小西ひろゆきさん

最近、衆議院の憲法審査会をサルとか蛮族とか言って、炎上気味な立民さんの政治家がいる。
そのちょっと前は、総務省の内部文書をどこからか手に入れられ、当時の総務大臣だった高市早苗さんを攻撃されていた。

結局舌禍で影響力を失ってしまった。

どんな人なのか?ちょっと興味がわいたので調べてみると、田舎の国立大学の医学部を中退されて、東大に行かれ教養学部を卒業、国家公務員一種試験に合格され、郵政省に入庁されている。
おそらく官費留学生でアメリカで大学院に行かれている。

めったにいない勉強ができる人材だ。

あと、お父様が脳卒中で若くして介護が必要な状態で闘病をなさっていたらしい。

岩田温さんのYouTubeによると、普段の人物像は、紳士的なようだ。

おそらくだが、良き家庭人で、スポーツもサッカーを中心に器用にこなされているみたいだ。

このまま埋もれていたらもったいない人物と思う。

どうしたら、もっといい政治家になれるだろうか?
勝手に考えてみた。

小西さんは、憲法に非常にお詳しい。しかも、試験に出る通説的な見解を中心に逐条、網羅的に頭の中に入っていそうだ。
ところで、憲法の通説の基礎を作ったのは、宮澤という戦後の若い東大系の憲法学者だった。天皇ロボット説とか、GHQの我が国を弱体化させる押しつけ憲法を神格化させた人物でもある。その弟子が芦部という人で、読みやすい本を書く。
一方で京都には、佐々木という憲法学者がいてその孫弟子が小泉改革の一つ司法試験改革の時に政府の委員をされていた。銀行員をちょこっとやってから大学院に戻った変わり種の憲法学者だ。少数だけれども東大系の通説に歯向かう意味で有力説を唱える先生だ。
憲法は、通説と判例だけ頭に入っていたら、語れる。
しかし、明治憲法からの日本の国の在り方を考える場合に、戦後の日本個億憲法だけを通説的な見地から語れても、日本をどう良い国にしていくか?という話をする場合に足りないと僕は思う。
明治憲法制定の経緯、明治憲法や外国の憲法の在り方などなど。
普段は、行政法である風営法の上位の法規範としてしか憲法を眺めていない僕に勝たれる内容は乏しくて恥ずかしいのだけれども。
しかし、我が国の歴史を語るうえで最大級の国難がアメリカに負けたときだ。そのあと占領政策として憲法をGHQの意に事実上従う形で且つ自主的な体裁で作らされた。
そのことの意味を深く深く考えて憲法を考える訓練を是非小西さんにはしていただきたい。世界が広がると思う。

次に、人間的な魅力の研究という古い本がある。政治的に動きすぎて失敗した教養人の伊藤肇さんの本だ。
是非この本を読んだうえで、鈴木宗男さんに師事してほしい。
政治的考え方ではなく、生き方の話だ。
日本中を煽ったマスコミを敵に回し、投獄、大病を患ってなお、政治家を続けている。
そして落選後もゾンビに様に復活。
その根底にあるものは何か?を鈴木さんに近づいて学んでほしい。
すごい泥くさいし、老獪な人だ。
しかし、一度付き合ったら佐藤優さんのように離れようとしない人がいる。
ピンチの時の友人、雨の時の友がいる。

残念だが、今の小西さんには、同じ党の友人が少ないように見える。さらに、人柄以上に保守層、与党議員さんから嫌われてしまっている。だから政策も実現しにくい。
鈴木宗男さんには、学ぶことが多いと思う。

余計なお世話だが、どうしてもこれを言いたくて書いた。

小西さんの頭脳は、いい方向に使えば、日本のために本当に役に立つと思う。今の小西さんは、闘病をされていたお父様やそれを支えるご家族の苦労や、医学部から東大に行った決心、更に官僚になった時の努力など、小西さんの世界の中での努力の完璧さで立民さんの参議院議員になられている。
しかし、小西さんは、新55年体制のように、プロレスの悪役のような立憲民主党の国会議員であり続けては、ならないと思う。
もっと政府を動かしうるステージで政治にかかわられるべきと思う。

今のままの小西さんは、正直ただ物知りなおっさんにすぎない。
その知識と文字などの理解力をもっと国のために国民のために役立てる方法は、小西さんを叱ったり、嫌ったり、抗議したりしてくる人たちとの意見交換だと思う。論戦ではなく、意見を素直に聞いて、自分の意見も素直に言う作業だ。
それができたら、あと5年後に素晴らしい政治家になっているかもしれない。そんな気がする。

小西さんは、どうしても悪人には見えない。しかし、何か足りない。その足りない何かを勝手に想像して書いてみた。

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