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思索の話

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いろいろな思索について書きます。個人的なものから、宇宙規模のものまで扱います。
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記事一覧

死生観の話(前) 令和の「先祖の話」を考える

前々から気になっていた本を読みました。 柳田國男「先祖の話」(初版1946年発行) 私が読ん…

えんさい
1年前
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功利主義の衝撃!「良い」と「善い」をめぐる話

学校の倫理の時間に、ジェレミー・ベンサム(1748-1832)によって提唱された「功利主義」とい…

えんさい
3年前
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伊勢神宮の檜から考えたこと - 永遠があった時代 -

春は花粉の季節でもありますね。 花粉症の人は、檜という植物について、あまり良い印象はない…

えんさい
2年前
3

「生存許可」を求めて

こうしてまとまった記事を書くのは久しぶりです。 以前、「自己肯定感」についていくつかの記…

えんさい
2年前
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最近「人間は所詮本能と感情の奴隷、理性は無力」と言わんばかりの主張をよく聞くようになったと個人的に思います。しかし、そういう主張をする人が、しばしば理性の産物である科学を主張の根拠にしているというのは面白いところです。

えんさい
3年前

世間話をする機会があった。みんな世の中に対する不満ばかりだ。
一方私は不満の少ない生活を送っている。
私が恵まれているのか?それとも別の理由があるのか?
ということについて、今後書きたい。

えんさい
3年前

AIを信仰する宗教として以前話題になった「Way of the Future」は、「教祖」である元Google社員が企業秘密漏洩で有罪となったことを機に解散したことを知った。 AIを信仰しようという者が現れるのは自然なことだが、宗教として広まる日がいつかやってくるのだろうか。

自分の思い込みについて、再検討をしている。
私は人に怯えて生きてきたと思う。
「人はどれほど些細なことでも、損をさせた者を決して忘れず、決して許さない。だから、どんな謝罪にも意味はなく、復讐に怯えて過ごさなくてはならない」
極端に言えば、そう思っていたのではないか。

えんさい
3年前
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「共感力」について考えてみた

最近「HSP(Highly Sensitive Person)」がよく話題になっている。 今回は、自分がHSPなのか…

えんさい
3年前
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私と対人恐怖

以前の私は、かなり苛烈な人間観を持っていた。 ・人間は、自分とその仲間の利益しか考えない …

えんさい
3年前

アドラーは悪くない : 通俗的心理学に思うこと

私は嫌いな食べ物はいくつもあるのだが、嫌いな人となるとあまり思いつかない。 苦手な人はい…

えんさい
3年前
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ツィオルコフスキーとの思いがけない再会

※この記事は「自己肯定感を得た結果(?)虚無に陥った話」の続きになりますが、こちらから読…

えんさい
3年前
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自己肯定感を得た結果(?)虚無に陥った話

自己肯定感は万能薬なのか ここ10年ほど、日本社会は自己肯定感ブームの中にある。 ここまで長…

えんさい
3年前
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なぜ頑張れるのか、なぜ関われるのか、なぜ愛せるのか

よくわからない。 普通の人が当たり前にできることが、私にはよくわからない。 ※注意 この文章は、ただ思ったことを書き連ねただけのもので、まったく整理されておらず、何かの役に立つとか、感動するとか、笑えるとか、そういったことは期待できないかもしれない。 なぜ頑張れるのか なぜ世の人は、さして楽しくもなく、生存に直結しないことでも、必死で頑張ることができるのだろうか。 私も、子どもの頃は必死で頑張っていた。 「義務を果たさなければ、牢獄のような場所に送られ、拷問にかけ