諸精霊がそれぞれ所願の浄土に向かわれるよう祈念しますので、
きっと満月の光に導かれて行かれたのではないかな、と思います。

本当に美しい月でございました。
ご供養させていただき、ありがとうございました。

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